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第164回芥川賞・直木賞発表!過去の芥川賞・直木賞受賞作の映像化作品をご紹介

第164回芥川賞・直木賞発表!過去の芥川賞・直木賞受賞作の映像化作品をご紹介
第164回芥川賞と直木賞の受賞作が1月20日に発表され、芥川賞には宇佐見りんさんの「推し、燃ゆ」、直木賞には西條奈加さんの「心(うら)淋し川」がそれぞれ受賞した。
目次

過去の受賞作を見てみると、第159回直木賞を受賞した島本理生の「ファーストラヴ」が北川景子主演で映画化(2月11日公開予定)&真木よう子主演でドラマ化(NHK BSプレミアム、2月22日放送予定)されるほか、第153回芥川賞を受賞した又吉直樹の「火花」が菅田将暉、桐谷健太で映画化(2017年)されるなど、多くの受賞作が映像化されている。

今回はそんな過去の芥川賞、直木賞の受賞作を原作にした映像化作品の中から、編集部オススメの作品をご紹介!

原作:浅田次郎、第117回直木賞受賞作

鉄道員(ぽっぽや)

北の果ての小さな終着駅で、不器用なまでにまっすぐに、鉄道員(ぽっぽや)一筋の人生を送ってきた一人の男。一人娘を亡くした日も、愛する妻を亡くした日も、男は駅に立ち続けた…。男の名は佐藤乙松。今年で定年を迎える乙松は、彼と運命を共にするように廃線が決まった北海道のローカル線の駅長だった。駅を守り続けながらも、かつて愛する妻と幼い一人娘の命さえ守れなかった苦い悔恨は、乙松の心に深く宿っていた。降りしきる雪に汽車が何分遅れようとも、制帽を目深にかぶり、背すじを伸ばして、氷点下30度近い極寒のプラットフォームに立ち続ける乙松の姿は、まるで自分自身に厳しい罰を与えているかのようだった…。そんなある日、いつものように気動車を見送り、ホームの雪掻きをしていた乙松のもとへ、愛らしい少女がやって来る。見慣れない顔に、この町の子ではないなと思う乙松。「今度一年生になるの!」あどけない笑顔で話す少女の手には、時代遅れの人形が抱かれていた。二言三言の会話を残して風のように走り去ってゆく少女を、目を細めて見送る乙松…。ありふれた日々の、なにげない出来事のように思えたこの出会いこそ、孤独な乙松の人生に訪れた、やさしい時間の始まりだった…。

出演:高倉健、大竹しのぶ、広末涼子、吉岡秀隆、安藤政信、志村けん、奈良岡朋子、田中好子、小林稔侍
監督:降旗康男
脚本:岩間芳樹、降旗康男

原作:金原ひとみ、第130回芥川賞受賞作

蛇にピアス

渋谷を徘徊する19歳の少女ルイは、クラブで知り合ったアマの蛇みたいに割れた舌、スプリット・タンに心を奪われる。後日、アマに妖しげな店へと連れて行かれたルイは、全身に刺青を施し、顔じゅうにピアスのある店長シバに舌ピアスを開けてもらう。少しずつ穴を拡張しスプリット・タンにするつもりだ。その日以来、シバに強い憧れを抱くルイは、自分にも最高の絵を刻みたいと思うようになる。

出演:吉高由里子、高良健吾、井浦新(ARATA)、あびる優、ソニン、今井祐子、綾部守人
監督:蜷川幸雄

原作:東野圭吾、第134回直木賞受賞作

容疑者Xの献身

花岡靖子は娘・美里と共にふたり暮らしを送っていたが、そこへ元・夫の富樫が現われた。富樫は靖子に金を無心にくる暴君であり、その存在に悩まされ続けていた靖子は、ついに口論の末に富樫を殺害してしまう。動揺する靖子だったが、そんな彼女に救いの手を差し伸べたのは、隣の部屋の住人であり天才数学者の石神だった。石神は殺人を隠ぺいするトリックを考案し、警察の捜査をかく乱させる。

出演:福山雅治、堤真一、柴咲コウ、北村一輝、松雪泰子、ダンカン、長塚圭史、金澤美穂
監督:西谷弘

原作:桜庭一樹、第138回直木賞受賞作

私の男

10歳で孤児となった少女・花。彼女を引き取ることになった遠縁の男・淳悟。孤独だったふたりは、北海道紋別の田舎町で寄り添うように暮らしていた。6年後。冬のオホーツク海、流水の上で殺人事件が起こる。暗い北の海から逃げるように出ていく淳悟と花は、互いに深い喪失と、ふたりだけの濃厚な秘密を抱えていた…。

出演:浅野忠信、二階堂ふみ、モロ師岡、河井青葉、山田望叶、高良健吾、藤竜也
監督:熊切和嘉
脚本:宇治田隆史

原作:山本兼一、第140回直木賞受賞作

利休にたずねよ

茶人・千利休の人生を描き、第140回直木賞を受賞した同名小説を、歌舞伎俳優・市川海老蔵の主演で映画化。豊臣秀吉のもと「天下一の宗匠」として名をはせるも、やがて秀吉に疎まれ、武士でないにもかかわらず切腹しなければならなかった利休。その謎を、ある女性との秘められた恋とともに描き出していく。利休の妻を演じるのは中谷美紀。

出演:市川海老蔵、中谷美紀、伊勢谷友介、大森南朋、市川團十郎、成海璃子、福士誠治、クララ、川野直輝、袴田吉彦、黒谷友香
監督:田中光敏

原作:西村賢太、第144回芥川賞受賞作

苦役列車

1986年。19歳の北町貫多は、明日のない暮らしを送っていた。日雇い労働生活、なけなしの金はすぐに酒に消えてしまい、家賃の滞納はかさむばかり。いよいよ大家の眉毛もつり上がり、払うか、部屋を出るかの瀬戸際まで追いこまれていた。そんな貫多が職場で新入りの専門学生、日下部正二と知り合う。中学卒業後は、ひたすら他人を避け、ひとりぼっちで過ごし、ただただ読書に没頭してきた貫多にとって日下部は、初めて“友達”と呼べるかもしれない存在となる。また、貫多にはかつてから恋い焦がれる女の子がいた。行きつけの古本屋で店番をしている桜井康子。読書好きの康子は、貫多にとってまさに理想の存在。彼女への思いを日下部に話すと、適度に世慣れた日下部がうまく仲介してくれて、晴れて貫多は康子と“友達”となるが…。

出演:森山未來、高良健吾、前田敦子、マキタスポーツ、田口トモロヲ
監督:山下敦弘

原作:朝井リョウ、第149回直木賞受賞作

何者

朝井リョウが直木賞を受賞し、大きな話題を呼んだ原作の映画化作品。ひとつの部屋に集まった5人の男女。大学の演劇サークルに全力投球していた拓人。拓人がずっと前から片想いをしている瑞月。瑞月の元カレで、拓人とルームシェアをしている光太郎。拓人たちの部屋の上に住んでいる、瑞月の友達の理香。就活はしないと宣言する、理香と同棲中の隆良。理香の部屋を「就活対策本部」として定期的に集まる5人。それぞれが抱く思いが複雑に交錯し、徐々に人間関係が変化していく。「私、内定もらった…。」やがて「裏切り者」が現れたとき、これまで抑えられていた妬み、本音が露になっていく。人として誰が一番価値があるのか? そして自分はいったい「何者」なのか?

出演:佐藤健、有村架純、二階堂ふみ、菅田将暉、岡田将生、山田孝之
監督:三浦大輔
脚本:三浦大輔

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