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絢爛豪華な衣装や美術が話題、時代による違いも興味深い中国時代劇ドラマ

絢爛豪華な衣装や美術が話題、時代による違いも興味深い中国時代劇ドラマ
次々と新作が日本に上陸し、人気の勢いが止まらない中国時代劇ドラマ。物語に加えて見どころとなっている、華やかな衣装や細部まで作り込まれた美術の時代ごとの違いに注目してみるのも面白い。

成化十四年~都に咲く秘密~』は、明の時代が舞台。都の行政機関である順天府で法を司る推官であり、推理力に長けた唐泛(とうはん、グアンホン)と、秘密警察・錦衣衛の隋州(ずいしゅう、フー・モンボー)が名コンビとなって謎めいた事件の数々を解決していく時代劇ミステリーだ。知性派と肉体派コンビのブロマンス的展開が人気を博す。フィクションではあるが、明の第9代皇帝である成化帝や側室の万貴妃、また重用された宦官をモデルにした人物が登場し、この時代の生活様式が映し出される。唐泛は食いしん坊、隋州は料理人としての腕前も一流というキャラクターで、鍋料理からお菓子までさまざまな中国料理が出てきて、時にそれが謎解きヒントになるなど、グルメも本作の名脇役。建築物や街並みなどの再現もされ、衣食住の視点も物語の大きな魅力となっている。

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中国史上最長の王朝、清の時代の宮廷ドラマ『瓔珞<エイラク>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~』。清朝でも最盛期といわれる第6代皇帝・乾隆帝が治めていた時期で、主人公は才知と美貌で女官から皇后へと上り詰めた実在の女性がモデル。入念な時代考証が行われ、本物の小道具を揃えるなど宮廷を忠実に再現した。満州人の統治で始まった清朝は、男性は辮髪(べんぱつ)という頭髪の一部を残してそりあげ、残された部分(主に後頭部)の髪は長く伸ばして三つ編みにして垂らすスタイルに。女性は両把頭(りょうはとう)といわれる中央で左右に分けた髪型で、美しいかんざしなどで装飾している。また、主人公は繍坊の女官として後宮に入るのだが、繊細な刺繍が施された衣装も見事だ。

328869 https://tv.rakuten.co.jp/content/328857/

『瓔珞~』と同じ乾隆帝時代の宮廷を舞台にした『如懿伝~紫禁城に散る宿命の王妃~』も合わせてぜひ見ていただきたい。『如懿伝~』の主人公・如懿(にょい、のちの嫻妃)は愛を貫くヒロインだが、『瓔珞~』での嫻妃は途中から冷酷さが現われて、同じ人物で描かれ方が違っているのが興味深い。こちらも美術に力をいれており、歴史学者や専門家の監修を受け、養心殿(ようしんでん)、延禧宮(えんききゅう)など物語の重要な舞台となる建物をセットで建て、ドラマの世界を盛り上げた。

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海棠が色付く頃に』は、中華民国期の物語。民国期とは、清王朝が終わって中華民国が成立した1912年から1949年までの時代のことで、社会構造が変わった激動の時代といわれる。名家の子息は西欧に留学するなどし、洋風の服装や建築物が広まって、伝統的なものとミックスされた独特の雰囲気を醸し出した。本作は、優れた才能を持った化粧師の女性が伝統ある化粧品会社の御曹司と出会うラブストーリー。化粧が見どころになるほか、衣装はフランス産レースなどの高級生地を刺繍技術と合わせて民国期の感じを出しつつ、現代の美意識も表現したという。

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(文・神野栄子)

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