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木村文乃×田中樹インタビュー:『連続ドラマW I, KILL』出演

木村文乃×田中樹インタビュー:『連続ドラマW I, KILL』出演
5月18日(日)から放送・配信がスタートする『連続ドラマW I, KILL』(WOWOW)。WOWOWと松竹がタッグを組んだ初の完全オリジナル大型企画で、木村文乃田中樹がW主演を務める。テーマは「生きる」(I kill/斬る)で、天下分け目の戦い「関ヶ原の合戦」から35年後の徳川家光の時代の物語となっている。平和な世を取り戻しつつあった日本に突然現れた「群凶」は、人を襲い、喰らう化け物。それらを幕府は密かに討伐し、群凶とその地域を焼き払って隠蔽していた。木村は血のつながらない娘トキを守るために立ち向かう元忍びの“お凛”を、田中は半分人間・半分群凶の謎の男“士郎”を演じる。放送を前に、主演を務めた二人に撮影時のエピソードを含めて、作品の魅力、演じた役・役づくりなどについて語ってもらった。
(文・田中隆信)

――最初にオファーを受けた時の気持ちを聞かせてください

木村:私自身、サバイバルものがすごく好きで、日本でこういう作品に携われるとは思ってなかったので、まずは一旦一視聴者の立ち位置でプロットとその時にあった台本を読ませてもらいました。そうしたら「もう終わっちゃった!」と思うくらい夢中になってしまって、まだ返事もしてなかったんですけど、やる気でいました。

――プロットと初期段階の台本を読んで、一気に世界観にハマってしまったんですね。

木村:はい。「こういう感じです」っていうリファレンス作品として挙げていただいていた作品が『クワイエット・プレイス』と『バード・ボックス』という、いずれも女性のヒロインが生きるために大事なものを守って戦って生きていく作品で、個人的にすごく好きで何回も繰り返してみていたので、「やらない」という選択肢はなかったです。

――田中さんはオファーを受けた時どうでしたか?

田中:ゾンビものがすごく好きで、マネージャーから「こういう作品の出演依頼が来たよ」と言われて、すごく興味を持ったんですけど、ちょっと怖いなと思ったのが、“ゾンビ”をラジオで散々ネタにしていたので、チープな感じだと面白くなっちゃうんじゃないかって。でも、監督の話を聞いたり、作品のプロットやストーリーを教えてもらった時に、自分がゾンビものが好きとか置いといて「見てみたいな」って思ったんです。そう思える作品に出られるのはいいなと思ったので、早い段階で「やります」と言いました。

――ゾンビ作品にはいつか出たいなと思っていたんですか?

田中:そうですね。でも、ゾンビを題材にした作品は日本では多くないし、さっきも言ったようにラジオとかで面白おかしく喋ってネタにしていたので、どうなんだろうなと思っていました。でも、「こういうふうに作りたい」みたいな短いパイロット版映像があって、それがすごくかっこよくて手が込んでいたんです。こういうものまで用意してもらったんだなと思ったら、「これはやらなきゃ」って。

――最初のプロットの時から「時代劇」という要素もあったんですよね?

木村:ありました。それが私は不思議としっくり来た感じがあって、逆に、現代が舞台の方がゾンビと合わないんじゃないかって思ったんです。昔の方が風習的に、火葬ではなかったと思うので生き返ってもおかしくないんじゃないかなって。

――確かに、言われてみればそうですね。

木村:洋服がボロボロというのはたくさんみたけど、着物がボロボロで引きずっていて、髪の毛がブワーってなっているのってみたことなかったのでワクワクしちゃう感じがありました。

田中:そうそう!話を聞いて「面白そう」って思うと同時に、そういうのを見たことがないなって思いました。

――今回、お二人は初共演ということですが、共演してみての印象を聞かせてください。

木村:実は、二人が演じる役の物語が並行して進んでいく感じなので、共演シーンは多くないんです。でも、印象的だったのは“殺陣”ですね。田中さんと山本耕史さんの壮絶な殺陣のシーンがあるんですけど、その時の関係者とかスタッフの観客数が他のシーンの2倍くらいだったんです。しかもちょっと夜遅めの撮影だったんですけど、「え?こんなに人がいたんだ!?」ってくらい集まっていました。でも、実際に見てみたいって思えるくらいのかっこいい殺陣だったんです。殺陣の経験はほぼないんですよね?

