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台湾BLは、アジアで初めて同性婚を法で認めたお国柄もあってか、恋愛模様が日常に溶け込んで描かれるのが魅力だ。本作の制作陣による『We Best Love 永遠の1位』では大学を舞台に、『We Best Love 2位の反撃』ではオフィスに舞台を移して、主人公たちが恋に向き合った。
そんななか、本作『流星に願う僕ら』はファンタジーというエッセンスを加えて、恋を美しく、切なく奏でて、新たな魅力を放つ。
ある理由から勤めていた出版社を辞めて、父が民宿を営む島に戻ってきた何向永(ホー・シアンヨン/演:チョン・ユエシュエン)。昔から絵がうまかった向永は島では人気者だったが、父とは口喧嘩になり、仕事を辞めたこともバレて海辺に逃げた。満天の星の下、追いかけてきた親友・李宛哲(リー・ワンジョー/演:ユー・ジェエン)と話すうち、仕事にも人生にも行き詰まっていた向永は「何向永をやめたい」と叫んだ。すると、翌朝、向永に不思議なことが起きる。
宛哲以外、父を含む誰も自分のことを知らないと言い、向永自身も自分の名前を言えなくなった。島には、流星に願いをかけると人生が変わるという伝説があった。
534601 第1話(無料配信) https://tv.rakuten.co.jp/content/534600/
宛哲の案で、鍾小右(チョン・シアオヨウ)という人物となることにした向永。そんなとき、島にやって来ていた、向永が高校時代に思いを寄せていた陳皓維(チェン・ハオウェイ/演:チュー・モンシュエン)は、小右にどこか懐かしさを感じ、惹かれていく。向永もまた自分のことが知らない存在となっている皓維に複雑な思いを抱きながら、皓維の本当の思いを知っていく。
高校時代、距離を近づけながらも、すれ違い、傷ついた向永。エピローグでその過程が映し出されながら、現在の2人が再び距離を近づけていく。向永は相手に知らないと思われても忘れられない昔の思いがよみがえり、皓維は相手を知らないのに気になる。記憶になくても、心の奥にある感情が呼び起こされるように、必然ともいえる恋の再燃に胸キュンが止まらなくなる。
534603 第3話 https://tv.rakuten.co.jp/content/534600/
一方、BL作品でおなじみのサブカップルは、宛哲と観光船の船員をしている日本人の濱口蒼海(ハマグチ・アオミ/演:各務孝太)。向永が願掛けしたとき、宛哲も「激しい恋がしたい!」と願っていたのが、叶った形だ。それまでそっけないキャラだった蒼海が、向永と仲がいいことにやきもちを焼き、そばにいたがるように。そして、「お前が好きだー!」と大声で告白して、情熱的な思いを向ける。初めは戸惑っていた宛哲も、次第に蒼海の存在が心を大きく占めるようになっていく。
ただ、この物語は甘いだけではないのがポイント。向永の過去の出来事に胸がギュッと締め付けられ、また、“願い”には代償が伴うことが明らかになっていく。不思議な力に導かれて、存在が揺らぐ中で彼らは恋や人生と向き合い、どんな選択をするのか。どんどん先が気になる展開で目が離せなくなる。ファンタジー要素がありながら、恋愛模様とともにアイデンティティに迫る物語が深く心に沁み入るはずだ。
台湾BLでは映像美も評価が高いが、本作も舞台が離島ということで、美しい海や星空が向永たちのドラマを引き立てる。
(文・神野栄子)
https://news.tv.rakuten.co.jp/2026/03/info-ryuseininagaubokura.html 「We Best Love」制作陣が贈るファンタジーBL。『流星に願う僕ら』がRakuten TVで配信開始
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