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主人公は熱血漢の刑事・駱為昭(ルオ・ウェイジャオ)と捜査に協力する巨大グループの若き総裁・裴溯(ペイ・スー)の2人で、駱為昭を演じるのは、歌手であり、ドラマ『古剣奇譚~天翔ける運命~』などにも出演する付辛博(フー・シンボー)、裴溯はドラマ『家族の名において』などの絶世級イケメン俳優・張新成(チャン・シンチョン)。目見麗しい主人公2人の関係と事件が絶妙に絡み合っていくところが、今作の大きな見どころだ。
515030 第11話 https://tv.rakuten.co.jp/content/515030/
舞台は新洲で、人口の約1.3%が他者と感情共有ができないとされる遺伝的異常「零度共感者」とされる社会。新洲ではこの零度共感者による犯罪が多発して社会問題になっているのだが、裴溯は零度共感者の可能性のある男だ。そのため、7年前に母親の死亡事故で15歳の裴溯と知り合った駱為昭は、何かあるたびに彼の事件関与を疑っている。だが、当の裴溯は避けるどころか、巷で発生した事件の解決の糸口に気付いて、駱為昭と相棒の陶沢(タオ・ゾー)に接触。すまし顔で鋭い指摘を繰り返して駱為昭を苛立たせ、犬猿の仲になっている。
そんな2人だが、裴溯が事件の捜査に加わることで関係性が変化していくことになる。捜査は1つの事件ごとにじっくりと展開されるのだが、そこに過去の未解決事件と被害者家族の現在が絡み、実に複雑怪奇。おまけに裴溯の過去も関係してくるため、1話1話が濃厚。人間関係も複雑な上に、伏線も巧みに施されており、見応え十分だ。「配達員殺人事件」「少女失踪事件」「グループ総裁殺害未遂事件」「大学生失踪・殺害事件」と次々に事件が起こり、捜査をするたびに駱為昭が、裴溯のひた隠しにしてきた深層心理に触れ、距離が縮まっていく。
515033 第14話 https://tv.rakuten.co.jp/content/515033/
序盤の「配達員殺人事件」や「少女失踪事件」での駱為昭は、不本意ながら裴溯のアドバイスを聞いていたが、「グループ総裁殺人事件」からは少し見る目が変わるのに加えて、裴溯が捜査協力している大学の犯罪心理学部からの派遣プロファイラーとして捜査本部に参戦することになり、立場も変化。こうして正式にチームの一員となったことをきっかけに2人は急接近し、なかでも第13話では、駱為昭が裴溯のずっと抱えてきた想像を絶するトラウマと痛みを知ることで、積極的に裴溯を支えるようになる。
その後、駱為昭を助けるために裴溯が大けがを負ったため、第16話以降は駱為昭が裴溯を強引に自宅に同居させ、公私共にパートナーに。駱為昭は食事に無頓着な裴溯のために料理を振る舞うなど、家族のようになっていくと同時に、相手を思うからこその率直な気持ちをぶつけていく。そんな駱為昭の真っすぐな正義感に触れた裴溯は、彼に引かれつつ、自分の弱さを補う“光”のような存在として意識するように。こうして、互いに唯一無二の存在となった駱為昭と裴溯は、友情を超えた“熱い絆”で結ばれた関係へと成長していく。
515039 第20話 https://tv.rakuten.co.jp/content/515039/
そんな2人の前に立ちはだかるのが、“粛清者”と名乗る謎の人物だ。1話から登場するこの男はポッドキャストのようなラジオサービスを通して、事件と関連する教示的物語を配信しており、冒頭から怪しさ満載。最終的にラスボス的な存在として登場するのだが、硬い絆で結ばれた駱為昭と裴溯がこの得体のしれない強者にどのように立ち向かうのかが大きな見どころだ。また、全30話の各所に張り巡らされた伏線も回収されるので、そこにもしっかりと注目してほしい。ブロマンス香るしっとりとした雰囲気の中で展開される、見応え十分の犯罪ミステリーだ。
(文・及川静)
https://news.tv.rakuten.co.jp/2022/01/chinjourei.html イッキ見したくなること必至!男同士の熱い絆を描いたブロマンス中国時代劇『陳情令』
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