ボストンに暮らすエマ・スワンの元に、あなたの息子だと名乗るヘンリーという少年が現れたことから始まったシーズン１。このヘンリーがエマをストーリーブルックに導いたことで、町にかけられた呪いが弱まると同時に、人々の正体が明らかになっていった。小学校教師のメアリーは実は白雪姫で、エマの実母であり、病院で昏睡状態の身元不明者の男性はチャーミング王子。地主のゴールドはグリム童話の闇王で、ウエイトレスのルビーは赤ずきん、そして、ヘンリーの養母で町長のレジーナは悪い女王だった。救世主のエマが現れたことで人々は自分を取り戻し、エマと白雪姫は28年ぶりの再会を果たすが、幸せな時間は長くは続かなかった…。

シーズン２では、エマとメアリーがおとぎの世界に飛ばされる。二人はそこで『眠れる森の美女』のオーロラ姫や古代中国の女戦士・ムーランと出会い、現実世界に戻る方法を探っていくが、レジーナの母親の大魔女コーラや『ピーター・パン』のフック船長が二人を妨害する。そこにヘンリーのために良き母になろうとするレジーナが現れ、エマらは現代への帰還に成功するが、コーラとフック船長も来てしまう。彼らとの攻防の結果、呪いが解けた町は誰でも入り込めるようになってしまい、ヘンリーがネバーランドに誘拐されてしまう。

シーズン３ではヘンリーを取り戻すため、エマらはネバーランドに向かった。実はヘンリーを連れ去ったのはピーター・パンで、若さを手に入れるためにヘンリーの心臓を狙っていたのだ。エマたちは『リトル・マーメイド』のアリエル、妖精のティンカー・ベルらの助けを得て、ピーター・パンを追う。一方、町では『オズの魔法使い』の西の悪い魔女ゼリーナが現れ、新たな呪いで過去を変えようとしていた。レジーナはそれを阻止しようとするが、その際に歴史を操作してしまい、その反動で『アナと雪の女王』のエルサがストーリーブルックに現れる。

現代に現れたエルサが、エマたちと共に行方不明の妹・アナを探す旅に出るシーズン４。雪の女王イングリッドがストーリーブルックに再び呪いをかけたり、ゴールドが『眠れる森の美女』のマレフィセント、『リトル・マーメイド』のアースラ、『101匹わんちゃん』のクルエラの悪役トリオの力を借りて、ヒーローとヴィランズの立場を逆転させようとするなど、大騒動が起こる。その時に闇の力が暴走し、エマが飲み込まれてしまう。

闇に飲まれたエマが、『ダーク・スワン』になってしまうシーズン５。魔法の森に暮らす『メリダとおそろしの森』のメリダや、『王様の剣』のアーサー王、ピーター・パンらがいる黄泉の国を支配する『ヘラクレス』のハデス、新たに見つかった “語られない物語の国”のジキル博士とハイドらが登場し、光と闇の戦争が勃発していく。

そして、シーズン６ではストーリーブルックにハイドが現れ、攻撃を始める。救世主であるエマが体に異変を感じていると、今度はレジーナと分裂して消滅したはずの悪い女王が現れ、新たな呪いを町にかけようとする。『アラジン』のアラジンとジャスミン、ジャファーが新たな救世主として現れるが、ストーリーブルックの運命やいかに!?

グランドフィナーレを前に、ますますの盛り上がりを見せる『ワンス・アポン・ア・タイム』シーズン６。自分たちの町と家族や愛する人たちを守る戦いは、まだ終わりそうにない。

（文・及川静）