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永瀬正敏が体現したクールでおしゃれな探偵“濱マイク”の魅力

永瀬正敏が体現したクールでおしゃれな探偵“濱マイク”の魅力
『私立探偵 濱マイクシリーズ第二弾「遥かな時代の階段を」』(C)フォーライフミュージックエンタテイメント
2023年の夏、往年の映画ファンが喜びに沸いた。永瀬正敏が主演し、林海象が監督を務めた「私立探偵濱マイク」シリーズの映画3本が公開30周年を記念し、4Kデジタルリマスター版で期間限定上映されたのだ。そんな多くのファンを持つ同映画の配信がRakuten TVでスタートした。

神奈川・横浜で暮らす私立探偵・濱マイクの活躍を描いたシリーズ作。初公開は、映画第1弾の『我が人生最悪の時』が1994年、第2弾の『遥かな時代の階段を』が1995年、第3弾の『罠 THE TRAP』が1996年だった。その後、2002年に主人公以外は設定を一新しつつも映画と同じ永瀬正敏が主演して日本テレビ系でテレビドラマ化され、さらなる人気を博した。また、映画1作目を原作に2021年に朗読劇、2022年に舞台が上演と、愛されてきた名作である。

シリーズの発端となった3部作映画は、第1弾を古き日本映画へのオマージュとしてモノクロで撮影するなど、フィルム時代の映画愛が詰まっている。それが林海象監督とプロデューサーの完全監修のもとで、モノクロの陰影やカラーの鮮やかさが際立つデジタルリマスター版としてよみがえった。

463008 『私立探偵 濱マイクシリーズ第一弾「我が人生最悪の時」』(C)フォーライフミュージックエンタテイメント

画角、音楽、小道具、舞台となる横浜の街並みまで、至るところでセンスが光っているのが名作といわれるゆえんでもあるが、その世界観をけん引したのは主演した永瀬だ。

主人公・濱マイクが探偵事務所を構えているのは、実在した映画館・横浜日劇の2階。フィルムをスクリーンに投影する映写機がある映写室に隣接していて、フィルムが回るカタカタという音が聞こえ、スクリーンに向かう光の点滅がカーテンから漏れる(映画ファンはここにも心をくすぐられる)。そこにたたずむ濱マイク。『我が人生最悪の時』の冒頭で依頼者がやって来たときの彼は、髪はオールバック、Vゾーンが狭いモッズスーツにポケットチーフを入れて着こなしており、そのスタイリッシュさに初っ端からワクワクさせられるのである。そんな姿で、タバコの煙をふぅ~っと吐き出す様子にもしびれる。

463009 『私立探偵 濱マイクシリーズ第二弾「遥かな時代の階段を」』(C)フォーライフミュージックエンタテイメント

第1弾で登場した浮世絵柄ジャケットと同じようなシャツをカラー映画となった第2弾で着ていて、その派手さに一段と驚いたりもするのだが、サングラスは洋服に合わせてデザインやレンズの色が違ったり、帽子もカンカン帽だったりハンチングだったり。スーツも開襟シャツやネクタイの代わりにスカーフを合わせるときもあれば、スリーピースでビシッと決めるときも。ほか、革ジャン、革パン、靴、指輪と、すきのないおしゃれを次々と見せていく。そんなファッションをサラッと着こなせる永瀬。世界中に数多の探偵キャラクターがいるが、スタイリッシュ性ではトップクラスではないだろうか。

かっこいいファッションで、愛車であるアメリカ製のクラシックカーを乗りこなす濱マイク。探偵で稼いだお金で11歳離れた妹を大学に通わせることを夢見ているが、ギャンブルも好きで、金欠状態が続いている。そんななか頼まれるとなかなか断れないたちで、人情に厚く、正義感が強い。一方で、鑑別所に送られた過去があり、互いに目の敵となっている刑事の中山(麿赤児)に揺さぶりをかけられるときは、“狂犬”と呼ばれていたときの鋭い目つきを見せたりもする。それを含めてクールでかっこいい、時にホロリともさせる愛すべき探偵を永瀬が体現し、当たり役となった。

463010 『私立探偵 濱マイクシリーズ完結篇「罠 THE TRAP」』(C)フォーライフミュージックエンタテイメント

我が人生最悪の時』はマイクが知り合った台湾人の依頼から台湾マフィアと日本にいるアジア系外国人で構成された組織との抗争に巻き込まれ、『遥かな時代の階段を』では街で起きている「川」の利権をめぐる諍いと、自分と妹を捨てた母が街に突然戻り、マイクが出生の秘密に迫る様子が描かれていく。そして『罠 THE TRAP』では恋人と幸せな日々を送るマイクが猟奇殺人の犯人の罠にかかってしまうというストーリーのなかで、永瀬が1人二役でまったく違う表情を見せるのも見どころとなる。

映画を中心に活躍を続ける永瀬。現在は50代後半で渋さを増しているが、20代後半という若き日のかっこよさと共に秀でた表現力を堪能してほしい。

(文・神野栄子)

Rakuten TVで視聴する

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