『陳情令』は、中国のオンライン小説サイトで連載された小説「魔道祖師」が原作。魏無羨(ウェイ・ウーシエン)と藍忘機(ラン・ワンジー)という2人が怪事件の真相を解き明かす、激動の運命を描くファンタジー時代劇だ。熱い友情で結ばれた男性同士のことをいう“ブロマンス”の耽美な世界が話題となり、本国のみならず、日本を含むアジア中でブームとなった。
そんな人気作の日本語吹替版は、第一線で活躍する声優陣が名前を連ねる。物語は、姑蘇藍氏・雲夢江氏・清河聶氏・岐山温氏・蘭陵金氏という五大世家が治めているという世界で、登場人物が多いのだが、代表的な声優陣をキャラクターと共に紹介していこう。
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快活で自由奔放だが正義感が強い魏無羨を担当するのは、木村良平。アニメ『東のエデン』『黒子のバスケ』などに出演する木村の、可愛さがありつつ、ほどよく甘い声は親しみやすさのある魏無羨にぴったりハマる。次第に過酷な運命に翻ろうされていくときの表現力も胸に迫る。
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冷静沈着で己にも厳しい藍忘機は、アニメ『神様はじめました』などの立花慎之介。透明感があり凛とした雰囲気をまとい、知己(親友)となる魏無羨との響き合いもいい。
幼い頃に両親を亡くした魏無羨は、江氏の養子となった。そこで共に育った当主の息子で魏無羨に劣等感という複雑な思いもある江澄(ジャン・チョン)を緑川光、その姉で優しさにあふれた江厭離(ジャン・イエンリー)を早見沙織が務める。
戒律を重んじる藍氏のキャラクターでは、藍忘機の兄で温厚な藍曦臣(ラン・シーチェン)を森川智之、弟子で優等生である藍思追(ラン・スージュイ)を土屋神葉、同じく弟子の藍景儀(ラン・ジンイー)を斉藤壮馬。
硬派な雰囲気漂う聶氏において、気弱で風流を好む聶懐柔(ニエ・ホワイサン)を花江夏樹。財力がある金氏の長男で派手な格好を好み、誇り高さからすました感じがある金子軒(ジン・ズーシュエン)を赤羽根健治、当主の隠し子で母の身分が低いために認められない存在という悔しさを抱える金光瑶(ジン・グアンヤオ)を石田彰、金子軒と江厭離の息子でわがままだが正義感が強く、心根は優しい金凌(ジン・リン)を梶裕貴。
そして他の四家と対立する温氏の次男で横暴で残虐な温晁(ウェン・チャオ)を吉野裕行、温氏の傍系で一族を守るために仕える強さを持った優秀な医師の温情(ウェン・チン)を川澄綾子、その弟で穏やかで魏無羨と仲を深める温寧(ウェン・ニン)を島崎信長。
ほか、阿澄佳奈、Lynn、浜田賢二、本田貴子、酒巻光宏、速水奨、三宅健太、酒井敏幸、白熊寛嗣、こばたけまさふみ、内山昂輝、石川界人、江口拓也と、そうそうたる面々だ。
実は、同じ原作のアニメ版『魔道祖師(日本語吹替版)』から木村、立花をはじめ主要なキャラクターの声優が続投しているのも特徴。だが、アニメとドラマでは描かれ方が違っている部分も多く、実写の吹替えならではの楽しみがある。
登場人物それぞれの個性が確立されていて、その関係性が物語に情感を生む本作。オリジナルキャストによる表情や立ち居振る舞いの秀逸な演技に、耳馴染みのある日本語で声優陣が豊かな声の演技を加える。キャラクターの新たな一面に気付くこともあれば、物語の世界にグッと入り込めることも。
オリジナル版を2周、3周と見たというファンも多い本作だが、豪華声優陣によって新たな息吹がもたらされた吹替版にもきっと引き込まれるはずだ。
※島崎信長の「崎」は「たつさき」が正式表記
(文・神野栄子)
https://news.tv.rakuten.co.jp/2022/01/chinjourei.html イッキ見したくなること必至!男同士の熱い絆を描いたブロマンス中国時代劇『陳情令』 https://tv.rakuten.co.jp/special/theuntamed/ 『陳情令』の動画・相関図
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