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イナにとってハンセムはどんな人かと聞かれたキム・ダミは、「なくてはならない存在。子どもの頃からいつも周りにいてくれた存在」と答えた。そしてソン・ソックは、ハンセムにとってのイナについて「守りたい存在でもありながら、打倒したい相手でもあるという、両面的な感情を持っています。お互いに濃い感情を持っていて一言で表すことのできない関係だと思います」と語った。
キム・ソンギュンはヤン・ジョンホについて、「作中でハンセムがジョンホのことを“バッドマン”とあだ名で呼ぶのですが、仕事で使命感を持っているという意味でもあります。原理原則通りに行動するようなある意味面白くない部分もあるのですが、この作品では面白く描かれています」と魅力を語った。
ヒョン・ボンシクはチェ・サンについて、「強力犯を捕まえるかっこいい刑事になりたいけど、現実は防犯カメラだけを確認する典型的な末っ子の刑事です。ワークライフバランスを守りたいMZ(世代)ですね」と語った。MZ力の表現については「普段から、ソンギュンさんにも監督にも“MZだ”と言われているので、普段の姿をお見せした方がいいのではないかと努力しました」と語った。
そして、個性的なキャラクターたちの調和をどのように表現したのかと聞かれたユン・ジョンビン監督は、「作品を作る時に、個人的にキャストの皆さんと食事をとったりやお酒を飲んだりして、打ち解けながらチームワークを築くことが多いのですが、今回はそれがすごく難しかったです。ソン・ソックさんとヒョン・ボンシクさんが下戸で、さらにキム・ダミさんはすごく内気なタイプだったのでそういう会を設けるのが難しかったです。なので、カカオトークで主に会話をしていました。キム・ダミさんは真のMZ世代で、カカオトークを通じて頻繁にやり取りをしていました」と明かした。
ユン・ジョンビン監督は、作品の世界観について「台本を読み終わった時に『これが現実に起こりえることなのか?』『イナとハンセムのようなユニークな人物が現実にいるのか?』という問いかけを自分にしました。そして私が出した結論は、これをリアリズムの視点で描くと見る方が混乱するのではないかと思いました。そしてこの作品のトーンを、現実と非現実の間にあるような漫画っぽい世界にすることと、少しトーンアップさせる必要があると思ったので美術や衣装などを、現実と若干かけ離れているような世界観で設定しました」と説明した。
現実と非現実の間をイメージしたユニークな空間について、キム・ダミは「今まで見たことのない警察署の雰囲気であったり、ハンセムの自宅も空間が変わっていて妙な感じがしました。そういった美術によって、(セットに)入ったらすぐに没入できたのが斬新で楽しかったです」と語った。
ソン・ソックは、「不思議だという表現が相応しいと思います。現実と非現実が共存する世界だったので、演技をする上で助けになりました。この作品は推理ものと括ることができなく、それ以上に何かがある気がしていて、それが衣装・美術・セットの力だと思います」と語った。
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