タイBL『The Next Prince』で見せる、主人公カップルZee×NuNewの“イチャコラ”シーン

今回、「ZeeNuNew」の2人が演じるのは、架空のエムマリー王国の王位継承権を持つ王子とその護衛。人気歌手でもあるNuNewことチャワリン・プラーッピリヤウォンが、王子であることを知らずに祖国を離れ、英国で育ったカニンを、9歳年下のNuNewをいつも温かい眼差しで見つめているZeeことプルック・パーニが、カニン一族の護衛を務める一家の末裔であるチャランを演じている。

4つの小国から成るエムマリー王国は、時が来ると4国の皇太子の後継者がフェンシングで戦い、その勝者が国王となる習わしがあった。そのため、いつの時代も後継者争いが激しく、カニンも幼少期に命を狙われたことから、軍人の養父と共に英国に身を隠していた。そのエムマリー王国で再び次期国王を決める競技会が行われることになり、カニンは国に呼び戻されることに。その護衛を現国王から任命されたのが、チャランだった。

父が養父だったことすらも知らずに育ったカニンは当初反抗的だったが、反対勢力の追っ手から全力で護ってくれるチャランに信頼と好意を寄せるように。一方のチャランも王子を護りながら、別の思いを募らせていくのだった――。「ZeeNuNew」共演作は2人の距離の近さが人気の1つだが、今作も然りで、まだ反抗的な第1話から“イチャコラ”シーン満載だ。

第1話では、ポッキーを両側から食べるパーティーゲームに2人で参加するはめに。イヤイヤ始めたものの、カニンの負けず嫌いが発動して、チャランはキスを奪われることになる。第2話では、エムマリーへの帰路の途中で立ち寄ったタイにて、チャランの友人にカニンは恋人だとうそをつき、イチャイチャ。第3話でも、新顔の王子・カニンを追うマスコミから身を隠すためにキスしているフリをするなど、お約束のシーンがふんだんに盛り込まれている。

だが、「ZeeNuNew」の真骨頂はここからだ。紆余曲折ありながら、なんでもござれのチャランが競技会に参加するカニンの専属コーチになるのだが、カニンがピンチに陥った際の運搬方法はお姫様抱っこが基本。護衛かつコーチであるチャランはカニンに厳しい姿勢を貫くが、ことあるごとに姫扱いを発動してしまう。

その一瞬を見逃さなかったマスコミが2人の熱愛説を広めたことで、国王は2人に距離を置くように命じるが、この采配は逆効果。会えない時間が2人の思いを募らせていく。また、完璧な存在だったチャランがあるトラウマを抱えていることが明らかになると、今度はカニンがチャランをサポート。そうして、第7話で互いの思いを確かめ合った2人の関係は、“イチャコラ”を超えていくのだった――。

今作は全14話のため、第7話はまだ折り返し地点。その後、どのように濃密な時が描かれていくのかは、見てのお楽しみだ。また、2人の恋模様だけでなく、後継者争いや、死んだと思われていたカニンの養父の行方など、気になる展開も盛りだくさん。タイBLらしいラブだけでなく、スリルも楽しめる作品だ。

『The Next Prince』をRakuten TVで観る

（文・及川静）