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ーー改めまして多くの受賞おめでとうございます。(第33回読売演劇大賞 「大賞」「最優秀女優賞」 、令和7年度(第76回)文化庁芸術選奨「文部科学大臣新人賞」などを受賞)インスタで色々な方とお会いになって、お祝いされていらっしゃるのを拝見しました。皆さんが喜んでくださっているのを日々受け取って、どんなことを感じていますか?
私自身は受賞に対してこれからの長い舞台人生への励みとしていただいたと思って、粛々とこれからもやっていこうみたいな気持ちでいたので、おめでとう!とお祝いしてもらえると、「喜んでいいんだ!」と思いましたね。
ーー気が引き締まるところから変化されたんですね。
稽古や本番中はあまり会えないので、たまたま人に会える期間と重なってしまい、お会いするたびにお祝いをさせてしまって、なんだか申し訳ないなと恐縮していたのですが(笑)。

ーー勝手な想像ですけれど、きっと逆で、皆さんこのタイミングで会えるのを喜んでいらっしゃるんじゃないでしょうか。メッセージでおめでとうは伝えられるけれども、さらに気持ちを伝えられるのって会う時ですから、「会えて良かった!」だと思うんですよね。
お祝いをやらなきゃなみたいなプレッシャーを感じていたらどうしようと思っていたんですけど。
ーーお誕生日以外でお祝いできる、愛を伝えられるチャンスじゃないかなと。
でも、こんな喜んでくれることなんだって、本当に嬉しかったです。
ーー先程、受賞自体はこれから頑張るための励みだとおっしゃっていましたが、特に読売演劇大賞などはどちらかというと極めた方々が受賞される印象で、望海さんはもう極めてしまって、これからどうされるんだろうと思ったのですが、そうは受け取っていらっしゃらないということですか?
そうですね、あまり極められてないですね……。正直に言うと、例えば宝塚を退団するときでしたら、「もう宝塚は悔いなし!やりきった!」みたいな気持ちでいただけると思うのですが、今回賞をいただけたのはこれからという時でもありますから。
本当に作品と周りの方々のおかげで、『マスタークラス』があって、『エリザベート』があるというタイミングが重なったのだと思います。退団して5年経って、自分の中である程度舞台に没頭できるようになったというのも関係しているのかなと思いました。でも、「あいつ極めたのか」みたいに思われるのは嫌だなと思って(笑)。そのプレッシャーは正直、すこし怖くもあります。
ーー確かについてきちゃいますよね。プロフィールとかにも必ず出るような賞ですから。
「元宝塚トップスター」だけでも結構大きいじゃないですか。もう降ろしてるのに、羽根が見えるみたいな。そこにさらに……みたいな。誰もそんな風に思ってないと思うんですが、そんなものかって思われたらどうしようというのは結構ありますね。でも、作品を観てそう感じてくださったっていうことが、一緒にやってくださった方へのお返しにもなるかなと思いますし、ありがたく受け止めております。

ーーありがとうございます。受賞後の第一作目がコメディというのもいいですね。
そうですね。『マスタークラス』や『エリザベート』で演じた大きいものを背負っている役とはまた違う、また新たな一面も表現できたらと思います。今作ではもっと身近なキャラクターというか、恋愛で神経が衰弱する面もあるよ、みたいな。なかなか共演できない方々とご一緒できるのも学びの場だなと思っていて、お稽古がすごく楽しいです。
ーー最後に、楽しみにされている皆さんにお伝えしたいことをお聞かせください。
映画版とはまた違う、よりカラフルになりながらも、それぞれのキャラクターにちゃんと共感できる、「分かんないけど何か分かる」みたいな、そういう風に(演出の上田)一豪さんも作ってくださっていますし、音楽も楽しいです。理屈じゃなくて楽しめるミュージカルなので、ぜひぜひ劇場で一緒にぎりぎりの状態を楽しんでいただきたいなと思います。
ミュージカル『神経衰弱ぎりぎりの女たち』