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主人公はルームメイトのヌアー(ナットことナチャポン・ラッタナモンコン)に思いを寄せる、法学部生のポット(カーンことカシデート・ホンラダーロム)。ヌアーに対して友情以上の感情を抱いているが、決して言葉にすることはできずにいた。大学の同じ法学部にゲイであることをカミングアウトしている同級生もいるが、ポットは“恋愛したことのない、恋愛恐怖症の男性”として生きていた。
思いを寄せるヌアーとの共同生活は、ポットにとってツラいことばかりだった。ヌアーには異性の恋人がおり、一緒に暮らしていれば、いやでも二人が仲むつまじくしている姿を目にしてしまう。おまけに友達思いのヌアーは、ポットに何かあると一目散に駆けつけてくれるのだ。例えば、ポットが初めて会う男に乱暴されそうになって必死に逃げた時もそうだ。
527062 Grey Rainbow 第1話 https://tv.rakuten.co.jp/content/527061/
バイクで迎えに来てくれた上に、「誰に殴られた? 警察へ行こう」とポットを説得しようとする。しかし、本当のことが言えないポットはそれを拒否し、心配してくれるヌアーと言い争いになるも、それでもヌアーは必要以上に気遣ってくれるのだった。そのうち、ヌアーも自分の目に映るポットがただの友達ではないことに気付き始める。
その関係性はヌアーの恋人にも異様に映り、その結果、ヌアーは振られてしまう。これをきっかけに2人は仲を深めていくことになるが、世間の反応は冷たかった。自分のアイデンティティに悩むポットは大学の課題としてLGBTQ関連の法律について調査しているが、法律も社会も同性愛者を受け入れてくれそうにない。それでも気持ちを確かめ合った2人は、愛を育んでいくのだった。
タイの主流メディアにおけるLGBTQやクィア表象の転機は、2007年と言われている。映画『The Love of Siam』や『Bangkok Love Story』が公開されたのだ。こういったクィア作品が先に地ならしを行い、2014年に誕生したBLドラマ『Love Sick』や2016年の『SOTUS/ソータス』、今回の『Grey Rainbow』などがメディアでのLGBTQや同性カップルを可視化し、同性婚実現への社会の気運を高めていった。
527063 Grey Rainbow 第2話 https://tv.rakuten.co.jp/content/527061/
だが、『Grey Rainbow』は、「婚姻平等法」が実現する約10年前の物語だ。2019年にタイのUNDP(国連開発計画)が行った調査では、LGBT当事者の53%が言葉による嫌がらせを受け、42%が異性愛者のふりをしたことがあると答えている。つまり、可視化は進んでもまだまだ受け入れられていない時代ということだ。ドラマのタイトルに“Grey”とあるように、ポットとヌアーの未来にあるのは、七色の虹ではない模様だ。では、灰色の虹とは一体どんなものなのか? その目で確かめてほしい。
なお、ポット役のカーンことカシデート・ホンラダーロムと、ヌアー役のナットことナチャポン・ラッタナモンコンは、この6年後に制作される『Dear Doctor―死神が愛した医者―』でも主人公カップルとして共演している。LGBTQドラマでツラい恋を演じた2人が、感動の恋愛BLドラマでどんな姿を見せているのか、2作連続で見るのもおすすめだ
(文・及川静)
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