バイオハザード
119620 (C)2002 Constantin Film Produktion GmbH. All Rights Reserved.21
まずは『バイオハザード』シリーズから。オリジナル(ゲーム)は1996年にゲームソフトメーカーのカプコンから発売された同名のサバイバルホラーゲーム。映画を見ているような固定カメラでの画面で、主人公の視点ではなく第三者の視点で見えているため、最初は思うように操作できず、戸惑った覚えがある。これも大きな特徴だったが、4作目からキャラクターを後方から追う視点になり、操作感覚が大きく変わった。いつ、どこから敵(人で無くなった者や異様な姿の野犬など)が飛び出してくるか分からない緊張感に満ちていて、難易度も高め。ゲーム版もストーリーがつながっているので、順番にクリアしていくと伏線回収される感じでスッキリする。映画版はミラ・ジョヴォヴィッチ主演で、彼女の代表作の一つになっている。いつ襲われるか分からない恐怖感を含めた、ゲームと共通した世界観が見事に表現されている。ただ、ミラが演じる“アリス”は映画だけに登場するオリジナルキャラクターなので、ゲームの“アナザーストーリー”という感じ。世界をアンデッド化した元凶「アンブレラ社」を相手に美しきヒロイン“アリス”が戦いを挑む。ゲームに登場するキャラクター、ジル・バレンタインもアリスの盟友として登場するほか、ゲームのキャラも多数登場するのでそれぞれの関係性を追っていくのも楽しみ方の一つ。
モンスターハンター
389134 (C)2020 Constantin Film Produktion GmbH (C)Constantin Film Verleih GmbH
『モンスターハンター』もオリジナルはカプコンから2004年に発売されたハンティングアクションゲームが原作。ゲームは、ココットという辺境の村とミナガルデという大きな町を拠点に、森と丘、砂漠など、いろんなシチュエーションの狩場が用意されており、武器を使ってモンスターを狩るというもの。映画はポール・W・S・アンダーソンが製作・脚本・監督を務め、2020年12月に公開(日本公開は2021年3月)。エリート特殊部隊を率いる軍人アルテミスは砂漠を偵察中に突如発生した巨大な砂嵐に襲われ、目覚めると、元いた場所とは違う見知らぬ異世界で、巨大なモンスターが蔓延していた。異世界にはそれらの狩猟を生業とするハンターたちがいて、アルテミスは元の世界に戻るためにモンスターと死闘を繰り広げる。主人公アルテミスを演じるのは、監督の妻であるミラ・ジョヴォヴィッチ。『バイオハザード』に続いて、こちらでも力強いアクションを見せてくれている。モンスターの動きや登場の仕方、ハンターの武器の装着や使い方などはかなり映画に寄せられていて、ゲームをしたことのある人はすんなりとその世界に入り込める。逆に映画をみた後にゲームをしてみると、映画のシーンを思い出したりして、それはそれで楽しくプレイできそうだ。
ソニック・ザ・ムービー
352374 (C)2020 Paramount Pictures and Sega of America, Inc. All Rights Reserved.
『ソニック・ザ・ムービー』は、1991年に誕生したセガの人気キャラクター“ソニック・ザ・ヘッジホッグ”を主人公とした映画。“超音速のスピードで世界を駆ける青いハリネズミ”と呼ばれ、ゲームは第1作「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」が全世界で400万本を超える大ヒットに。その後も人気シリーズとして現在まで多くの種類のソフトが誕生している。映画はそのキャラクターの魅力は生かしつつも、独自の世界観とストーリーが展開。敵に狙われ、地球に逃げてきたソニック。孤独なソニックが保安官のトムと出会い、感動的なストーリーが描かれている。ゲームにも登場しているドクター・ロボトニックも登場し、演じるジム・キャリーがマッドサイエンティストっぷりを発揮しているのも見どころの一つ。
アサシン クリード
223553 (C) 2016 Twentieth Century Fox and Ubisoft Motion Pictures. All Rights Reserved.
『アサシン クリード』の原作は2007年にユービーアイソフトから発売されたアクションアドベンチャー・ステルスゲーム。プレイヤーは“アサシン教団”に属するアサシン(暗殺者)として、世界の人たちをマインドコントロールしようとするテンプル騎士団の野望を食い止める。全世界で売上1億本超の大ヒットゲームで、『ニトラム/NITRAM』のジャスティン・カーゼルが監督を、『それでも夜は明ける』のマイケル・ファスベンダーが主演を務めている。ゲームの世界観にパルクールを取り入れたアクロバティックなアクションや命綱なしのスタントによるイーグルダイブでリアルに映像化しており、重厚かつスピーディーな雰囲気を見事に表現している。
アクション系が多いが、映画を見るだけでなく、ゲームにもぜひチャレンジしてもらいたい。
(文・田中隆信)
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