大唐流流~宮廷を支えた若き女官~
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唐の時代を舞台にした『大唐流流~宮廷を支えた若き女官~』のヒロインは、刺繍商人の娘・傅柔。“長安一のどら息子”と呼ばれていた大将軍の息子・盛楚慕に見初められ、両思いに。しかし、身分の違いから結婚を反対されてしまう。その後、刺繍の高い技術を持つ傅柔は、ある事情から女官となる。盛楚慕は戦場、傅柔は宮中と、離れ離れになった2人は、互いのことを思いながらも、共に国のために務める。
傅柔が作り上げる美しく、華やかな刺繍。絵柄にさまざまな願いが込められていることが分かるのも興味深い。傅柔の刺繍に関する知識が宮廷のために生かされていき、また機転を利かせる頭のよさで出世も。副題の通りに“宮廷を支えていく”のだが、盛楚慕とのラブストーリーはというと、贈り物の刺繍にメッセージを込めた場面などがあるものの、なかなか会うことが叶わず、ヤキモキ。
現在、全55話のうち第28話までを配信中で、7月6日(水)に第42話までを更新予定。傅柔の活躍とともに、二人の思いがどうなるのか、じっくりと見届けてほしい。
煙雨降る後宮~偽りの女官の復讐~
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『煙雨降る後宮~偽りの女官の復讐~』の主人公・趙語星は、宮廷侍医だった父と母を殺されたあと、李彩凰の家に身を寄せて姉妹のように過ごしていたが、反逆者による反乱に巻き込まれて互いの行方が分からなくなってしまう。李彩凰はその際に助けてくれた人物への恩返しのため、身代わりで庶妃(側室)として宮廷入り。一方、いつか両親の敵を討つために宮殿で働くことを夢見ていた趙語星は、皇帝たちの料理を作る御膳房の試験に受かり、李彩凰と宮中で再会する。
復讐という目的があって女官になったものの、料理は得意だった趙語星。匂いに敏感で、料理の素材に何が使われているかを当てられる才能もあり、皇太后に料理を気に入られて褒美に指輪を受け取ったり、工夫を加えて感動させたり。しかし、宮中の陰謀に料理が悪用されてピンチも迎える。
聡明な趙語星が、さまざまな困難に見舞われるたびに乗り越えていく強さに応援したくなるはず。キュンとするラブストーリーも楽しめる。
ハンシュク~皇帝の女傅
主人公・班淑の波乱万丈な人生と愛を描く『ハンシュク~皇帝の女傅』。タイトルの女傅とは、皇族や貴族の子どもたちに学問を教える女性のこと。
この班淑も目的があって宮中を目指した。幼くして別れた父に会いに行くも、前日に病死していて会うことは叶わず。その上、母が異民族ということで、名門である父の一族に身分を認めてもらえなかった。そこで、宮中にあるとされる父が自分について記した書物を手に入れようとしたのだ。
ひょんなことから女傅の選抜試験に合格した班淑だったが、初めは学問の知識がないためにでたらめなことを教えてしまう。しかし持ち前のおおらかさと努力で、何度も危機を乗り越え、やがて生徒たちの心をとらえていく。漢の時代の教育事情を垣間見ることができる。
コメディっぽさや、忘れられない女性がいる男性との恋愛模様の切なさもあり、テンポよく進んで行く物語から目が離せなくなる。
(文・神野栄子)
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