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閉ざされた空間の中で起こる事件とドラマ  “潜水艦”が舞台の映画史に残る名作をチェック

閉ざされた空間の中で起こる事件とドラマ  “潜水艦”が舞台の映画史に残る名作をチェック
(c) 1957 Twentieth Century Fox Film Corporation. Renewed 1985 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.
潜水艦。飛行機や旅客船と違って、滅多に乗る機会がない乗り物。しかし、海中・海底の未知の世界に向かっている乗り物として憧れを抱いている人も多いのではないだろうか。映画においても潜水艦が題材になっている作品も多く、人気も高い。そこで今回は「潜水艦が舞台の映画史に残る名作」を厳選して紹介したいと思う。
目次

潜水艦が舞台の映画史に残る名作

クリムゾン・タイド

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最初にピックアップしたのは『クリムゾン・タイド』(1995年)。ロシアの過激な国粋主義者が軍の反乱勢力と手を組み、シベリアにある核ミサイルの基地を占拠した。アメリカと日本が核攻撃の危機にさらされる中、核兵器を搭載したアメリカの原子力潜水艦“アラバマ”が緊急出動した。艦長は経験豊富な叩き上げのラムジー大佐で、副館長は新任ながらハーバード大卒のエリートのハンター少佐。目的海域に到達したアラバマだったが本国からの指令受信中に敵の魚雷が艦体をかすめ、その衝撃で通信が途絶えてしまう。すぐに攻撃に移りたいラムジーと指令の確認を求めるハンターは真っ向から対立してしまい、艦内に緊張が走り、他の乗組員たちもどうしていいのか判断できない状況に。ラムジーをジーン・ハックマン、ハンターをデンゼル・ワシントンが演じており、名優同士の熱い演技に思わず見入ってしまう。いつ起こってもおかしくない“リアルさ”があり、観る者にも緊迫感が伝わってくる。


レッド・オクトーバーを追え!

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2作品目は『レッド・オクトーバーを追え!』(1990年)。トム・クランシーのベストセラー小説を映画化したもの。物語の舞台は1984年、冷戦時代のソ連。経験豊かなソ連海軍の潜水艦長を務めるラミウス大佐(ショーン・コネリー)は、超静音航行システム“キャタピラー・ドライブ”を搭載した最新鋭の原子力潜水艦「レッド・オクトーバー」を指揮して合同演習に向かったが突然姿を消してしまった。

アメリカ政府はその目的をアメリカへの攻撃と判断するが、CIAの情報担当官ジャック・ライアン(アレック・ボールドウィン)は“亡命”だと主張。米政府とCIAの意見が分かれてしまうが、同時にソ連の海軍と空軍も総力をあげてレッド・オクトーバーを追っている。図らずも、大西洋は海戦の場となってしまう。

この作品もショーン・コネリーとアレック・ボールドウィンの名優共演が見もの。そしてボールドウィンが演じた“ジャック・ライアン”は、後にハリソン・フォードに受け継がれ『パトリオット・ゲーム』『今そこにある危機』とシリーズ化されていった。


沈黙の艦隊

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3つ目は、かわぐちかいじの大ヒットコミックをアニメ化した作品『沈黙の艦隊』(1996年)。日米共謀により極秘裏に建造された日本初の原子力潜水艦「シーバット」。しかし、シーバットは試験航海中に海江田四郎艦長の指揮のもと、反乱逃亡した。米軍はシーバットを撃沈することを決断するが、海江田は「我々は独立国“やまと”。これは我々の独立宣言だ」と宣言して米艦隊の包囲網を突破。シーバットをめぐり、日米が一触即発の状態に。今年9月に大沢たかお主演で実写映画版が公開され、改めて『沈黙の艦隊』への注目度が高まっている。是非アニメ版もチェックしてもらいたい。


眼下の敵

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最後は『眼下の敵』(日本公開1958年)。イギリス海軍中佐の実体験に基づく小説を、ディック・パウエル監督が映画化し、“戦争映画”“潜水艦映画”の古典的名作の一つと言われている。第二次世界大戦下の南太平洋を舞台に、米軍駆逐艦とドイツ軍の潜水艦Uボートが洋上で対決。頭脳戦が繰り広げられ、やがてお互いに敬意を抱くフェアプレー精神も垣間見える。撮影にはアメリカ海軍が全面協力しており、リアルさも感じられる。音響効果担当のウォルター・ロッシが1957年度アカデミー賞最優秀特殊効果賞を受賞しているので、音響にも注目して観てもらいたい。


(文・田中隆信)

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