キアヌ・リーブスの代表作の一つに挙げられる「ジョン・ウィック」シリーズ。かつて裏社会で名が通った凄腕の殺し屋“ジョン・ウィック”が主人公で、2014年に公開された第1弾が大ヒット。2017年公開の『ジョン・ウィック:チャプター2』も好評で、2019年に第3弾『ジョン・ウィック:パラベラム』、そして2023年にシリーズ完結作となる第4弾『ジョン・ウィック:コンセクエンス』も公開。その第4弾がRakuten TVで配信がスタートした。そこで、シリーズをより楽しむために、人物や組織など重要な“キーワード”を紹介する。
「ジョン・ウィック」を楽しむためのキーワード
ジョン・ウィック
まずは「ジョン・ウィック」。キアヌが演じる主人公で、凄腕の殺し屋。“鉛筆1本で瞬時に3人を殺した」という伝説的な噂が広がるくらいに、どんなものでも武器にして戦うことができる。そして、ジョンの銃とカンフーを融合させた戦闘スタイルは「ガンフー(ガン+カンフー)」と呼ばれている。その恐ろしさと得体のしれなさから悪魔や闇の者という意味合いの「ババヤガ」「ブギーマン」とも呼ばれている。
「愛する人・もの」として挙げられるのが、妻のヘレン(ブリジット・モイナハン)と愛犬・愛車。ヘレンと出会ったことで殺し屋稼業から足を洗ったジョン。ヘレンは病気で亡くなってしまい、生きる希望を失くしてしまうジョンだが、ヘレンは亡くなる前にジョンのことを心配して子犬の手配をしていた。葬儀の日の夜に届けられたビーグル犬のデイジーによってジョンは再び生きる気力を得ることができた。そして、車好きでもあるジョンの愛車はフォード・マスタングBOSS429。第1作ではロシアンマフィアのボスの息子がジョンの愛車を盗みにやってきて、愛犬を殺したことで、その復讐(ふくしゅう)のためにジョンが裏社会に復帰することとなった。犬に関しては2代目としてピットブル(名前は無い)を飼ったりしていて、犬への愛情が深いこともうかがえる。第4作では自分の犬ではないが、自分を狙う殺し屋・トラッカー(シャミール・アンダーソン)の愛犬を、格闘中にもかかわらず、その犬が他の殺し屋に襲われそうになっているのを銃で助けるという場面もある。妻・愛犬・愛車…、ジョンの愛するものを傷つけると、手がつけられなくなり、執念深く追い詰め、壊滅させられる結果となる。
主席連合
続いては「主席連合」。世界有数の犯罪組織が結託して出来上がった地下最大の闇組織。ニューヨークをはじめ、イタリア、ロシア、日本など12の犯罪組織があり、それぞれの長が“主席”を務めている。世界中にネットワークが張り巡らされていて、主席連合に背いた殺し屋は懸賞金がかけられ、抹殺される。ジョンも懸賞金がかけられ、逃げれば逃げるほど懸賞金が高くなっていった。
コンチネンタルホテル
表向きは大型高級ホテルだが、実は主席連合の支配下にある“殺し屋専用の会員制ホテル”。仕事用の武器や防弾スーツの調達などもしてくれるため殺し屋にはありがたい場所。ジョンが着ているスーツも特殊な素材を使った殺し屋仕様のもの。激痛と骨折はするが、弾丸は貫通しない。あと、ホテル内で“仕事(殺し)”を行うことは禁止という掟がある。ローマ、ニューヨーク、モロッコ、大阪などにコンチネンタルホテルは存在しており、大阪の支配人は真田広之演じる“シマヅ”が務めている。また、主席連合の世界で流通している“金貨”があるが、コンチネンタルホテルでもこの金貨で宿泊代を支払うことが可能。
地下組織
主席連合が世界の裏社会を牛耳っている感じだが、地下に潜って活動している犯罪組織も存在する。バワリー・キング(ローレンス・フィッシュバーン)が率いる“アンダーグラウンド”もその一つで、ホームレスを装いつつ、活動を行っており、時にはジョンを助けたりもしている。
これらのキーワードはシリーズ4作に共通しているものなので、それらを意識して見てもらえると「ジョン・ウィック」の世界をより堪能することができるはず。
(文・田中隆信)
Rakuten TVで視聴する
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