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韓国では最高視聴率57.8%という大ヒットを記録した、実在の人物をモデルとなったフィクション歴史ドラマ。主人公チャングム(イ・ヨンエ)は王の御膳を作る厨房「水刺間(スラッカン)」で腕をふるい、王の料理人から、朝鮮史上初となる王の女性主治医へと成長。そんな彼女のサクセスストーリーを描いた全54話という大作ドラマだ。主演のイ・ヨンエはこの作品でいっきにスター街道を駆け上がった。

王道時代劇『大長今-宮廷女官チャングムの誓い-』とは対極にある、ユーモアたっぷりの宮廷料理ドラマ。現代の大統領の料理番、青瓦台(大統領官邸)専属シェフのチャン・ボンファン(チェ・ジニョク)が、朝鮮時代にタイムリープ。王妃キム・ソヨン(シン・ヘソン)の体に閉じ込められてしまったチャン・ボンファンが、料理でまわりの信頼を勝ち取り、王との絆を深めていく奇想天外なラブコメディ。

真正面から「料理」に挑んだ本格派ドラマ『食客』は、料理シーンのリアルさが圧巻だ。韓国最大の宮廷料理店「雲岩亭」の後継者の座を争い、「雲岩亭」経営者のオ・ソングン総料理長(チェ・プラム)の息子ボンジュ(クォン・オジュン)と、総料理長の養子となった王に仕えた最高の料理人“待令熟手(テリョンスクス)”の血を引くソンチャン(キム・レウォン)が、プライドと実力を懸けて料理バトルを繰り広げる。
韓国宮廷料理は、ただの美しいご馳走ではない。そこには王を支える知恵、健康を守る薬膳の思想、そして食材と料理人への敬意が込められている。『チャングムの誓い』で歴史の重みを学び、『哲仁王后』で発想の自由を楽しみ、『食客』で料理人の誇りを感じる――。どの作品も異なる角度から宮廷料理を描いているが、そこには「食と人の物語」という軸が存在している。
(文・坂本ゆかり)
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