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『時をかける愛』歐陽ママとお勉強ちゅう♡ #42

『時をかける愛』歐陽ママとお勉強ちゅう♡ #42
(C)Fox Networks Group Asia Pacific Limited, Taiwan Branch & Three Phoenixes Production Co. Ltd. All right reserved.
中国語映画・ドラマの翻訳や、日本で開催されたアジアBLドラマイベントMCなどに携わり、アジアドラマをこよなく愛する歐陽ママが、注目するドラマの台詞をきりとり、読者の皆様に中国語の表現の面白さなどをお伝えする「歐陽ママとお勉強ちゅう♡」。
目次

前回に引き続いて今週も(はっきり言っちゃえばドラマの本筋とは関係ない)基礎的なフレーズを抜き出してお勉強よ。こういう「教科書には出てこないけど台湾人だったら全員知ってる」みたいなフレーズとか言い方って怖いよね。日本人だったら「山田君、座布団一枚!」とかさ。いちいち古いとか言われそうなんだけど、ようは「何かうまいこと言った人」に言う言葉よね。こういうものはその言語話者全体のコンセンサスになってしまって、いちいち意味を定義せずとも使われるんでしょうね。

『時をかける愛』× 中国語の「すみません!」

日本語で誰かに呼びかけるときに一番使うのは「すみません!」よね。中国語はシチュエーションごとに使い分けるんだよね。それをひとつのテーマに勉強して、後半は台湾の中国語に特徴的な助動詞のお話。台湾人も本人たちはなかなか意識しないところだと思う。外国人の学習者はどうしても大陸の中国語との比較で「どうなってるんだろ?」と疑問がわくところでもあると思うのよね。これもなかなか教科書では扱わないところだから、興味のある人は参考にしてほしいわ。

作品紹介

時をかける愛

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愛が織りなすミステリーが、21年の時を越えて交差し、次第に謎が解き明かされていく

雨萱(ユーシュエン)は、彼氏の故郷 台南で詮勝(チュエンション)の告別式に参加した。そこで昔の音楽のカセットテープが入った匿名の小包を受け取る。カセットは、二人が一番好きだった伍佰の曲「Last Dance」 「愛情の果て The end of love」だった。懐かしの曲を聴きながら、雨萱(ユーシュエン)は、大好きだった詮勝(チュエンション)はもう戻ってこないとを実感した。彼女は台北行きのバスの中で伍佰の曲を聴きながら眠りに落ちた…雨萱(ユーシュエン)が目を覚ますと、高校生の制服を身につけた自分が、レコード店のカウンターに居ることに気付いた。そして目の前には、この1年間最も会いたかった男性がいた。

出演:グレッグ・ハン、アリス・クー、パトリック・シー、イェン・ユーリー、イェン・イーウェン、ジョアンヌ・ツァン、プリンス・チウ、エイリアン・ホァン
監督:ホァン・ティエンレン
脚本:ジエン・チーフォン、リン・シンフイ

第五話 98年の世界線に戻った雨萱に子維がかける言葉

“同學” 訳:すみません

今回のこの二文字、なんと字幕では拾っていませんでした。こんなの初めて! まあでも文字数に制限のある字幕では致し方ないところかもしれないわね。
“同(ㄊㄨㄥˊ|tóng)學(ㄒㄩㄝˊ|xué)”というのは直訳では「同級生」よ。学校に行っているであろう年頃の子供に呼びかけるときも使ったりする。中国語で呼びかけるときには相手がどういう人なのかで呼び方をかえるの。
相手がおばさん“阿(ㄚ|ā)姨(ㄧˊ|yí)”だったら「おねえさん(“小(ㄒㄧㄠˇ|xiǎo)姐(ㄐㄧㄝˇ|jiě)”)」だし(当たり前よ?)、おじさん“叔(ㄕㄨˊ|shū)叔(˙ㄕㄨ|shū)”だって「大きいお兄さん(“大(ㄉㄚˋ|dà)哥(ㄍㄜ|gē)”)」というように。基本的には儒教文化だからね、長幼の序ってやつよ。レストランで従業員を呼びたいときは、昔の教科書では「日本語の感覚で“不(ㄅㄨˋ|bù)好(ㄏㄠˇ|hǎo)意(ㄧˋ|yì)思(ㄙ|sī)”を使ってはいけません」とか書いてあったんだけど最近は普通に言うわね。もっと砕けてると「Hello?」よ。あたしもちょっと前までは呼ばれるとき“帥(ㄕㄨㄞˋ|shuài)哥”(イケメンにあらず。お兄さんの意)だったんだけど最近は専ら“老(ㄌㄠˇ|lǎo)闆(ㄅㄢˇ|bǎn)”(社長)と言われることが多くなったわね…。

“你有聽到我的聲音嗎” 訳:俺の声 聞こえなかった?

“同學”と呼びかけてそれに続くフレーズ“你(ㄋㄧˇ|nǐ)有(ㄧㄡˇ|yǒu)聽(ㄊㄧㄥ|tīng)到(ㄉㄠˋ|dào)我(ㄨㄛˇ|wǒ)的(˙ㄉㄜ|de)聲(ㄕㄥ|shēng)音(ㄧㄣ|yīn)嗎(˙ㄇㄚ|ma)”、直訳は「私の声が聞こえましたか?」なんだけど、このフレーズのポイントは“有”ね。これってとっても台湾っぽい言い方なの。大陸の中国語ではまず使わない。「台湾に行ったことがありますか」の意味で作文するときは大陸では“你去(ㄑㄩˋ|qù)過(ㄍㄨㄛˋ|guò)台(ㄊㄞˊ|tái)北(ㄅㄟˇ|běi)嗎”と言うのが普通だもの。台湾ではここに「(〇〇したことが)あるか?」の意味を強くするために“有”が入ることが多いの。もともと動詞だった“有”が助動詞として使われているのよね。助動詞というのは動詞にくっついて動詞に他の意味を加えるものよ。「食べる」に可能の助動詞「れる・られる」が付いて「食べられる」と変化するように。だから台湾では同じ意味の作文が“你有去過台北嗎”となる。意味がはっきりする働きがあるのよね。「〇〇したか?」と「〇〇したことがあるか?」は似て非なるものだから。

あたしの中国語

台湾の友達を作ってたくさん聞き話すこと、たくさん読んで書くことをやってきただけのあたし、きちんと体系的に勉強なんてしてこなかったのよね。なまりは明らかに台湾なんでしょうけど、それだって別にわざとやってるつもりもないし。中国人と話すと「台湾人か?」と訊かれ、台湾人と話すと「香港人か?」と訊かれ、香港人と話すと「マレーシアの人?」なんて訊かれたこともありました。日本人だってバレてない、ウヘヘとか思ってたんだけど、今は「伝わりゃなんでもいいや」の心境です。

執筆者情報

歐陽(オウヤン)ママ

早稲田大学大学院修了。論文のテーマは台湾の文化。
2012年から2013年にかけて台湾で生活、日本語の先生などしてふらふらする。
新宿二丁目では2021年10月15日に新しいお店「美麗島」をオープン!

Rakuten TVで視聴する

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歐陽ママ 台湾ドラマ 中国語講座

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