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韓国BLの歴史を変えた名作『セマンティックエラー』の魅力を徹底解説

韓国BLの歴史を変えた名作『セマンティックエラー』の魅力を徹底解説
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韓国BLをいっきにメジャーシーンに押し上げた作品が、この『セマンティックエラー』だ。2018年に韓国の電子書籍プラットフォーム「RIDIBOOKS」のBL小説部門で大賞を受賞した「セマンティックエラー」は、WEB漫画、アニメ、さらにはドラマ、映画化もされた。原作人気もさることながら、ドラマ『セマンティックエラー』はタイBLドラマ、日本BLドラマの人気の風に乗り大ヒット。韓国を代表する映画雑誌「CINE21」の表紙を飾るなど、BLコアファンはもとより、これまでBLに関心がなかった一般層にまで浸透した。

極上のロマンチックコメディー

大学の視覚デザイン科のチャン・ジェヨン(パク・ソハム)は、陽キャでモデルのようなイケメンで、才能もある大学のスター。コンピューター工学科のチュ・サンウ(パク・ジェチャン)は、成績はトップだが陰キャで変わり者。卒業と同時に海外留学が決まっていたジェヨンは、生真面目なサンウの告発で留年してしまう。復讐のためにサンウの嫌いな赤い服を着たり、ルーティンにこだわるサンウの日常生活の邪魔をしだしたジェヨンだが、いつしか彼に惹かれていく。親友に「好きな子をイジメるガキ」と言われながらもサンウにつきまとうジェヨンだったが、サンウのピンチを身を挺して救ったことで2人の関係が動き出す。反発しながらもその才能を認めたサンウは、ジェヨンと課題のゲーム制作に乗り出し、だんだんと距離が縮まっていく――。

「セマンティックエラー」とは、コンピュータのプログラミングの過程で、間違いはないのに小さな矛盾で生じるエラーのこと。プログラムを実行するまで発見されないことが多いという。サンウの日常にエラーをもたらした、ジェヨンという存在のように。

人気者とツンデレ陰キャという相反する2人が恋に落ちるという典型的なBLドラマだが、丁寧に描かれるドキドキの過程は、ロマンチックコメディーとして上質。特に4話での衣装室での急接近、5話での初めての「ヒョン」(年下男性から親しい年上男性への呼称)呼びはたまらない。不器用なサンウが自分の変化に気付き始めてからのジェヨンにだけかわいいサンウ、サンウにだけ優しいジェヨンはニマニマもの。制作陣は日本のドラマ『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』を参考にしたそうだが、ドラマとしての面白さが一般層もコアファンもガッチリ掴んだ要因だろう。

主人公2人は、身長差16センチのK-POPアイドル

チャン・ジェヨンを演じるパク・ソハムは、2016年に平均身長185センチというアイドルグループKNK(クナクン)のメンバーとしてデビューし、2021年9月にグループから脱退し俳優に転身。一方チュ・サンウを演じるパク・ジェチャンは、2019年にアイドルグループDKZのメンバーとしてデビューし、現在もアイドル活動をしながら俳優業も行っている。チャン・ジェヨンの身長は、なんと193センチ! 177センチと決して小さくないパク・ジェチャンとの16センチの身長差というのも、マンガ的で推せるポイントだ。

華やかなジェヨン役のキャスティングはかなり難航。パク・ソハムの出演が決まったのがなんと撮影の2週間前だったというが、監督は、当初からパク・ソハムを狙っていたという。制作開始ギリギリのタイミングでパク・ソハムが事務所を移籍したことで本作への出演が決まった……というのも運命だろう。共にアイドル出身という共通点のある主演の2人は、アイドル時代から面識があったというのもBL的なビハインドストーリーだ。

セマンティックエラー』は、大ブームを巻き起こした。しかし主演のパク・ソハムが、韓国での最終話……盛り上がり最高潮のタイミングで軍隊に入隊。大ブレイクの割に露出が少なかったのも、ファンの渇望をあおった。そのパク・ソハムが、2023年12月9日にようやく除隊。ファンの間では続編の要望が高いだけに、次回作も期待できるかもしれない。原作ではチャン・ジェヨンに双子の弟がいる……というのも、興味深い設定ではないだろうか。2024年は、パク・ソハムの動向に注目だ。

ヒットの影に女性あり

BLドラマでは、女性キャストが時にスパイスとなるが、この作品にも2人のキーパーソンがいる。ジェヨンの親友チェ・ユナと、サンウに好意を寄せる同級生リュ・ジヘだ。この2人の視線はどこか視聴者と重なり、彼女たちが主人公たちを暖かく見守る姿勢に感情移入できるのもポイントだ。

実はこの作品、脚本家、監督、企画プロデューサー、制作プロデューサー、制作会社担当本部長、配信担当PD、マーケティングチームなど、主要制作陣全員が女性なのだ。こういうところも、女性に刺さるゆえんなのかもしれない。

(文・坂本ゆかり)

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