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主人公の1人のミンジュン(チェ・ジュンヒョク)は、大学時代、内気で恋も受け身の主導権が握れない「乙」タイプだった。そのため、初めて付き合ったモテ男・ジンファン(ソン・スンハ)に弄ばれたにも関わらず、何も言えないまま別れ、初恋は悲しい結末を迎えた。大学卒業後は「乙」も卒業…と思っているが、出版社に就職した今も当たり障りのない返事しかできずにいた。
そんなミンジュンの前にジンファンが8年の時を超えて突如現れたことから、彼の心はまたも乱されることになる。ミンジュンの中では学生時代の苦い思い出が蘇るが、当のジンファンは気にすることなく親しげだ。そんな彼に対して、ミンジュンが受け身の自分から卒業するべく気持ちをはっきりと口にした時、驚きの事実が明らかになる。
このタイトルにもなっている「乙」とは、契約書上での甲乙の「乙」から生まれた韓国スラングで、「乙の恋愛」は“主導権を持たない者の恋愛”という意味。今作は、この「乙」の心理を深く描いている点が大きな魅力で、「乙」故に取ってしまう言動や勝手な思い込みを膨らませてしまうダメな部分が存分に描かれている。
大学生だったミンジュンは密かに思いを寄せていたジンファンから誘われ、身も心も許し、幸せの絶頂だった。しかし、彼の家に泊まった夜、ジンファンと親友の電話を盗み聞きしてしまい、自分が遊ばれているらしいと知る。だが、内気なミンジュンはジンファンの真意を確かめることができず、何も言わずに彼の元を去るのだが、本当のことを知って深く傷付くのが怖いからと逃げてしまうことは「乙」あるあると言っていいのではないだろうか。
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また、再会後にも「乙」あるあるは発動する。ジンファンは編集者として、ミンジュンはデザイナーとして同じ本の制作に関わるのだが、それが恋愛マニュアルのため、意味深な会話が交わされる。その度にジンファンは動揺しそうになるが、ミンジュンは悪びれもなく食事に誘ってくる。ジンファンは再びミンジュンに捕らわれそうになる自分に気付くが、断れきれずに行ってしまうところも「乙」らしいと感じる。
ところが、この食事の席で2人は互いに弄ばれたと思っていたことが明らかになる。実はミンジュンも誰かを真剣に好きになるのは初めてでどうしていいか分からず、唯一、同性愛者であることを打ち明けていた親友に相談していたのだ。それを勘違いしたジンファンが何も言わずに消えたことで、ミンジュンも遊ばれたと思い、その末に留学してしまった。彼もまた「乙」らしい勝手な思い込みで、ピリオドを打っていたのだ。
第3話の終わりでこのことが明らかになると、いろいろなことが違って見えてくる。ミンジュンの「甲」らしい余裕の笑みは、ジンファンと再会できた喜びに満ちているように見えるし、編集会議での発言も別の意味に聞こえてくる。こうして、止まっていた2人の時間が動き出すことになるわけだが、互いの本心を知った2人は「乙」を脱することができるのか?思わず2人を応援したくなる、全6話+スペシャルエピソードで語られる宝珠のBLだ。
(文・及川静)
https://news.tv.rakuten.co.jp/2025/04/info-otsunorenai.html 韓国BL『乙の恋愛』Rakuten TVで配信中!初恋相手との8年越しの恋を描く https://news.tv.rakuten.co.jp/2024/04/bl-list.html 【BL関連記事一覧】新作・おすすめ・ランキングをご紹介!
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