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114526 (c) 1993松竹株式会社/日本テレビ放送網株式会社/住友商事株式会社 https://tv.rakuten.co.jp/content/114526/
渥美清主演の「男はつらいよ」シリーズを手がけた山田洋次監督が、東京・下町にある夜間中学校を舞台に、さまざまな境遇の生徒たちと先生の交流を描いた作品。「学校」は、山田監督が15年来温めていた企画で、「男はつらいよ」シリーズや「釣りバカ日誌」シリーズの脚本を手がけた朝間義隆との共同脚本となっている。1993年に公開され、主演を務めるのは西田敏行。
夜間中学の教師・黒井(西田)は、卒業式が近づいたある日、「卒業記念文集」のための作文の授業を行う。孫もいる在日韓国人のオモニ(新屋英子)、髪を染めた不良少女のみどり(裕木奈江)、昼は肉体労働に従事するカズ(萩原聖人)、中国人の父と日本人の母を持ち、中国から移住して5年になる青年・張(翁華栄)、自閉症で登校拒否児だったえり子(中江有里)など、夜間中学の生徒たちは年齢も育ってきた環境もさまざま。
作文の授業を通じて、黒井は生徒それぞれと出会った時のことや思い出深い出来事を振り返る。そんな中、給食の時間にイノさん(田中邦衛)が亡くなったという悲しい知らせが届く。急遽ホームルームを開き、イノさんの思い出を語り合ううちに、不幸な生い立ちで苦労続きだった彼の人生を通して、「人間の幸福」とは何かを考え始める——。“別れ”も含め、人生とは何か、幸せとは何かを問いかける作品となっている。
また、本作の続編として、高等養護学校を舞台にあるクラスの入学から卒業までの3年間を描いた『学校Ⅱ』、訓練学校を舞台にした『学校Ⅲ』、そして“十五歳”をテーマにした『十五歳 学校Ⅳ』も必見だ。
(レンタル:330円〜、購入:2,200円〜)
375512 (C)2016 フジテレビジョン 集英社 ジェイ・ストーム 東宝 ROBOT (C)松井優征/集英社 https://tv.rakuten.co.jp/content/375512/
2012年から2016年まで「週刊少年ジャンプ」で連載された松井優征の人気コミック「暗殺教室」。2015年3月に山田涼介主演で実写映画化され、邦画実写作品の上半期観客動員ランキングで1位となった。
物語の舞台は有名進学校「椚ヶ丘中学校」の落ちこぼれクラス「3年E組」。そこに突如として現れたのは、人間とは思えないタコ型の謎の生物。彼は月の7割を破壊し、「1年後の3月に地球を破壊する」と予告。そしてなぜかE組の担任教師となる。生徒たちは国家から秘密裏に、その生物——“殺せんせー”を暗殺するよう任務を課される。
本作『暗殺教室〜卒業編〜』はその続編。潮田渚(山田)たちは、マッハ20の超速度で動き回る殺せんせーを暗殺しようと試みるが、なかなか成功しない。2学期を迎え、残された時間はあと半年。学園祭が終わり束の間の休息を迎えたE組に、ある暗殺者が現れる。それはなんとE組の一員である茅野カエデ(山本舞香)だった。彼女は隠し持っていた黒い触手を殺せんせーに向け、「雪村あぐりの妹、そう言ったらわかるでしょ?」と告げる。これをきっかけに、殺せんせーは自身の過去を語り始める……。
黄色くて不気味なタコ型のキャラクターながら、日本中で愛される存在となった“殺せんせー”。彼と落ちこぼれの生徒たちの成長物語は、幅広い世代の心をつかみ、さらに“暗殺”という非現実的なシチュエーションの中に、現実社会にも通じる教育論が込められている。エンターテインメント性と教育的要素を併せ持つ本シリーズ、ぜひ2作続けて観てほしい。
(レンタル:330円〜、購入:2,200円〜)
190580 (c) 2016「セーラー服と機関銃 -卒業-」製作委員会 https://tv.rakuten.co.jp/content/190580/
1981年、ベストセラー作家・赤川次郎の小説「セーラー服と機関銃」が相米慎二監督によって薬師丸ひろ子主演で実写映画化。父親を交通事故で亡くし天涯孤独となった女子高生・星泉(薬師丸)は、祖父が暴力団「目高組」の組長だったことから、四代目を継ぐことに。組織同士の抗争に巻き込まれ、機関銃をぶっ放して「カ・イ・カ・ン」とつぶやくシーンはあまりにも有名だ。1982年度邦画No.1ヒットを記録した。
その続編として2016年に公開されたのが『セーラー服と機関銃 卒業』。本作で橋本環奈が映画初主演を果たす。
高校3年生の星泉(橋本)には、かつて目高組の組長を務めたという驚きの過去があった。目高組は組員わずか4名の弱小組織。叔父を殺した敵に機関銃で襲撃を仕掛ける大事件を起こし、その後、組は解散。現在、泉はシャッター商店街で「メダカカフェ」を経営し、組長ならぬ“店長”として日々を過ごしていた。普通の女子高生に戻ったはずの泉だったが、ある日、友人が偽モデル詐欺に巻き込まれたことをきっかけに、再び危険な状況へと足を踏み入れることに……。
『十二人の死にたい子どもたち』『今日から俺は!!劇場版』「キングダム」シリーズ、『シグナル100』『かぐや様は告らせたい』など、多くの映画に出演している橋本。本作はキャリア初期の作品ながら、その存在感をしっかり示しつつ、初々しさやみずみずしさが感じられる演技を披露している。
(レンタル:220円〜)
(文・田中隆信)
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