1971年に東京で生まれた山口。中学生の時に『宇宙刑事ギャバン』を観た影響でスーツアクターになりたいと思うようになり、JAC(ジャパンアクションクラブ)の養成所に入所。元々目指していたスタントコースを志望するが、結果的に役者コースへと進むこととなった。『十五少年漂流記〜忘れられない夏休み』(1986)でドラマデビュー、『クレイジーボーイズ』(1988)で映画デビューしている。本宮とは高校時代からの親友ということなので、この頃にはすでに“相棒”になっていたのだろう。本宮が22歳で俳優としてのキャリアをスタートしたことを考えると、早いスタートということになる。
出演作は任侠ものが多く、それが「日本統一」にも繋がっている。その系統とは違う山口の演技を観てみたいという方は『仮面ライダーカブト』やドラマ『駐在刑事』をおすすめする。『仮面ライダーカブト』(2016〜17)で演じた”田所修一”は、対ワーム秘密組織ZECT (ゼクト)に所属し、自身の名を冠した「田所チーム」のリーダーとして隊員たちを指揮している。寺島進主演の『駐在刑事』シリーズ(2018〜)では梨本謙次郎が演じる金沢公之刑事とコンビを組む輪島義男刑事役で出演。刑事ではあるが、怒りっぽく厳ついキャラなので”田村悠人”と似ているところも…。注目したい出演作は『覇王 〜凶血の系譜〜』(2016)。世襲制度によって成り立つ裏社会を描いた作品で、山口の単独主演、本宮泰風や「日本統一」にも出演している小沢仁志も登場。この作品で山口は「第5回ジャパンアクションアワード」の最優秀ベストアクション男優賞を受賞している。
さて、「日本統一」だが、7月25日に『日本統一57』のDVDがリリースされた。それに先駆けて、『日本統一57』に繋がる直近の作品の見どころを紹介しよう。Rakuten TVでも配信中の『日本統一55』では、虎(小手山雅)が逮捕されてしまう。これは田村、そして侠和会を守るために自ら“おとり”になった結果である。これに特捜班の松宮警部(本郷弦)は激怒し、日頃から侠和会を目の敵にしていたが、それに拍車をかけることになった。虎の行動に、田村は何を思うのか。侠和会、関東七人会、警察がそれぞれの思惑で動き始め、横浜が再び戦場と化す。
そして『日本統一56』は、ある日突然、特捜班による侠和会への一斉捜査が行われた。田村は迫田組の岩尾(根岸大介)のタレコミだと思い怒り心頭。しかし氷室はそれを冷静な判断で否定し、まさしくその通り、特捜班の松宮の仕業だと判明。その特捜班が持つネタの情報源はどこなのか? 侠和会の警察に対する軋轢は激化する一方。新たな展開を迎えている『日本統一55』『日本統一56』は必見だ。
(文・田中隆信)
https://news.tv.rakuten.co.jp/2023/04/nihontouitsu230412.html 55作に及ぶ長い長い物語、「日本統一」をどこから見るか? これから見始める人にオススメのポイントはココ!
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