飛龍つかさインタビュー　主演作『薔薇王の葬列』の意気込み＆おすすめの宝塚作品を紹介

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――ヘンリー役はダブルキャストで、もうお一方は冨岡健翔さんですね。印象はいかがですか？

初めましてになります。歌稽古を一緒に歌わせていただいていて、とても優しそうな雰囲気がヘンリーに合っているなという印象があります。でも、まだ歌でしかご一緒していないので、お芝居はどうなるんだろうとワクワクしています。

――先ほど、RIKUさんは甘い歌声とおっしゃっていましたが、冨岡さんはいかがでしょうか？

RIKUさんはメロい感じです。冨岡さんもメロといえばそうですが、甘めのハスキーみたいな感じですね。私はリチャードとしていろんな声質で歌いたいなと思いますし、冨岡さんと歌う時とRIKUさんと歌う時とでは、合う声質が違うので、歌唱指導の先生にもアドバイスをいただきました。冨岡さんの時はこういう歌い方のほうが声が混ざり合うと言ってくださって、すごく感銘を受けました。ダブルキャストで声質を変えるのはすごく高度なテクニックなんですが、挑戦したいと思いました。

――どちらもご覧いただきたいですね。

はい、ぜひ。両方観ていただきたいですし、作品全体を考えても、初見の印象と最後まで観た後の2回目の印象が絶対に違いますので、本当に何度でも観ていただきたいです。時系列ごとの心情の変化と共に、全然違う歌を歌っているんですが、後の展開を知っている方が最初の歌を聴いた時に、多分そこで泣けるんじゃないかなと思います。

――他の共演の方で楽しみにしている方などはいらっしゃいますか？

マーガレット役の天寿光希さんとは、「Neo Doll」でもご一緒しましたが、天寿さんの完璧なまでの女性役を初めて同じ舞台の上で見ます。客席からは見たことがありましたが、対峙するのは初めてです。台詞を交わすシーンはちゃんとありますので、そこも楽しみです。でも、大好きな天寿さんが私にとっては仇役なので、複雑ではあるんですが（笑）。きっと本当に、強くてしたたかな、お美しい王妃になると思いますので、やっぱりファンとしても楽しみです。他にも、様々な皆さんとご一緒させていただけるので、心強いなと思っています。

――楽しみにされている皆様に伝えておきたいことはありますか？

何度でも観ていただきたいということと、自分自身にとっても挑戦のお役にはなるんですが、本当に『薔薇王の葬列』という素晴らしい作品で、リチャードという役をいただけたことが、まだ夢のような光栄な気持ちでいっぱいなんですが、本当にずっと応援してきてくださっている皆さんのおかげですので、その恩に素晴らしい舞台で還元できるように、命を懸けて挑みたいと思っています。

――『薔薇王の葬列』が今回Rakuten TVで配信されますが、配信で楽しむ方に向けてメッセージをいただければと思います。

配信ありがとうございます。どうしても劇場に足を運べない方はいらっしゃって、でも観たいという気持ちを持ってくださっている方にとって、配信で見ていただけることが本当にありがたいと思っています。先ほども申し上げたことと重複してしまうんですが、原作ファンの方には、本当にそのキャラクターが生きていたら、こんな風になるんだろうなという部分で感動していただけるようにしたいと思っています。

舞台では、舞台上にいる時に、役として常に呼吸し続けていなければいけないので、漫画やアニメでは描かれていない部分も埋めていかないといけないのですが、原作ファンの皆様にはそういう部分も発見していただきたいなと思います。そして、原作は知らない方にも、原作を読んでみたいと思っていただけるような、奥行のある舞台、引き込ませられるような見せ方というのをできるようにしたいなと思います。そして、観ていただいた方に、「#薔薇ミュ」でたくさん呟いていただいて、バズらせていただいて！リアルタイムでも呟いていただけたら、全部追っかけていきます！

――きっと配信ならではの寄りの映像などもあるでしょうね。

そうですね。客席で観劇した時には見つけられなかった細かい表情なども、配信で切り取っていただけるので、新しい見方もできると思います。実際に劇場でご観劇いただいた方にも、配信という方法でも楽しんでいただきたいと思いますし、その逆も。配信で気になった方も、ぜひ劇場にいらしていただきたいなと思います。自宅を中世イングランドにすることができますので、イギリスの紅茶などを飲みながら観ていただきたいです。