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【後編】彩乃かなみさんインタビュー:『カラフル』出演

【後編】彩乃かなみさんインタビュー:『カラフル』出演
彩乃かなみが、直木賞作家・森絵都によるベストセラー小説「カラフル」を原作としたミュージカル『カラフル』に出演する。人が生きること、人と向き合っていくことなどの原作のテーマが、カラフルなオリジナル楽曲でミュージカルになることで、優しい作品になっているという。 前編ではミュージカルならではの見どころや、彩乃が演じる<真の母>役などについて聞いた。そして後編では、Rakuten TVで配信している宝塚歌劇団の作品から、おすすめ3作品をセレクトしてもらい、それぞれのおすすめポイントや思い出を語ってもらった。 (文:岩村美佳)

https://news.tv.rakuten.co.jp/2023/07/ayanokanami01.html 【前編】彩乃かなみさんインタビュー:『カラフル』出演

彩乃さんのおすすめ作品はこれだ!

鳳凰伝-カラフとトゥーランドット-(’02年宙組・東京)
マジシャンの憂鬱(’07年月組・東京・千秋楽)
MAHOROBA-遥か彼方YAMATO-(’07年月組・東京・千秋楽)


鳳凰伝-カラフとトゥーランドット-(’02年宙組・東京)

(c) 宝塚歌劇団

ーーセレクトいただいた作品についてお伺いします。セレクトしていただくのはいかがでしたか?

いっぱいあってどうしようかなと思いました!主演娘役時代の作品も全部甲乙つけがたかったんですが、あえて『鳳凰伝-カラフとトゥーランドット-』を選ばせていただきました。今回の作品『カラフル』は、その人の視点によって見える世界が全く変わってくるという部分もあるので、そこはちょっと重ねたところです。私は、最初の本公演ではタマル役を、新人公演ではトゥーランドット役を、博多座ではアデルマ役をさせていただいて、主人公カラフを取り巻く3人の女性の役をやらせていただきました。そのときに、それぞれの想いも見え方も全く違う発見が沢山ありました。これぞ『カラフル』に共通するのではないかと思い、選ばせていただきました。

本公演と新人公演で、違う役を2役やらせていただくことはあっても、3役を、しかも主演さんを取り巻く女性の3役をやれたということは、なかなかない経験を短い間にさせていただけたなと思います。

ーーおすすめポイントはありますか?

オペラでも有名ですね、冷酷な王妃が真実の愛を知っていくという。その有名なお話に宝塚の魔法がかかると、あんなにもきらびやかな美しい愛の目覚めのお話になるというのは流石だなと思います。北京の民の群衆も壮大で圧巻です。階級の違う3人の女性が、1人の男性を想うというのも宝塚らしいですよね。その中で一番貧しくも、一番純粋さと強さを持ち合わせているタマル。タマルの存在や愛の強さは、この作品のキーだと思っています。

ーー大作ですね。

あとは見どころというと、中国系のお衣装の華やかさと新鮮さでしょうか。新人公演のトゥーランドットでは、花總まりさんがお召しになっていた、豪華絢爛なお衣装を着させていただきましたが、すごく長いトレーンを引いて、銀橋を渡るというのも緊張しました。対して本公演のタマルは衣装こそ質素ですが、命を懸けて愛する人を守るというとてもドラマティックで印象的な役でした。あの役を覚えてくださっていて、未だにその事を伝えていただくことがあるので、私にとっても大切な作品ですが、お客様の記憶の中にも残っているということが本当に嬉しいです。

マジシャンの憂鬱(’07年月組・東京・千秋楽)

(c) 宝塚歌劇団

ーー選んでくださった他の2作品は、同時上演の作品ですね。瀬奈じゅんさんとのコンビ作品もたくさんある中で、なぜこれを選ばれたのでしょうか。

主演娘役になってから、割とふんわりした役が続いていた気がするんですよね。

ーー可愛らしい役のような印象がありますね。

『マジシャンの憂鬱』は正塚晴彦先生の作品ですが、もう少し実年齢に近い大人っぽい役をやりたいなと思っていたところに、今までのイメージとは全然違うすっとした女性像の役をいただけたのが、単純にすごく嬉しかったです。新しい役どころに悩んだりもしましたが、その分作りがいがあったというか。凛としたところと思いがけず怖がりなところとのギャップが必要な役だったので、すごく時間をかけてお稽古していただいた記憶があります。あさこさん(瀬奈さん)も、スマートで大人な男性の佇まいで素敵なお役でした。2人の大人のやり取りというか今までと全然違った雰囲気の恋愛模様。私は恋にはめっぽう不器用な役でしたので、その何かほろ苦い感じもとても好きなんですよね。

ーーおふたりでいろんな作品を作っていかれた中でも、何か違いましたか?

