韓国人とタイ人のカップルがキュートな、韓タイ合作BL『Sangmin Dinneaw／サンミン×ディンニアオ』の悲しい秘密

主人公の一人のディンニアオは、ツアーガイドになることを夢見ながら、母親と共にホームステイ先のホストファミリーをしている青年だ。そんな彼の前に、美しい青年に成長した韓国人のサンミンが現れる。幼少期にしばらくホームステイをしていたサンミンは、ディンニアオの母親のお気に入りで、突然の来訪に彼女はご機嫌。そんな母親の姿にディンニアオは複雑な表情を見せるが、内心はそうではなかった。一方、サンミンもディンニアオに一瞬で惹かれたようで、あらぬ妄想をしてしまうほど心を奪われた模様だ。

だが、ディンニアオはそう簡単には素直になれないらしく、ことごとく彼に反発するも、徐々に受け入れていく様子がいじらしい。こうして、二人が両思いであることは一目瞭然となっていくが、サンミンはなぜか彼を恋人として受け入れようとしないのだ。そのことがディンニアオを深く傷付けるのだが、それには理由があった。実はサンミンにはディンニアオやその母親にひた隠しにしている悲しい秘密があったのだ。

サンミンの失われた10年間と背中にある大きな傷。そして、たびたび彼を襲うひどい頭痛。その背景にある暗く悲しい過去を知った時、ディンニアオがどんな行動を取るかが、今作最大の見どころとなる。

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初のBLドラマと濃厚なベッドシーンに挑戦したのは、韓国人俳優でモデルのチェ・サンミンと、タイの新人俳優Petchことラタナ・アイアムサートの二人。チェ・サンミンは、これまで出演してきた韓国ドラマではテコンドーの経験を活かしたアクションを披露し、またモデルとしても活躍してきた。今作のためにタイに移り住んだ彼は、そうとう勉強したのであろう、劇中でも流暢なタイ語を披露している。割れた腹筋など肉体美も誇り、スタイルも抜群なので、今後も注目を浴びそうだ。

一方、新人のPetchことラタナ・アイアムサートは、2002年生まれの23歳。1991年生まれのチェ・サンミンとは年齢差があるが、劇中ではそれをあまり感じさせず、似合いのカップルに。おかげで、第２話で見せる映画『ゴースト』の名シーンを彷彿とさせるバックハグでの陶器作りなど、キュートなカップルっぷりを楽しめる作品になっている。

また、今作にはほかにも注目俳優が多数出演している。バーテンダーのアティを演じるJokeことシャレムデット・タンマウットは、日本でも人気を博している『The Boy Next World Series』に出演。肉団子屋のトール役のNonことラチャノン・カンピアンと、後半に登場する研修医のシャッターを演じるRossiことノンタコーン・チャチューは、『Love Syndrome Ⅲ』にも出演している。ちなみにアティとトール、シャッターともう一人の研修医のメモは、素敵なサブカップルとして描かれている。タイBLは相性のいいカップルが誕生するとスピンオフや次回作に繋げる傾向が強いので、この先の展開にも期待しながらチェックしてほしい。

（文・及川静）

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