物語は、中学生の万引き未遂から始まる。中学生の少女がスーパーで万引きしようとしたところを店長に見つかり、追いかけられた末に車に轢かれて死亡してしまった。娘のことなど無関心だった少女の父親は、せめて彼女の無実を証明しようと、店長を激しく追及するうちに、その姿も言動も恐るべきモンスターと化し、周りの人たちを追い詰めていく。何が真実で何が正義なのか。のみこまれた人々の表と裏、愛と憎しみ、信念が絡み合いながら露になっていく。
『新聞記者』『MOTHER マザー』『ヤクザと家族』など、意欲的・挑戦的なテーマの作品を次々と生み出しているスターサンズの河村光庸プロデューサーと、『ヒメアノ~ル』『愛しのアイリーン』など衝撃とともにその才能を見せつけた𠮷田恵輔がタッグを組んだ。𠮷田監督史上最高傑作との呼び声が高い、現代の「罪」と「偽り」、そして「赦し」を映し出すオリジナル脚本で挑むヒューマンサスペンス。
観る者の心臓をあわだてる悪夢のような父親・添田充は、劇団☆新感線の看板役者で、世界にただ一つの存在感を打ち立てた古田新太。土下座しても泣いても決して許されず、人生を握りつぶされていくスーパーの店長・青柳直人を、『新聞記者』でアカデミー賞最優秀主演男優賞に輝いた松坂桃李が演じる。
今回解禁された60秒の本予告映像は、冒頭、添田(古田新太)が夕食中、娘の花音(伊東蒼)に「はっきり喋れ」とぶっきらぼうに言い放つ場面に続いて、「始まりは娘の万引き未遂だった」というナレーションの中、花音が青柳(松坂桃李)に追いかけられ事故に遭ってしまう場面に。青柳に詰め寄る添田と声を震わせながら土下座で謝罪する青柳。父の狂気が周りの人たちを追い詰めていく。
「人は人を憎み、人は人に寄り添って生きて行く」というナレーションとラスト添田の目にうっすらと光る涙はなにを意味するのか。胸が締め付けられる予告編となっている。
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また、7月16日(金)より全国の劇場などで特典付きムビチケカードが販売されることとなった。ムビチケカード購入者にはオリジナルの特製“虫除け”うちわがプレゼントされる。うちわは、表面が古田新太演じる添田、裏面が松坂桃李演じる青柳で、表面のタイトルロゴをこすると、虫が嫌がる臭いがする”虫除け”うちわとなっている。
映画『空白』は、2021年9月23日(木・祝)、全国公開
キャスト・スタッフ
出演:古田新太、松坂桃李、田畑智子、藤原季節、趣里、伊東蒼、片岡礼子、寺島しのぶ
監督・脚本:𠮷田恵輔 ※𠮷田監督のよしは土となります。
音楽:世武裕子
企画・製作・エグゼクティブプロデューサー:河村光庸
制作プロダクション:スターサンズ
撮影協力:蒲郡市
配給:スターサンズ/KADOKAWA
製作:2021『空白』製作委員会(C)2021『空白』製作委員会
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