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ーーまずは今回、初共演となるお二人ですが、共演する前に抱いてたイメージと、実際に芝居を交わして感じたことを聞かせてください。
安田:水上くんとは実は一度、別の現場でちらっとお会いしたことがあったんです。そのときにはもうこの『怪物』に出ることは決まっていたのですが、「よろしくお願いします」と、すごい丁寧に挨拶してくれて。好青年だなという印象を抱きました。
いざ現場に入ったら、非常に寡黙で、役に入っていらっしゃるのかな? とかいろいろ考えました。でもあるとき、ファミレスで一緒に朝飯を食べたのですが、そこには最初に会ったときのピュアな水上くんがいて、いろんな話をしてくれたのを覚えています。
ーーどんな話をしたんですか?
安田:彼は本を読むことが好きで、どんな本読んだの? 今は何読んでんの? とか。彼ってすごく真っ直ぐで、貪欲なんです。とにかく吸収したい、自分はこれからどんどん成長していくんだ、という意志をはっきりと持っていて、今回、一緒にお芝居をして、役者という仕事が好きな人なんだろうなって思いました。
ーー水上さんはいかがですか。
水上:僕はやっぱり安田さんといえば『水曜どうでしょう』ですけど、僕にとって、この人のお芝居、この人の人間性すげえなって思う人に必ず共通するのが、“底”が見えない、ということ。
「底が見えてる」って思ってる人がいたとしても、本当は見えてないんですよ。なぜならそんなこと知り得るわけがないから。まずそこが大前提としてある。安田さんはご一緒する前から見えない方であったことはもちろんですが、ご一緒してなお、より底が見えないなと思いました。
なんて言うんでしょう…もうホントに僕いち個人の話ですけど、興味を持って人間を探ろうとすればするほど、人間って底が見えない。でも、見えないっていう前提があるからこそ、少しでも見えたときの嬉しさっていうものはありましたね。
ーーそれは具体的にどういうことでしょう。
水上:先ほど安田さんが、カメラではなく自分の目で見た水上くんの芝居が、という風におっしゃってくださったんですけど、それは僕もまったく同じで、僕にしか見えない、僕だけのアングルでしか見えない安田さんを捉えることがいくつかありました。みなさんにそれをぜひお話したいと思う反面、僕だけのものだよ、っていう気持ちもある(笑)。3ヶ月間っていう短い時間でご一緒することによって、安田さんを見て、自分をもっと広げないといけないなと思ったというか、自分を開いてくださったっていうのが、すごく嬉しいですね。
なかなかそういった人っていないですし。相性の話でもありますから。そういった自分を開けられるような方と、しかもこうやってがっつりお芝居させていただくことができたっていうのが何よりですね。
安田:すごい嬉しいことを言ってくれますね。水上くんも自分にしかできない八代真人という役を追求したなと思います。
連続ドラマW 怪物
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