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106396 (C)Touchstone Pictures
エリザベス・テイラー出演『花嫁の父』(1950年)のリメイク版で、娘の結婚式までの父親の姿をユーモラスに描く。
ローマに留学していた娘の帰国を待ちわびていたジョージ(スティーヴ・マーティン)。再会の喜びもつかの間、ローマで出会った若きエリートと結婚すると言われる。落胆するジョージをよそに、結婚式の準備が着々と進んでいってしまう。花嫁の父となることへの寂しさといった複雑な心情が映し出されていく中、結婚式費用を花嫁の親が負担することが多いなど、アメリカの結婚式スタイルが垣間見える。愛する娘の希望はかなえてあげたいけれど、金額や招待客の多さなどにびっくりしてアタフタ。そんな様子にクスっとしたり、大変さがひしひしと伝わったりしながら、式の前日にパパと娘がやりとりするシーンや、式を終えたあとのシーンにホロリとする。
164859 (C)1962 松竹株式会社
日本が誇る名匠、小津安二郎監督の遺作。親と子をテーマにした作品を多く手掛けた小津監督が、早くに妻を亡くして、男手一つで子どもたちを育ててきた主人公・周平(笠智衆)が娘を嫁がせる気持ち、また娘の気持ちも丁寧に映し出す。
旧友から24歳の娘・路子(岩下志麻)への縁談をもちかけられるが、やんわりと断る周平。路子自身も「あたしがお嫁にいったら、家が困っちゃうんです」と言っていた。だが、あることをきっかけに周平は路子に縁談を切り出し、路子は「勝手」だと怒る。路子には秘めた思いもあって…。戦後がまだ色濃い時代性の中に、花嫁の父となる初老を迎える男性の悲哀が浮かび上がっていく。せりふ回し、ロー・ポジションでのカメラアングルや小道具や人物配置など小津調といわれる特徴的なスタイルで知られるが、嫁いだ娘がいなくなった家の中が静かに捉えられるところでは、主人公の寂しさ、子どもの巣立ちが際立つようで秀逸。
170256 (C) 2000 Universal Studios and DreamWorks LLC. All Rights Reserved.
結婚の前にある両親へのあいさつもドキドキするもの。それが一見して手強い雰囲気を醸し出している父であればなおさら。本作では、娘を溺愛する父と、その娘と結婚したい男性の攻防が繰り広げられる。父親ジャックを演じるのはロバート・デ・ニーロ、娘の恋人グレッグはベン・スティラーで、ともに演技巧者だけに期待も高まる。
グレッグがプロポーズをしようとしていたとき、恋人パムの妹が結婚することになり一緒に式に参加するため彼女の実家に行くことに。結婚は父ジャックの一存にかかっているらしく、許しを得てプロポーズを成功させたいと思っている。だが、ジャックはこれまでもパムの恋人はことごとく気に入ることがなかったうえ、実は元CIAの心理尋問の専門家だったという経歴。ことごとく行動が裏目に出てしまうグレッグの前に、“人間うそ発見器”ともいわれたジャックが立ちはだかる。次女の花嫁の父でありつつ、長女も花嫁になるかもしれないという状況下で、父親の揺れる感情をデ・ニーロが存在感たっぷりに見せていく。
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ロバート・デ・ニーロ出演作からもう一つ。ダイアン・キートン、スーザン・サランドン、ロビン・ウィリアムズ、キャサリン・ハイグル、アマンダ・セイフライドと豪華俳優陣が共演した本作は、アメリカのウエディングシーンを描いた作品としては定番の一つともいえる家族が集まって巻き起こるドタバタが楽しいコメディ映画。
デ・ニーロが演じるのは、一家の長である彫刻家。奔放な性格で、前妻と離婚後に前妻の友だった愛人と暮らしている。子どもは3人いて、そのうち養子である次男が結婚することに。次男の実の母親も出席するのだが、保守的な思想の持主のため両親が離婚していないふりをしてほしいと頼まれる。グリフィン家と、次男の結婚相手とその両親、次男の実の母親と妹を含めた群像劇のスタイルで物語は進み、花婿の父として焦点が当たる割合は少ないのだけれど、奔放過ぎるところがあっても愛をちゃんと持った人なのだと感じられる。
(文・神野栄子)
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