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まずは同シリーズの元となった“本家”の映画『インデペンデンス・デイ』(別称:ID4)について。ウィル・スミスが主演を務めた同作は、突如出現した巨大なUFOが次々と世界各地を襲撃し、アメリカのホワイトハウスなどをレーザー光線で破壊するところから物語は始まり、人類滅亡の危機にさらされた生き残りの人々が、力を合わせてエイリアンを打倒していくSF作品。
183528 『インデペンデンス・デイ 20th Anniversary Edition』(C) 1996 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved. https://tv.rakuten.co.jp/content/183528/
スミスの出世作としても知られる同作は「第69回アカデミー賞」で視覚効果賞を受賞し、“ID4”ブームが起きるなど、大ヒットを記録した。20年後の2016年には、続編となる『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』も劇場公開され、地球を目標にしたエイリアンの襲来に再びパニックに陥る人類を描いている。
第2弾以降は“本家”の続編が製作されていない一方で、2014年からほぼ毎年細々と製作され続けているのが、オマージュ版の「インデペンデンス・デイ」シリーズ。同シリーズは、邦題で表記すると原作タイトルを勝手に踏襲したようなタイトルに見えるため、何となく検索した人から続編と思われがちだが、全く別物のいわゆるB級映画である。
第一弾は2014年に公開されており、原題は『Independence Daysaster』、邦題は『インデペンデンス・デイ 2014』と表記したカナダ製作の作品。オリジナル作と同様にアメリカ合衆国の独立記念日を舞台としており、上空からやってくる無数のUFO、そして地底からのドリル・ポッドと戦う人類を描いている。オリジナル版をオマージュしているのか、全シリーズ通して基本的には人類が地球外生命体の何かと戦っている様子を描いており、本家と比べると何とも言えないチープさが、その手の作品を好む層に刺さる作風となっている。
498914 『インデペンデンス・デイ2014』(C)2013 INDEPENDENCE DAY PRODUCTIONS INC. https://tv.rakuten.co.jp/content/498914/
また、オリジナルの続編『インデペンデンス・デイ リサージェンス』が公開された2016年には、最も紛らわしい原題『Independents’ Day』と名付けた作品『邦題:インデペンデンス・デイ 2016』が登場。オリジナルから訴えられないのかと不安になるこの作品を手掛けたのは、ぶっ飛んだ作風が特徴かつ数々のハリウッド映画のB級オマージュ作を手掛けていることで、世界中に熱狂的ファンを持つアメリカの映画製作会社「アサイラム」だ。アサイラムといえば、人喰いザメと巨大竜巻を合体させたモンスター・パニック映画「シャークネード」シリーズをはじめとする“トンデモ”映画製作の名手。
不毛な会話劇も多く登場するアサイラム流の『インデペンデンス・デイ』は2016年版の他に、原題『War of the Worlds:Annihilation』(邦題:インデペンデンス・デイ 2022)、原題『Alien Apocalypse』(邦題:インデペンデンス・デイ 2024)なども製作。特に最新作の『インデペンデンス・デイ 2024』は、未知の生物に直面していた登場人物たちが一体どこに向かっているのか…と頭を抱えてしまいそうになるストーリーが展開し、鑑賞する上で忍耐力が試されるSF映画となっている。
471503 『インデペンデンス・デイ2024』(C) 2023 Acme Holding Company, LLC. https://tv.rakuten.co.jp/content/471503/
そんな“もう一つの「インデペンデンス・デイ」シリーズ”は本家よりも作品数が多く、現在までに計8作品も製作された。それもひとえに、この作風を待ち望むファンが少なからず世界にいるからだろう。これを機に、刺さる人にはぶっ刺さる「インデペンデンス・デイ」シリーズの不毛な沼にハマってみては。
なお、Rakuten TVでは『インデペンデンス・デイ 2018』をはじめ7作品が配信中だ。
(文・suzuki)
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