https://books.rakuten.co.jp/e-book/article/2023/01/rakutentv/ BLドラマの原作漫画・小説 | おすすめタイBL作品も!(楽天Kobo)
原作は、佐岸左岸によるコミックで、年の差10歳の上司部下がスイーツ巡りをきっかけに徐々に距離を縮めていく姿が描かれる。オフィス内恋愛、年の差、BLといった様々な要素が集約された同作品は、『ちるちるBLアワード2021 BESTコミック部門』で1位を獲得。シリーズ累計は50万部を突破するなど超人気作品
実写ドラマでは、アラフォー上司の主人公・野末役を武田航平、10歳年下の部下で野末に思いを寄せる外川役を木村達成が演じている。
40歳を目前にした野末は、会社では理解ある上司として慕われ、女性社員からの人気も高いが、恋愛や昇進などには興味がなく淡々とした日常を過ごしていた。そんな野末に入社した時から密かに恋心を抱く優秀な部下の外川は「女の子同士っていいよな、楽しそうじゃない?」と、ふと口にした野末に、「女の子ごっこ」をしようと提案。「アンチエイジング」と称して野末を、パンケーキ屋、動物園など様々なところに連れ出す。プライベートの時間を共に過ごすことで、お互いが特別な存在になっていくが、距離感や嫉妬といった悩みにも直面していく。
野末を演じる武田航平は、2001年の第14回「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」で審査員特別賞を受賞した経歴を持ち、仮面ライダーシリーズでは、2008年に『仮面ライダーキバ』、2017年に『仮面ライダービルド』と、2作品で仮面ライダーを演じたことでも話題に。
また、映画『GOZEN-純恋の剣-』では、偏執的かつ残忍な性格の侍・寺脇甚八郎役で見事な刀さばきを見せるなど、屈強な役柄が多かった武田だが、今作ではそのイメージとは一転、ゆったりとした口調でほんわかとした大人の男性を演じている。
女子が集うパンケーキ店で、その雰囲気に戸惑いながらもパンケーキを口にした瞬間「おいしい」と満面の笑顔を見せたり、恋心ゆえに何かと突っかかってくる10歳年下の外川に「はいはい」と穏やかに対応するなど、端々で無邪気さと包容力といった両極の魅力を発揮。今年で36歳を迎えた武田自身も「自然体なアラフォー男子として生きることで野末さんらしくいられた」とドラマの公式サイトでコメントしているが、等身大の魅力を兼ね備えた大人の魅力を随所に堪能することができる。
一方、主人公の野末に好意を寄せる部下の外川役を演じた木村達成は、2012年、ミュージカル『テニスの王子様』2ndシーズンで海堂薫役でデビュー。ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』などの2.5次元舞台で活躍後、2018年に『ラ・カージュ・オ・フォール』でグランド・ミュージカルに初挑戦。2022年9月からは舞台『血の婚礼』を控えるなど、高い注目を集めている。
デビュー作となった『テニスの王子様』で演じた、鋭い視線が印象的な海堂同様、今作でも目力の強いイケメンを演じているが、優秀で淡々と論理的に話すクールな側面を持つ一方、野末が喜びそうなスイーツや遊びスポットを一生懸命に探したり、思わず溢れ出てしまう恋心と葛藤する一途な青年を好演。
食事をする際に、口いっぱい詰め込み頬をふくらませる“ハムスター男子”になる姿も見どころとなっており、クールゆえのコミカルさといったギャップにクスッとさせられる。
BLの枠を越え、子どものようにスイーツを楽しみ無邪気に遊ぶ姿や、戸惑いつつ縮まる2人の距離感など、甘酸っぱく初々しい恋心を存分に楽しめる作品となっている。
(文・原千夏)
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