1. TOP
  2. ドラマ
  3. 中国・台湾・タイドラマ
  4. 『HIStory4 隣のきみに恋して~Close to You 』歐陽(オウヤン)ママの注目作品紹介

『HIStory4 隣のきみに恋して~Close to You 』歐陽(オウヤン)ママの注目作品紹介

『HIStory4 隣のきみに恋して~Close to You 』歐陽(オウヤン)ママの注目作品紹介
『HIStory4 隣のきみに恋して~Close to You 』歐陽(オウヤン)ママの注目作品紹介。
目次

今月はお待ちかね、『HIStory4 隣のきみに恋して~Close to You』 をご紹介。「HIStory」と聞いたからには条件反射で“追劇”(ドラマを追いかける)ファンの皆さん、待ってた甲斐があったってもんよね! 新しい視聴者の皆さんもどうぞ沼へ落ちてください!

作品紹介

HIStory4 隣のきみに恋して~Close to You 

隣のきみに恋して』(原題:近距離愛上你)、原題の意味をもれなく綺麗に日本語に訳したなぁと、タイトルを見たときは感心したわ。この“近距離愛上你”っていうタイトル、中国語で聞くと“日久生情”(一緒にいる時間が長くなると気持ちが生まれる)って雰囲気があるの。ね? ドラマをご覧の皆さんにはおわかりのはず、ぴったりのタイトルでしょう? 歴代のHIStoryシリーズは、タイトルをつけるのがとにかく上手だと思う。ダブルミーニングになっていることが多いのだけれど、それぞれのタイトルの話は次の機会に譲るとして、今日は『隣のきみに恋して』の話よ! 今回のシリーズ、コミカルなシーンもいっぱいで、見ているだけで愉快な気持ちにもしてくれるわよね。見どころは盛りだくさんよ!

出演:チャールズ・トゥ、アンソン・チェン、リン・ジアウェイ、アン・ジュンポン

最新シリーズはちょっと風変わりな設定でスタート

腐女子を落とすために腐男子に!?

シャオ・リーチェン(蕭立呈)はオフィスで見覚えのある姿を偶然見かける。名前はリウ・メイファン(劉美芳)、シャオ・リーチェンの初恋の人だった。それまでの面白みのない会社員生活が、彼女が現れたことにより、活気のあるものになった。もう一度彼女に告白しようと決心したシャオ・リーチェンは、周りの同僚たちにも助けを求め、協力してもらうことに。そして彼女のある秘密を発見する。なんと彼女はBLを好む「腐女子」だったのだ!そんな彼女の気を引くために、男が好きなふりをすることに…。

HIStoryは台湾BLのヒストリーそのもの

HIStoryが始まったのは2017年。もう5年になるのね……。
やっぱりHIStoryで台湾沼に落ちたっていう人がほとんどなんじゃないかと思うんだけど、お察しの通りあたしもその口よ。好きな作品、そうでもない作品(え!?)皆さんもいろいろあるわよね。前にも書いたけど、好きだイマイチだって言えるのはこれだけのシリーズを擁するHIStoryだからこその現象じゃないかしら。
今回のシリーズも、回を追うごとにどんどん盛り上がっていくのを感じたわ。あたし、正直に言って始まる前はなぜかそこまで期待してなかったのよね。今となっては愚か者じゃないかしらと思うんだけど、どういうわけかHIStoryには魔法の力があるとしか思えない。そのマジックについてあたしなりに考えてみたわ。

