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二宮和也主演映画『TANG タング』相棒となるキュートなポンコツロボットの”演技“の秘密

二宮和也主演映画『TANG タング』相棒となるキュートなポンコツロボットの”演技“の秘密
二宮和也が主演したファンタジー映画『TANG タング』の配信が1月6日よりスタートした。二宮演じる人生迷子中のダメ男が、記憶をなくしたロボットと出会い、人生を再生していく物語だ。

本作は、イギリスの作家デボラ・インストールによる小説「ロボット・イン・ザ・ガーデン」が原作。2016年ベルリン国際映画祭で「映画化したい一冊」に選ばれた作品で、現在はシリーズ化して5巻まで出版されている人気作である。日本では2020年から劇団四季のオリジナルミュージカルとして舞台化。その舞台版『ロボット・イン・ザ・ガーデン』もRakuten TVで1月29日(日)まで配信中だ。

劇団四季のミュージカルでは原作にほぼ沿った展開だが、映画では日本を舞台に移し、設定にも変更を加えて描かれている。

ある日、健(二宮和也)の家の庭に記憶をなくした壊れかけのロボット、タングが迷い込む。わけあって無職で、さらにゲーム三昧だった健は、弁護士の妻・絵美(満島ひかり)に家を追い出されたことをきっかけに、タングを直すための旅に出る。

メガホンを取ったのは、三木孝浩監督。『ぼくは明日、昨日のきみとデートをする』『陽だまりの彼女』など恋愛・青春映画の名手といわれるが、『夏への扉-キミのいる未来へ-』『フォルトゥナの瞳』とSF作品も手がけており、今回は柔らかな世界観を人間とロボットの冒険ファンタジーに落とし込んだ。本作では、デジタル化&ロボットが浸透した近未来でありながらも身近なリアルさを感じられ、かつ、外国映画を思わせるおしゃれな街並みや陽光などによる明るい色調が物語を温かく包み込む。

その温かみは、次第に芽生える健とタングの絆につながっていく。そこに感情移入できるのは、なんといってもタングのかわいさがポイントになる。人懐っこくて、好奇心旺盛。怒ると頭から湯気が出たり、都合が悪くなると休止モードで寝たふりをしたり。そんななかでも、グッと引き付けられたのは、大切にしていた“おたから”で大好きな健のために起こした行動だ。劇場公開時にSNSなどで大反響があった、とても健気で愛らしく、序盤のターニングポイントとして最高の見せ場となる。

そんなキュートなタングだが、失った記憶に世界を変える“秘密”が隠されていることが分かり、物語は大きく動く。そしてそれによって健が人生を見つめ直していくことになる。

ここではタングのもう一つの“秘密”をご紹介しておきたい。タングにモーションキャプチャーで動きをつけ、さらに軸となる声を担当したのは主演の二宮だったことが公式サイトで明かされている。『検察側の罪人』『浅田家!』など映画界でも活躍し、演技派として評価される二宮。一人二役で主人公だけでなく、その相棒にも命を吹き込んだのだ。

ふとした表情や視線、間合いで健の心の動きを見せているのはさすがのひと言だったが、タングの愛らしい動きは驚きだ。手の位置や体の揺れ、歩き方など本当にかわいらしい。一方で、タングは壊れかけのポンコツながら、最新のコンピューター回路を搭載しており、健と一緒の旅=冒険のなかで成長していく様もつぶさに汲み取って表現されいるからこそ、見ている側の感情も呼び起こす。

AIが進化する未来は、管理、支配される恐ろしさも想定されるが、本作での健とタングの関係は希望の温かみがある。北海道から東京、中国・深セン、沖縄・宮古島へと渡るロードムービーとしても楽しい。ちなみに、ミュージカルでのタングの表現方法も「なるほど!」と思う仕上がりなので、ぜひ合わせて見てほしい。

(文・神野栄子)

Rakuten TVで視聴する

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コラム 邦画 TANG タング 二宮和也 満島ひかり 三木孝浩
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