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ーー振り返ると、宝塚は何が一番面白かったですか?
宝塚に入ってから、宝塚の組織というものが面白いなと思いました。舞台に関するほとんどの工程を劇団内で制作していて、その全てが面白かったんですよ。男役という存在も面白かったですし、演劇とか舞台に対してもその奥深さは入団してから気付いて…、平たい表現になってしまいますが、生の舞台ってこんなに面白いんだって、病みつきになりました。
ーーなるほど。届ける側で演じることにハマって、それが面白かった。
届ける、作る過程とか、一つの目標に向かってみんなで一緒に熱くなるみたいな、組織の一部になっていることも

ーー組織全体の中での一人というのが面白かった。
そうだと思うんです。宝塚歌劇団というものがすごく面白かった。
ーー意外と逆にすごくファンじゃなかったから、面白く全体を俯瞰して見れたみたいなところもあるんでしょうか。
受験したきっかけが、“歴史もの”だったんですね。最初に観た作品が、『飛鳥夕映え』という彩輝なおさんが主演された作品で、歴史をこんな風にエンターテインメント化して人に伝えることができるのってめちゃくちゃ面白くないかと思って。
当時中学校3年生だったんですが、兄がちょうど大学受験の時期で、センター試験のこととかで大変そうだったんです。毎年センター試験の時期のニュースがインフルエンザで大変で、自分もこのままだと同じことを2年後にするのか…と。

それまで自分のやりたいことについてあまり深く考えたことがなく、流れのままに来ていたから、ここらでちょっと人生の趣旨を変えてみたいなと思って。私の母も宝塚OGなので、周りの方々から勧められることは多かったんです。それで勧められるなら受けてみようかなと、(大学受験とは)違うことの選択肢に、宝塚というのがポンって浮かんできたんです。それで受けたら、こればかりは本当に運が良かったと思うのですが、受かってしまったので、「舞台ってこうやって作っていくんだ」「こんなにたくさんの人が関わってるんだ」「お芝居ってなんだ?」「踊る歌うってなんだ?」というところを、宝塚に入ってから考えだしました。ちょっと研究心が高いというか。もちろん、芸事の準備が十分ではなかったので、大変ではありましたが、どこかいつも舞台に関して分析している自分がいました。
ーー研究するのは面白いんですね。興味を持ったものに対して進めていくのは。
それをやっていたら20年経っていたんです。本当に、気づいたら20年経ってたんです。
ーーその20年が過ぎて、外に出てみたら、世の中はいかがでしたか?
やっぱり面白いです!
ーーどんなところが面白いですか?
誰しも懸命に生きているなっていうのを感じています。まだまだ知らないことがたくさんあるから楽しいなって思います。
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