映画『種まく旅人~華蓮のかがやき~』スペシャルインタビュー 平岡祐太さん

第1次産業を応援する「種まく旅人」シリーズの4作目であり、石川県金沢市の伝統野菜「加賀れんこん」を題材にした映画『種まく旅人~華蓮のかがやき~』が、4月2日(金)より全国順次公開される。主演に栗山千明を据え、井上昌典監督によって、後継者問題や女性の活躍が描かれる。本作で実家のれんこん畑の後継ぎ問題に直面する銀行マン・山田良一を演じる平岡祐太に、作品の印象や、役への思いを語ってもらった。

「覚悟を持って自分の道を決めるのは、勇気が必要」

――まずは、作品の第一印象からお聞かせください。

地域に根付いた映画だなという印象でしたね。以前にも『人生、いろどり』という、お刺身の“つまもの”を販売するおばあちゃんたちを描いた映画に出演したことがあったんですけど、同じように地元の方にもご協力いただいて作る映画だなと思いました。お刺身のつまものに続いて、今度はれんこんか! っていう感じです(笑)。

――出演が決まってから、どのような準備をしましたか? また、役との共通点は?

僕のいつもの準備の仕方は、カフェで何回も台本を読み込むんですよ。そこからどういう風に演じていこうかって考えるんです。今回は準備の時間に余裕があって、その作業がたくさんできました。たとえば、大久保麻梨子さん演じる彼女の凛に対しては、言い合いのようなセリフでも相手のテンションに乗っからずしゃべろうとか。良一という役に関しては、女性との距離感の取り方が自分と近いなと思いました。あまりぶつかりたくないっていう(笑)。同級生たちとワイワイするシーンでは、フランクな人だなという印象でしたけど。ふだんあまり自分と役の共通点って意識しないんですけどね。それよりは作品に共感できるかどうかが大事だと思っています。

――役者として心で感じたり、頭で考えたりして演じることもあると思いますが、この作品は体で味わって演じた部分も多いように思います。たとえば、畑の泥の中に足を突っ込んでいく感触とか。

そうですね。画面からは伝わらないですけど、実際には泥の匂いって結構特徴的なんですよ。役を演じる上で、そういった自然の力を借りられるのは、おっしゃる通り、頭で考えなくても演じられる部分だと思います。泥の中が歩きにくかったりするのは、意識しないで演じられますから。スタッフさんも泥の中に入ってたんですけど、誰かがコケるとみんなが大笑いするんです。泥遊びして育った世代ならではの童心に帰った気持ちにもなれました。

――メインテーマは農業ですが、ほかにも銀行員としての葛藤、親との問題、恋人との将来など、誰もが直面するさまざまな要素が詰まった作品だなと思いました。

僕も農業を描くだけの映画ではなく、若い社会人のお仕事ドラマに見えるようなものにしたいなと思って、そういう部分では池井戸潤さん原作の『空飛ぶタイヤ』を観たりして、研究させていただきました。銀行員の良一が初めて畑に入るシーンが面白く見えたらいいなと思って。

――良一の葛藤は世代的に共感できますよね。

覚悟を持って自分の道を決めるって、勇気が必要だなと思いました。僕も36歳ですけど、昨年の外出自粛期間中に自分は何をするべきなんだろうって思って。「もし役者を続けられなくなったら」と、他の仕事を考えたりもしましたよ。でも、こんな時代だからこそエンターテインメントの世界で何ができるかを考えるようになって、この仕事で生きていく覚悟を決めた気がします。今回演じた良一もそういう感じで、将来について決断したんじゃないかなって思います。

――この作品を通じて、ご自身の中で変化はありましたか。

人間ドラマに深く関わる役を演じられたのは新鮮な体験でした。それまでは『東京タラレバ娘』みたいな、とにかくハジけた役とか、『浅見光彦シリーズ』みたいな自分以外の人の物語を背負う作品が続いていたので。この作品を撮り終えて、次は逆に笑えるコメディーで、ちょっととぼけた役とか演じてみたいなと思いました(笑)。4月10日にスタートするドラマ『最高のオバハン 中島ハルコ』(東海テレビ・フジテレビ系)にも出演しているので、そちらも楽しみにしていただきたいです。

――ありがとうございました!

◆映画情報
映画『種まく旅人~華蓮のかがやき~』
3月26日(金)石川県先行公開、4月2日(金)全国順次公開

あらすじ

大阪の銀行マン・良一(平岡)のもとに、故郷の金沢でれんこん農家を営む父の竹市(綿引勝彦)が倒れたと連絡が入る。畑は良一が継がなければ存続が厳しい上に、銀行からも融資の返済を迫られていた。良一は跡継ぎを決意するが、恋人の凛(大久保麻梨子)は猛反発。そんな中、農林水産省の恵子(栗山千明)がれんこん農家の視察で金沢を訪れる。

キャスト・スタッフ

出演:栗山千明、平岡祐太、大久保麻梨子、木村祐一(特別出演)、永島敏行、綿引勝彦
吉野由志子、柴やすよ、駒木根隆介、小久保寿人、平山祐介
監督:井上昌典
脚本:森脇京子


撮影:島村緑 取材・文:青木孝司
ヘアメイク:MIZUHO(vitamins)
スタイリング:石橋修一
衣装協力:Iroquois/イロコイヘッドショップ(イロコイヘッドショップ 03-3791-5033)
(C)2020 KSCエンターテイメント


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