はい、違う感じでしたね。他作品で経験したような、年若い二人がドラマティックに恋に落ちていくみたいな感じではなく、ふたりの中にいつの間にか芽生えている何か、奥で燃えているそれらを確かめていく時間みたいなのは、あまりなかったので。あの作品を好きだとおっしゃってくださる方が多くいらっしゃるの頷けます。心の奥に火が灯る大人な恋。私の中で印象深いところです。

ーー皆さん芸達者で、結構コミカルなお芝居も多いですよね。

そうですね。正塚先生がこだわってお稽古してくださった記憶がありますね。

MAHOROBA-遥か彼方YAMATO-(’07年月組・東京・千秋楽)

(c) 宝塚歌劇団

ーー『MAHOROBA-遥か彼方YAMATO-』はどんな理由で選びましたか?

あの頃の、私の感情的なものもあるのかもしれないですが、主演娘役をさせていただいて、4作目だったと思います。『MAHOROBA-遥か彼方YAMATO-』『マジシャンの憂鬱』の2作品をやらせていただいたときに、次が『ME AND MY GIRL』だと知っていたんですが、『ME AND MY GIRL』の次の私は…と考えたときに、私の中で、何となくもうそこにはいない気がする…という感覚がなぜだかふと感じる事があったんです。もちろん宝塚が大好きだったので、ずっといられるものならばいたい場所でした。だけれども、やめていく美学がある場所なので、やめ時を考えるときに、もう私が未来にいない気がするというのは、きっとそういうことなのかもしれない…と思って。その2作品をやれているときに、とても充実した時間を送れていた証なのかなと。退団を決めるときにベルが鳴ったとか、鈴が鳴ったとか、皆さんよく仰るんですけれど、「今かも」というよりも、「きっとそうなんだろうな」という意味で、鈴が聞こえた感じがした作品でした。そういった充実した時期だったというのも選んだ理由です。

『MAHOROBA-遥か彼方YAMATO-』は、日本の古代史や、八百万の神だったり、日本ができるまでの神様のお話です。私は常々、何かいろいろなものに守られて生きている感覚があった人なので、日本神話のお話に携わることができるということと、日本に生まれて、その日本の歴史のことを、皆さんにショーアップしてお伝えできるというお役目を担ったということが恐れ多くも嬉しくて。伊勢神宮の外宮と内宮の間に位置する先導神の神様が祀られている猿田彦神社というところがあるんですが、偶然にも瀬奈さんが、そちらとご縁が深い方で。神を先導する神様とご縁のある方と、いまご一緒している奇跡や有り難さを深く感じていましたね。

この作品の出演がきっかけで伊勢神宮に参拝するようになりました。そこから今でもずっと、伊勢神宮には行ければ1年に1回とか、2回とかご挨拶に伺っています。偶然ですが、その後には式年遷宮宇治橋渡り始め式で歌を奉納させて頂いたりと。そんなきっかけをいただいた思い出深い作品なんです。
荒れた海を鎮めるために入水する場面で、リフトしていただきながら歌うというのも、初めてのことでしたが、とても素敵なドラマティックな場面を作っていただき幸せでした。

ーーショーとしてもすごく新鮮な作品ですよね。

そうですよね。なかなかない作品ですよね

ーーおふたりのコンビとしての充実期の作品をご覧いただけますね。

勝手にあさこさんも巻き込んでしまいました(笑)。私的に思い出深い作品です。ご覧いただけましたら嬉しいです。

https://news.tv.rakuten.co.jp/2023/07/ayanokanami01.html 【前編】彩乃かなみさんインタビュー:『カラフル』出演

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