https://books.rakuten.co.jp/e-book/article/2023/01/rakutentv/?scid=wi_tv_article BLドラマの原作漫画・小説 | おすすめタイBL作品も!(楽天Kobo)
クリクリしたまん丸い目が印象的なティームは大学1年生。水泳部の特待生として入学してきたが、偉ぶったところがなく、いつも料理部のパーム、演劇部のマナウと楽しそうに過ごしている。一方、鋭い眼差しが印象的な水泳部副部長のウィンは、外見そのままに厳しい人物で特待生といえども特別扱いはしない。彼が厳しいのは周知の事実で、同じ水泳部の同級生からも“ウィンがやさしくするのは弟のウィウだけ”と言われているほど。だが、水泳部の親睦会でティームが怪我すると反射的に手当てをするなど、面倒見のよい一面もあるようだ。
その日の夜、2人の関係が急展開する。水泳部の悪ガキ3人組A(エー)、Bee(ビー)、Sea(シー)の3人にアダルトビデオを見せられたティームは、驚いて部屋を飛び出し、熱った体を覚ますために水を浴びていた。それを目撃したウィンは、すぐさま事情を察すると彼を部屋に誘うのだった。その時は、一夜限りの関係のはずだったのだが…。
その後、2人は偶然にも同じマンションに住んでいることが分かった上に、ティームが過去のトラウマから1人で眠るとうなされ睡眠不足に陥っていることが明らかになる。しかし、ウィンと一緒に寝た日は安眠できたことから、夜になるとウィンの部屋に通うように。やさしくするのは弟だけと思われていたウィンだが、朝ごはんまで用意してくれる日もあり、ティームはそのギャップに驚く。最初は一夜だけの関係だった2人だが、気付けば、茶化し合いながらも支え合うステキなカップルになっていた。
スピンオフは全ての展開において、スピード重視だ。『Until We Meet Again−』では、眠れないティームがウィンの部屋を訪れ、添い寝を経験してから、第13話の合宿で結ばれたが、スピンオフでは第1話からいきなりベッドイン。その後も部室やプールサイドでウィンがティームに迫るなど、前半から積極的だ。
水泳部の入部選考会や親睦会を兼ねた合宿、パームとディーンのスーパーでの萌えシーンや同級生のマナウと水泳部のプルック先輩のロマンチックな出会い方など、本家とスピンオフでは同じ出来事が複数描かれているが、異なる展開を見せているのが面白い。そこにウィンとティームの人物背景が新たに加わったことで、どう展開していくのかが全く読めなくなっている。本家のテーマは生まれ変わりだったが、タイでは幼少期に実は知り合いだったなど再会=運命という設定が人気なので、そんな展開もありうるかもしれない。
また、『Until We Meet Again−』の主人公カップルであるパームとディーンもちょい役ではなく、毎話しっかりと登場するのでこちらのラブラインも見逃せない。そして、新たに加わった水泳部のBeeと俳優のプリンスというサブカップルの恋の行方にも注目だ。
ティームとウィンを演じるのは、Premことウォルート・チャワリットルティウォンとBounことノッパナット・ガンタチャイ。『Until We Meet Again−』と『Between Us−』の間に『Even Sun』でもメーンカップルを演じるなど、長い付き合いの2人。身長差や雰囲気などの見た目だけでなく、お芝居の相性もいいようで、全ての動きに違和感がなく、見ていて安心できるカップルだ。
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芝居が良すぎて、本編ではやむなくカットになったが見せたかったのか、コマーシャルシーンを本編と別にしたかったのかは謎だが、第4話のラストからいきなり「SIDE STORY」なるものが登場した。こんなところも何が起こるか分からないタイドラマ。毎回、最後までしっかりとチェックしよう!
(文・及川静)
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