タイBLレコメンド俳優第１弾！2023年要チェックの次世代俳優をピックアップ！

世界トレンド１位を獲得した『2gether』のBrightとWin、そしてタイでBLドラマが流行るきっかけとなったと言われている『SOTUS』のKristとSingtoは、いわばタイBL四天王と言っても過言ではない４人だろう。そこに衝撃の展開からスタートする『Until We Meet Again～運命の赤い糸～』のOhm & Flukeと『TharnType／ターン×タイプ』のMew & Gulf、そしてタイBLの新たな世界を築いた『I Told Sunset About You ～僕の愛を君の心で訳して～』のBilkin & PP。彼らは日本にタイ沼を誕生させるきっかけをつくった、いわばタイBL第一世代俳優と言えるだろう。

タイBL人気は世界中で継続し、その翌年の2022年も続々と新作が日本に上陸。これまでは大学が舞台の物語が多かったが、ステージはどんどん広がり、山岳地帯を守る森林警備隊とボランティア教師の恋を描く『A Tale of Thousand Stars』、マフィアの息子とボディガードが主人公の『Golden Blood』、人気俳優だらけのオムニバスドラマ『Close Friend』などジャンルも多彩になり、さらにファン層を広めていった。第二世代と言えるこれらの作品に主演する『A Tale of Thousand Stars』のEarth & Mixや『Golden Blood』のGun、『Close Friend』の俳優陣は、その後もさまざまな作品でメーンキャストとして活躍中だ。

ほかにも『ラブ・バイ・チャンス／Love By Chance』シリーズのMeanが監督＆出演する『The Yearbook』のMan & Titleなど新たなスターが続々と誕生しているが、2023年も注目すべき大型新人たちが出演する作品が配信されている。それがRakuten TV『中国・台湾・タイドラマ』のランキングで、数カ月に渡り１位に輝いていた『Love in The Air』だ。人気小説家MAMEの作品を映像化するために立ち上げられたME MIND Y制作のドラマで、主演するのは同じME MIND Y所属の新人俳優４人だ。

建築士として活躍しつつ、バイクや車の整備もこなすパーユを演じるのは、Bossことチャイカモン・サームソンウィッタヤ。1999年生まれの24歳で、2022年に事務所に所属し、これがデビュー作。すっきりとした目元が、クールでオレ様的なパーユ役にピッタリだが、素顔はお茶目。このギャップがファンの心を掴んだのか、わずか一作でスターダムを駆け上ってしまった。
その相手役はNoeulことナッタラット・タンワーイで、彼も1999年生まれの24歳。韓国の延世大学で経営学の学士号を取得している。Nouelが演じるのは建築学部の1年生で、卒業生のパーユに振り回される、ちょっと小生意気なレイン。二人が言い合うシーンはまるで友達同士のように微笑ましい。

もう一つは、パーユとレイン、それぞれの親友カップルだ。パーユの親友のバイクレーサー、プラパーイを演じるのは、Fortことティティポン・センガーイ。2000年11月生まれの22歳と４人の中で最年少だが、芸歴は一番長く、ME MIND Yに加えてAB Groupにも所属しており、Bright & Win主演の『F4 Thailand：Boys Over Flowers』の第１話などにも出演。また映画にも出演したことがあるが、主演は今回が初めてとなる。
レインの親友のスカイを演じるのは、Peatことワストーン・チャイジンダー。彼は逆に1997年１月生まれの26歳で最年長だが、前髪を下ろすと途端に幼くなり、大学1年生役もなんのその。彼が演じるスカイには積極的なプラパーイを絶対に受け入れない理由があり、その過去と戦う芝居は見もの。FortとPeatの演技合戦も見応えがあるので、お見逃しなく。

さらにもう一人、2022年11月に配信が始まってから常にRakuten TV『中国・台湾・タイドラマ』ランキング上位にラインクインしている『Between Us〜縒り合わせる運命〜』から、注目の若手俳優Santaを紹介しよう。『Between Us』で主人公Winの弟のウィウを演じているSantaことポンサパック・ウドンポックは、演技だけでなく歌やダンスも得意な2003年11月生まれの19歳。『Until We Meet Again』などを制作するStudio WabiSabiに所属する最年少俳優で、ことしは韓国のオーディション番組にも挑戦。惜しくも最終選考に残ることはできなかったが、それはつまりこれからもタイBLで活躍する姿が見られるということ。端正な顔立ちをしているだけでなく、大人びた表情でドキッとさせたかと思うと、今度はかわいい笑顔で相手をメロメロにしてしまうレンジの広さが魅力なので、この後の出演作にもぜひ注目を！

（文・及川静）