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『時をかける愛』歐陽(オウヤン)ママの注目作品紹介

『時をかける愛』歐陽(オウヤン)ママの注目作品紹介
はっきり言ってこのドラマをネタバレなしに紹介するのは至難の業。言っちゃいたいこと、共有したいこといっぱいあるんだけど、まだドラマを見ていない人にそんな話をするわけにはいかないわよね。できる話の中で魅力をお伝えします!

※この記事はネタバレを含みます。

作品紹介

時をかける愛

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ラブストーリー+タイムスリップ+ミステリー たくさんの要素の入ったドラマ

雨萱(ユーシュエン)は、彼氏の故郷 台南で詮勝(チュエンション)の告別式に参加した。そこで昔の音楽のカセットテープが入った匿名の小包を受け取る。カセットは、二人が一番好きだった伍佰の曲「Last Dance」 「愛情の果て The end of love」だった。懐かしの曲を聴きながら、雨萱(ユーシュエン)は、大好きだった詮勝)チュエンション)はもう戻ってこないとを実感した。彼女は台北行きのバスの中で伍佰の曲を聴きながら眠りに落ちた…雨萱(ユーシュエン)が目を覚ますと、高校生の制服を身につけた自分が、レコード店のカウンターに居ることに気付いた。そして目の前には、この1年間最も会いたかった男性がいた。

出演:グレッグ・ハン、アリス・クー、パトリック・シー、イェン・ユーリー、イェン・イーウェン、ジョアンヌ・ツァン、プリンス・チウ、エイリアン・ホァン
監督:ホァン・ティエンレン
脚本:ジエン・チーフォン、リン・シンフイ

2019年と1998年の時空が交錯する「単純じゃない」ドラマ

2019年歐陽アワード受賞作!

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2019年、今は2022年だからあっという間に3年経っちゃったけど、当時あたし頑張ってリアルタイムで見たわ。最初はもちろんイケメン目当てだったんだけど、そのうちストーリーに引き込まれちゃってもう大変よ。しかもところどころ一回見ただけじゃ「え? え? 何があったの、どうなってるの」って感じになって見返しちゃったりして。それだけストーリーに深みがあって、単純なラブストーリーなんかじゃないってことよ。本作は最終話が放送される前にその映像が流出しちゃったり(ほんとはダメなんだけどさ)、その人気ぶり、みんなの熱狂ぶりが分かるってもんよ。本作は2019年の歐陽アワード作品賞受賞作に決定です!

人気実力派若手俳優が出演

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そして役者さんたちの演技も目を見張るものがあった。このドラマは2019年と1998年のふたつの世界線が舞台になっていて、その世界線ごとに同じ見た目の人が異なる性格の人物を演じるんだけどね、ところがよ、特に説明がなくてもその瞬間それが誰なのか分かってしまう不思議。このドラマは2019年と1998年のふたつの世界線が舞台になっていて、その世界線ごとに同じ見た目の人が異なる性格の人物を演じるんだけどね、ところがよ、特に説明がなくてもその画面に映っているその瞬間のそれが誰なのか分かってしまう不思議。俳優さんってすごいなあと感心させられる場面がいくつもあった。あたしは主人公を演じた許光漢の演技に恋しちゃったくらい。

どこから切り取っても魅力ある作品は見どころもいっぱい

許光漢は台湾の将来を担う俳優の一人

https://im.akimg.tv.rakuten.co.jp/content/90/12/410921/main.jpg

このドラマ、人物の相関図を描いてみると面白いと思う。ネットにはそんなのたくさん出てる(その分ストーリーが言ってみれば分かりづらい)んだけど、なかなか一発で正解する人はいないはず。主人公を演じる実力十分の中堅俳優柯佳嬿は黃雨萱(2019年の世界線)と陳韻如(1998年の世界線)という人物を、そしてもう一人の主役許光漢は王詮勝(2019年)と李子維(1998年)を演じるんだけど、これが見事の一言。特に許光漢の演じた李子維の高校時代のストーリー、あれあたし涙出ちゃったもん。1998年の世界って、そんなにゲイに友好的でなかったころなんだよねえ。ストーリーの本質に関わる部分でもないからこうして書けるけど、李子維はゲイで、その自転車に乗る姿とか表情とか、2019年の王詮勝とはまるで別人よ。ほんとにすごいから。許光漢は金馬獎も受賞した「ひとつの太陽」での演戯も素晴らしかったけどね。あたしは彼は将来台湾を代表する俳優になるんじゃないかと思ってるわ。

1998年の台湾

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1998年といえばね、あたしが高等学校に入学した年よ。夏休みに禁止されてたアルバイトで建築現場に入ってひと夏働いてさ、MDコンポとポータブルMDプレーヤーを買ったのよ。生まれて初めての高額の買い物だったな。もう24年も前の話なんだね。本作の舞台の一つも1998年。スマホもなければインターネットはあっても一般に普及はしておらず、みんなラジオを聞いたり新譜のCDを買ったり、そういう時代。本作の1998年の世界線ではみんな高校生で、場所は台北でなく台南なんだけどね。そんな今を生きるあたしたちには経験することのできない1998年の台湾を味わうことができるのも本作の魅力の一つ。だって言ってみればたった20年前の世界ですもの、台湾人と出会えばその時代を生きていたわけでさ、みんなこういう時代を経験してきたんだなって追体験することができるもの。ドラマの中で、今あって当時ないもの、そして当時はあったけど今はなくなってしまったものを探してみるのも面白いかもしれない。

二丁目でも大流行だった!

二丁目でもね、あたしの愉快な中華系の仲間たちはみんな、このドラマを見てみーんな許光漢に恋した。「あたしの彼氏だから!」って誰かが言い出すと「何言ってんのあたしのよ!」って。主題歌の伍佰(ウー バイ)の「LAST DANCE」、それに上で書いた李子維の高校生のシーンで流れた五月天の「擁抱」、もう一日にカラオケで何回も聞いたわよ。もちろんあたしも歌ったけどね。多くの許光漢の「彼氏」たちがマイク奪い合って歌っちゃってさ。楽しかったわあ。
そういえばあたし台湾で伍佰のライブにも行ったんだよね。台湾語で歌う歌がとても多い歌手で、とっても台湾ぽいメロディーなんだよね。みんなも機会があったら聞いてみてほしい。

執筆者情報

歐陽(オウヤン)ママ

早稲田大学大学院修了。論文のテーマは台湾の文化。
2012年から2013年にかけて台湾で生活、日本語の先生などしてふらふらする。
新宿二丁目では2021年10月から新しいお店「美麗島」をオープン!

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