お互いに好きなのに、同性であるがゆえに素直になれなかった主人公テーとオーエウの恋愛ドラマに、世界中のファンが涙した『I Told Sunset About You 〜僕の愛を君の心で訳して〜』の続編『I Promised You the Moon ~僕の愛を君の心で訳して~』。性別に関係なく、互いが好きであることを確信した2人はめでたくカップルとなり、続編では地元のプーケットを飛び出し、大学のあるバンコクでの新たな生活をスタートする。
第1志望のアナンタサート大学に合格したオーエウと、受験日のアクシデントにより第2志望のプラチャヤナン大学に進んだテー。俳優になることを夢見る2人はそれぞれの大学の芸術学部で学ぶことになるが、オーエウは入学前から早くもホームシックになってしまう。そんなオーエウの気持ちを察したテーは寮でなく、オーエウのマンションから通学しようとするが、自分の大学に遠いうえに不慣れなバンコクの交通事情に慣れず、遅刻を繰り返してしまう。しかもテーが大学の演劇クラブに入ると、ますます一緒の時間を過ごすことが難しくなっていった。
一方、オーエウは同じ学部になかなか友達ができず、寂しさに負けそうになってしまう。そんなある日、たまたまテーブルが一緒になった広告学部のQたちと友達になったオーエウは、溜まり場のQの家に行くほど親しくなっていった。こうして、演劇クラブで芝居や裏方の仕事に夢中になるテーとは正反対に、オーエウは専攻学部の変更を考え始める。
しかし、もともと演劇で有名なアナンタサート大学を目指し、受験科目の中国語が苦手なオーエウのために推薦の合格を蹴ったテーとしては、このオーエウの心変わりを容易には受け入れられなかった。こうして、2人の気持ちはすれ違い、少しずつ距離ができていく…。
大学入学後の日々を描く続編もわずか5話でここまで描けるものかと驚くほど、2人の愛と葛藤と成長が詰め込まれている。さらに「BKPP」のハッシュタグで人気の、テー役のBillkin /ビウキンことプティポン・アサラタナグンと、オーエウ役のPP Krit /ピーピークリットことグリット・アムヌアイデシャゴンのカップルっぷりは、すでに堂に入っており、ベッドで見つめ合うシーンだけでなく、ケンカをする姿にさえ愛おしさが漂っている。
前編の“ITSAY”から見ている人はもちろん、続編からの人もこんなにお似合いの2人には輝かしい未来へ進んでほしいと願いたくなるだろうが、平坦な道を歩ませないのが、“ITSAY”の監督で、続編ではプロデューサーを務めたBossことナルベート・グーノー。画面から溢れるほどのラブシーンを見せつけたうえに、思いもよらぬ未来へと誘ってくれるので、身を委ねて楽しんでほしい。
そして、BKPP が歌うOSTの数々もしっかりチェックしてほしい。歌手としても活躍する2人の歌声はとてもエモーショナルで、2人で歌う「Safe Zone」と「Coming of Age」はいずれも名曲。また、PP Kritのソロ曲「Hold Me Tight」はタイトル通り、心がぎゅっとなる切ない1曲になっているので、ぜひチェックしてほしい。“ITSAY”の名曲「Skyline」なども収録された日本限定スペシャル・アルバムが4月下旬に発売されるということで、こちらもヒットしそうだ。1周だけでなく、ぜひ何周も見て、2人の表情だけでなく、音楽も噛み締めてほしい。
(文・及川静)
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