田中:そうですね。殺陣の経験はなかったです。

木村:それなのに、あの手練れの山本耕史さんとバチバチにやり合っていて、その身体のどこにあんなエネルギーをしまっていたんだろう?って思いました。一日だけ一緒に練習する日があって、私は別の殺陣のシーンの練習をしていたんですけど、殺陣指導の先生がテンションあがっちゃってて、「あぁ、かっこいい!」って言ってました(笑)。日頃鍛錬されているのは殺陣ではないですけど、五感を使うことをたくさんやられているから、すぐに対応できていたのかなって。

田中:“士郎”は刀の作法を基礎から習っている人物ではなくて、地下牢にずっと閉じ込められていて、そこで独学で勝手に刀を振っていたという役柄なので、「刀はこう振らなければいけない」「こう持たなければいけない」という決まりみたいなものがないんです。だから構え方も独特で、ダランと下げている時もあったりとか、そういう設定にだいぶ助けられました(笑)。

――殺陣のシーンの撮影は、思っていたよりも大変じゃなかった感じですか?

田中:いや、大変でした。殺陣のシーンの撮影をした2日間はハードな日で、日が沈んでから朝日が昇るまで、みたいな。とにかく寒いんですよ。僕の衣装が白で、着流しみたいな薄着なのでサポーターとか着けられなくて。

――殺陣が大変だったというよりは、寒さがつらかったんですね。

田中:はい(笑)。殺陣に関しては、山本さんが「カメラがこっちから撮るみたいだから、ここでこう振るから、そこにいて。そうしたら本当に斬りに行ってるように見えるから」みたいなことをカットごとにアドバイスしてくださって、全体的にリードしてもらえたので助かりました。

――“殺陣”に興味が湧いたり?

田中:いやぁ、結構大変だなと思いましたね。今回、基礎がちゃんとしていない役でも大変だったのに、たとえば本物の“武士”をやるとなったらもっと大変なんだろうなって思いましたから。

――田中さんは、木村さんと共演してみてどういう印象を?

田中:さっき木村さんが言ってたとおり、共演シーンは多くなくて、そんなに話をしてなかったんですけど…。(木村に向かって小声で)人見知りですか?

木村:はい、人見知りです(笑)。

田中:やっぱり! 俺もそうだから。撮影の時も物語が後半に進むにつれて打ち解けて和気あいあいとなっていったワケでもなく、裏でもそういう距離感でした。というのは、人見知りの人にだけ分かる距離感っていうのがあるんです。「ここはお互いに入らないほうが居心地いい」みたいな。木村さんも同じように感じていたんだと思うんです。

作品情報

『連続ドラマW I, KILL』(WOWOW)

<strong>『連続ドラマW I, KILL』(WOWOW)</strong>

■ストーリー

1600年。日本を東西に分けて戦った関ヶ原の戦いが終わった、戦火の名残が濃く残る鎖国前夜の混乱期の日本。将軍・徳川 が国を統一してから35年後、三代将軍・家光の時代。ある村に突如現れた大勢の人の形をした化け物。皮膚が腐り、爛れ、目が血走っているこの化け物を幕府は群凶(Gun-kyou)と呼んだ。郡凶が発生すると幕府は密かに討伐衆を派遣し、群凶とその地域を焼き払い隠蔽していた。

■キャスト・スタッフ

出演: 木村文乃 田中樹
田牧そら 富田靖子 高橋克実 山本耕史 ほか

脚本:港岳彦 ばばたくみ 川滿佐和子
監督:ヤングポール 服部大二
音楽:フジモトヨシタカ
制作協力:松竹
制作プロダクション:松竹撮影所
製作著作:WOWOW

■放送日時

WOWOW 2025 年5月18日(日)放送・配信スタート(全6話)
毎週日曜午後10:00
※第1話無料放送

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