ドラマの中で見え方が変化してゆく魅力的な主人公たち

「BL」すら知らない呈仁CPの二人

まずはリーチェン(演:涂善存)とトン・ムーレン/藤沐仁(演:陳立安)の呈仁CP、この二人、性格がまるで逆なのよね。リーチェンは豪放磊落、細かいことを気にしない底抜けに明るい性格だし、ムーレンは落ち着いていて冷静で、「孤高の王子」なんてあだ名まで付いていたりして。はじめはこの二人に何かが起こりそうな予感なんて全然感じられなかった。「BL」が何なのかすらわからず、MRTの板南線「バンナンライン」なんて言ったりするし、もちろん(BL作品にしては珍しく直球で登場した)“1・0”(タチ・ウケ)も何だかわからない。それがとある出来事をきっかけに二人に魔法がかかるのだけれど、そのシーンの美しいこと。戸惑いと恍惚と、二人の今までの人生に訪れなかったであろう感情が芽生えるのが画面越しに伝わってくる。そしてこの善存と立安の二人、プライベートだと性格がドラマの中と正反対なのよ! 善存は落ち着いていつも微笑みを湛える誠実な性格だし、立安は“俏皮”(いたづらっぽい明るい性格)そのもの。なんだかそういうふうにして本作を見ると、面白さが倍増すると思うわ。

LGBTと家族の話 兄弟の思い

そしてもう一組はイエ・シンスー/葉幸司(演:安俊朋)とフー・ヨンジエ/傅永傑(演:林嘉威)の兄弟、永幸CP。兄弟といっても親の再婚による兄弟で、血縁関係なし。シンスーは第一話でゲイだということが明かされる。ヨンジエはいろいろ「ヤバい」弟よね。最初はその行動に本当にびっくりするんだけど、ストーリーが進むうちに「思い続けること」の苦悩や葛藤に引き込まれていって、いつの間にか可愛らしく見えてくるのよ。お兄ちゃんのシンスーはどこまでも優しい性格なんだけど、後半には突然“老司機”(「ベテランドライバー」から。ある分野に精通している人のこと)の顔を見せたり。永幸CPではゲイとは切り離せないカミングアウト、そして家族との向き合い方のテーマもしっかり描かれている。パパ(組合界隈ではモテると思うわ)の反応もリアリティのあるものだったし、ママの覚悟も見ていて涙が出そうになるものだった。この二人も物語の前後半で随分と違った印象を与えてくれる、素敵な二人よ。

ドラマに登場する「用語」、ロケーション

HIStory4 隣のきみに恋して~Close to You であたしがまず驚いたこと、それはBLに限らずゲイ用語、ちょっとアダルトな単語も数々登場すること。皆さんお気づきになったかしら? あたし「え? いまなんつった?」って何度か飛び上がりました。HIStory古参ファンの一人としては、どんどん大胆になってるのにびっくり仰天よ。日本語字幕には反映されてない(すごくストレートだからさ、ね?)んだけど、どこかで機会があればお話ししたいわ。
そしてロケーションは台北が多いのかと思いきや、コロナ禍の影響なのか福隆、鶯歌に林口と、割合に郊外が多かった印象ね。ええ、何か手掛かりがあればきちんと調べております。リーチェンとムーレンがデートで訪れたハートのブランコがあるのは「八里婚紗廣場」、ここはあたしが住んでた淡水の対岸にあるの。そして兄弟CPの告白シーンは桃園の「虎頭山環保公園」、この二つはHIStoryロケ地の中でも聖地になること間違いなしよ。どちらもMRTで簡単に行けるようなところではないけれど、台湾に行けるようになったら行く価値ありよね。

最後に

「わたしたち」のHIStory

HIStoryの含意はもちろん、His Story。でもこうしてシリーズを重ねることによってレイヤーとなり浮かび上がってくるのは他でもない「わたしたち」の物語、Our Storyよ。
“只要有愛,BL就無所不在”(愛がありさえすれば、BLはどこにでもある)とメイファンは言ったけど、あたしたちの作品に対する愛がありさえすれば、もうそこには物語が生まれる可能性があるということなのかもしれないと思わされる。
本作はこれからクライマックスに向けてどきどきの日々を過ごすことになりそうだわ。こうして心待ちにしている時間そのものもきっと、わたしたちの物語なのよね。そうそう、いろんな表情を見せてくれるH4の4人、あたしはもちろん箱推しです。


Rakuten TVで視聴する

HIStory4 BLドラマ 台湾BL
ツイート
シェア
送る
前の記事へ
次の記事へ