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クロエ・ジャオ監督が大自然と人々の生きる姿を映し出す!『ザ・ライダー』を解説【Rakuten TVムービーガイド】

クロエ・ジャオ監督が大自然と人々の生きる姿を映し出す!『ザ・ライダー』を解説【Rakuten TVムービーガイド】
Rakuten TVの映画案内人・Mがお送りするRakuten TVムービーガイド。 今回はクロエ・ジャオ監督の『ザ・ライダー』をご紹介します。
目次

Rakuten TVの映画案内人・Mがお送りするRakuten TVムービーガイド。
今回はクロエ・ジャオ監督の『ザ・ライダー』をご紹介します。

ザ・ライダー

アメリカ中部、事故で頭部に大けがを負ったカウボーイ。
身体をむしばむ後遺症の恐怖と捨てきれないロデオ復帰への思いの狭間でもがきながら、新たなアイデンティティ、そして生きることの意味を見つけるまでの物語。

出演:ブラディ・ジャンドロー リリー・ジャンドロー ティム・ジャンドロー レイン・スコット キャット・クリフォード
監督:クロエ・ジャオ

アカデミー賞ノミネート『ノマドランド』

クロエ・ジャオ監督といえば、最新作『ノマドランド』が今年のアカデミー賞で作品賞、監督賞を含む6部門にノミネート。高い注目を受けています。

『ノマドランド』が描くのは、高齢者が季節労働を求めて広大なアメリカの各地を旅する姿です。一見自由でうらやましいと思うかもしれませんが、彼らが「ノマド」にならざるを得ないのは、年金制度をはじめとする社会福祉が不十分なアメリカ国家、そして国家の支援を受けられない人々を安価な労働力として求める大企業、という社会構造ゆえです。

そのような社会問題の中で苦境に立たされながらもなお、アメリカ中西部の壮大な自然の中で自らの人生を見つめながら生きるノマドたち。『ノマドランド』では、メインキャストのフランシス・マクドーマンドデビッド・ストラザーン以外は、実際のノマドが本人役として出演しています。本人が本人を演じる手法によって、ジャオ監督はノマドたちの生活を生き生きとカメラに切り取っているのです。

本人が本人を演じる

『ザ・ライダー』もまた、『ノマドランド』と同じ手法で撮影されています。『ザ・ライダー』の主人公ブレイディ・ブラックバーンは、馬の調教師をしながらロデオコンテストに出場していました。ある日彼はロデオで落馬し、馬に頭を踏みつけられ重症を負ったことから、馬に乗ることの意味を見つめ直すようになります。

ブレイディを演じるのは同じ名前のブラディ・ジャンドロー。この話は、実際にロデオで活躍していた彼の実話に基づいた話なのです。自閉症を抱える妹リリーをはじめとする彼の家族、ロデオ仲間も実在の人物たちが本人役を演じています。

先住民族の苦難

本作の舞台はアメリカ中西部サウスダコタ州のパインリッジ居留地。ここは先住民族の居留地区で、ブレイディたちはラコタ・スー族という先住民族です。西部開拓以来、先住民族が受けてきた苦難の歴史は今も続いており、ブレイディ一家は貧困に悩みトレーラーハウスの家賃を払うこともままなりません。

落馬事故をきっかけに馬に乗れなくなったブレイディは、家族を支えるためにスーパーマーケットでアルバイトをしてみるものの、ロデオへの情熱は消えません。医者から忠告を受け、後遺症の恐怖に襲われながら、まるで自殺行為のようにブレイディはロデオ会場に向かいます…。

『ザ・ライダー』と『ノマドランド』の共通点

先住民族の貧困というアメリカの社会問題を背景にしながらも、本作ではそれ以上にブレイディの苦悩がフォーカスされます。ロデオ、馬、無限に広がる荒野。アメリカの原風景に囲まれながらアイデンティティに悩むブレイディの姿は、アメリカ人そのものの象徴でもあります。

そしてそうした描写は『ノマドランド』の漂流するノマドにも通じます。
大自然の中で自分を見つめ直す。『ザ・ライダー』と『ノマドランド』には共通のテーマが流れているのです。

426日のアカデミー賞授賞式をより楽しむために、クロエ・ジャオ監督の過去作を見返してみるのはいかがでしょうか?
ぜひRakuten TVでウォッチしてみてください。

『ザ・ライダー』をRakuten TVで視聴する


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ザ・ライダー ノマドランド クロエ・ジャオ アカデミー賞 作品賞 監督賞
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