タイBL『Last Twilight』の主人公の1人であるデイ(Seaことタウィナン・アヌクンプラサート)は、将来を有望視されたタイのバドミントン選手。しかし、交通事故の影響で大事な試合の真っ最中に突如、異変に襲われ、視力を80%近く失ってしまった。選手としての存続は絶望的で、デイは失意のどん底に落ちる。世間の目を気にして部屋に閉じこもり、リビングにさえ降りてこようとしない。
時を同じくして、友人の女性関係が原因で暴力事件に加担してしまったモーク(Jimmyことジッタラポン・ポーティウィホック)は、収監されてしまう。彼はもともと家族や仲間思いの人物なのだが、釈放後も電子足輪(GPSアンクレット)を装着されたことで職探しは難航。収監中に自死してしまった姉の宝物だった車を売却せざるを得ない状況まで追い込まれていた。そんな彼が知人に紹介された仕事先で、金持ちの付き人の面接が行われていることを知る。
475901 『第1話』(C)GMMTV Co., Ltd., All rights reserved. https://tv.rakuten.co.jp/content/475900/
てっきり鞄持ちのようなおいしい仕事だと思ったモークは面接に登録するが、探しているのは視力障がい者の介助士だと知り、すぐに辞退する。ところがデイは自分に同情しないぶっきらぼうな態度が気に入ったらしく、モークを指名。紆余曲折の末、モークも引き受けることにするが、月給がタイの平均月収よりはるかに高く、彼の生活は安定することになる。
お金の心配がなくなったからだろうか、もともと人の良いモークは表情も穏やかになり、自暴自棄になっているデイの心を少しずつ開いていくのだった。部屋を片付ければ、スマホの充電器がないと怒り、リビングで食事をしようと誘えば、家具で足をぶつけてケガをしたから1階には降りないと言い張り、外にも出ようとしない。母親や兄の言うことも聞かずにわがまま放題。だが、世間の冷たい視線を経験し、思い悩む姉を1人にしたことで自死に追いやったと思っているモークは、デイのどんな言動にもへこたれず、決して彼を見捨てようとはしなかった。
部屋に閉じこもってもドア越しで根気強く会話を重ね、世間の目が怖いと聞けば、見えない状況と心理状態を理解しようと近くの市場で目隠し生活を実施。そんなモークの行動を知ったらデイでなくとも心を掴まれてしまうのではないだろうか。こうして、2人の距離は一気に近づいていき、デイがうっすら見ることのできる1クープ(約25cm)まで顔を寄せる関係性となっていくのだった。
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こうして、わずか2話目にして2人の距離は大接近。モークとデイは今後、2人一緒に外の世界に触れていき、共に過ごす時間を重ねていくうちに付き人から恋人へと変わっていくわけだが、最終回の第12話まで残り10話もあるので、モークのお世話っぷりがたっぷり楽しめることは間違いないはずだ。
モークを演じるJimmyことジッタラポン・ポーティウィホックとデイ役のSeaことタウィナン・アヌクンプラサートが共演するのは、『Vice Versa』『Our Skyy2』に続いて3作目ということもあり、息ぴったり。2人の演技もうまく、お芝居に集中できるのでモークとデイの気持ちが自然と胸に染み込んでくる。2人の距離が縮まるほどに心が温かくなる感動作だ。
(文・及川静)
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