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ーー共にいい時間を過ごしてこられたのだろうと思います。この作品は女性がこの時代でどう生きるかも描かれていますし、製作発表で小林さんが「外側はロンドンだけれど、中身は韓国の作品だ」とおっしゃっていた、その熱さや強さも現れている作品なのかなと思います。生き方という点で、おふたりは出発点が一緒でも、それぞれの道を、今時間を経て歩んでいらっしゃいますが、言葉を選ばずに申し上げると、花乃さんはご結婚されて、ご出産されて、お子様を育てながら、舞台に立つお仕事もされていらっしゃる。咲妃さんは、ご出演作品を振り返っても、役者の道を極めていらっしゃる、どちらの道もすごくかっこいいなと思うんですが、お互いの生き方をどんなふうに感じていらっしゃるか、よろしければ伺えますでしょうか?
咲妃:先に話していい?
花乃:うん、ありがとう。
咲妃:どういうふうに届くかわかりませんが、思ったことをお伝えしますね。人生における大きな選択をしたりおは更に輝きを増したと思います。私はというと、仕事以外での大きな変化を怖がっている部分があるのかもしれません。もちろん“俳優”というお仕事が大好きですし、その気持ちに嘘はないのですが、私は思いきりがありそうで実はなくて。自分が知っている、経験したことのある物事を土台にして、次のチャレンジをしていくことを今続けています。りおは、本当に素晴らしい方とご結婚されたよね。
花乃:いえ……!人生何が起こるか分かりませんから!
咲妃:素敵な方と出会って、その方との間に素晴らしい命を授かって。奇跡なんですよね。命のリレーって。
花乃:アハハハ!先生!?(子供を)取り上げてくださった!?
咲妃:それぐらいの気持ち!!!だから本当に尊敬しています。大きな大きな変化を、きちんと全身で感じ取りながら歩んでいっている。その姿はかっこいいですし、美しいですし、素敵だなって思ってる……。
花乃:ありがとう。

咲妃:本当に思ってる。私の妹も温かい家庭を持っているので、ご夫婦の営みを身近で見るたびに素敵だなと思います。家庭を持つということは、並大抵の努力じゃ成し得ないと思うので、全てのお父さんお母さんを尊敬します。
花乃:いえ、全然。私は逆に、自分自身の馬力が弱いから。個としての馬力がそんなにないんですよ。ゆうみは本当に10代の時から、足がマンガのこうなっている。
ーー足元がぐるぐるって回っている絵ですね!
花乃:「(足元が)見えない!あれ!?」って。
咲妃:文章じゃ伝わらないよ(笑)。
花乃:そういう印象があるんです。皆さんもご存知だと思いますが、いい意味ですごくおっとりしているところもあるんですが、走り続けている部分があると思うんですよ。今私のことを、いろんなことを決断して選び取っていると言ってくれましたが、どちらかというと、割と流れているだけで、自分の前を流れている水に、ただ乗っていった結果、今ここにたどり着いている感覚で。もちろんその中では選択もありましたが、割とそこに逆らわずに生きていたいと思っていて、今もそうなんです。

でも、ゆうみは、私から見ると、それこそアンナのように自分の人生を自分で切り開いていると思うんです。もちろん周りから期待されたり、周りから求められて、それが自分の意思と反していることもあったかもしれませんが、すごく人から必要とされて、それ以上のもので答えようと、常に走り続けてきた人だと思うんですよね。数年経ってゆうみが言ってたことがわかるみたいなことが本当によくあって、「あの時言ってたのはこういうことか!」と。
印象的に覚えているのは、お互いが卒業して、ご飯に行って話した時に、「当時の相手役さんの舞台だったり、女優さんとしてご活躍されている姿を見るのってどんな気持ちなの?」と聞いたら、「負けてられないなって思う」と言ったんですよ。私にはその感覚が全くなくて、「どういうこと……?」って思ったんですよね。
“ちぎみゆ”と呼ばれて愛された本当に素敵なコンビで、ゆうみがどれだけちぎ(早霧せいな)さんを尊敬していて、愛していて、お慕いしているかを知っているからこそ、ゆうみから「負けてられない」という言葉が出てきたのが、その時はピンとこなくて。だけど私も、明日海さんがご卒業されて、いろんなご活躍をされている姿を見て、本当にようやく最近、ゆうみの言葉に共感したというか。
ミュージカル『レッドブック〜私は私を語るひと〜』