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ーーストーリーやキャスト陣の演技のほかに、隠れた見どころがあれば教えてください。
資料や本の多さですね。美術スタッフさんがすごい頑張ってくださりました。やっぱり弁護士の話になると、六法全書からはじまって、いろんな資料があるじゃないですか。
なかには実際に役者さんが持って使ってカメラに写っていいものと、そうではないものがいっぱいあるんです。それが雑多に置いてあるのを見ただけで、すごい苦労なさったんだなって。でも、そのおかげで違和感のないセットになっていると思います。
それから藤嶋の住んでいる部屋がでてくるのですが、ドラマのタイトルにも「シリウス」とあるように、高校時代、彼は天文部に所属していたという設定なんです。なので、部屋に飾ってある絵とかが天文とか天体にまつわるものだったりします。そうやって美術部さんが、その人物がちゃんと興味があるであろうものをしっかり置いてくださったので、本当に素晴らしいお仕事でした。
ーー弁護士という役を演じるにあたっての準備などは?
いわゆるリーガルものというか、弁護士ものの作品はいくつか見ました。冤罪をテーマにしている作品って探すと意外となくて、けっこう貴重だったんですが、何作品か見ましたね。『弁護人』とか『リチャード・ジュエル』とか。すごく心が動きました。
人情に厚い弁護士さんがどちらも出てくるのですが、この人を助けるんだ、命がかかっているんだ、という重さを背負った上で事件に取り組んでいく諦めない姿みたいなものは、今回のドラマのなかでもすごく大事にしたいなって思ったので、アプローチといいますか、人物像を勉強しました。
専門用語については、もう調べて理解するしかないので(笑)。過去にあった事件だったりとか、そういう資料はけっこう見たり、記事を調べたりもしました。

ーー今回の作品はエンタメとしてだけでなく、司法制度の仕組みや課題に切り込むような側面もあり、演じる上でパワーが必要だったと思いますが、最後までどうモチベーションを保っていきましたか?
軽んじることができないテーマとしっかり向き合っていきたい、という気持ちがまず第一にありました。ただ、実際、自分は何か始めると没入しすぎちゃうタイプなので、そこは待機時間に共演者のみなさんと和気あいあいと喋りながらスイッチをオフにして切り替えていましたね。
だけど、そうやって共演者のみなさんと関係性を築き上げていくと、感情が演技にも1個、乗るんですよ。
詳しくは言えませんが、ある事件を境に、藤嶋の事件解決への熱意のギアが上がる瞬間があります。芝居をしていて、仁村(紗和)さんや金子(大地)くんの顔を思い浮かべながら、ちょっと感情が乗ったなって思うことがあったのですが、それは僕がお二方からもらってる気持ちでもあるんです。
そういう経験ができて良かったですし、だからこそ、撮影現場での普段の関係性の築き方というものがすごく大事だなと改めて思いました。そこが伴ってないと、映像になったときに(関係性が)見えてしまうかもしれない、バレてしまうかもしれない。松本監督率いるこの組での撮影は、和気あいあいと進んでいきつつ、だからこそ信頼して芝居ができたというか。そういうチームづくりみたいなものができたのは幸せなことだなって思っています。
連連続ドラマW シリウスの反証(WOWOW)