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柚希礼音が語る『REON JACK 5』 25周年記念コンサートの見どころと意気込み

柚希礼音が語る『REON JACK 5』 25周年記念コンサートの見どころと意気込み
芸歴25周年を記念したアニバーサリーコンサート『REON JACK 5』を開催する柚希礼音。宝塚時代から圧倒的なパフォーマンスで魅了し続ける柚希が、「モンスター級ダンサー」と語るスペシャリストたちと、さまざまなセッションを続けてきた、『REON JACK』シリーズの最新作となる。常に挑戦を続ける場であり、観客を熱狂させるステージだ。今回は柚希が宝塚星組のトップとして組を率いていた時の元男役スターたちが集まり、久しぶりに集った彼女たちとのコラボレーションに期待が高まる。Rakuten TVでは8月10日(土)18:00公演をライブ配信する。25周年を迎えた思いや、共演者やスタッフへの期待、公演にかける意気込みなどを聞いた。また、Rakuten TVで配信している共演の後輩たちとの当時のおすすめ作品も挙げてもらった。

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ー「REON JACK」シリーズへの思いをお聞かせください。

私が宝塚でトップをさせていただいた時は、まだトップさんがコンサートをするという事が始まったばかりでした。私自身、コンサートなんてできないと思っていましたし、何をしたらよいのか・・・と、いてもたってもいられないところから始まりました。自分のコンサートをすることによって、ただカッコつけるだけではなく、もっと内面を出さないと3時間も持たなくて。

ーあの時の公演は3時間あったんですね。

最初の『REON!!』は休憩もある宝塚スタイルでしたから。ショー作品でもいろいろな場面がありますが、コンサートとなるとかっこいいだけでもいられないんですよね。コンサートを作るというのがすごく大変で、作詞をしたり、いろいろなことに挑戦するのが初めてでした。お客様が客席で立ってくださったり、ペンライトを振ってくださるということも初めてで、どうなるんだろうという感じだったのに、コンサートを初めて開催したときから、また新たな柚希礼音が始まったと感じるぐらい、自分の中で変化がありました。
『REON!!』『REON!!II』『REON in BUDOKAN〜LEGEND〜』とさせていただいて、コンサートをすることによって今の自分が表現でき、お芝居でも、ショーでもない表現ができて、すごく好きになりました。退団後に『REON JACK』を作っていただいて、稲葉太地先生に演出をお願いし、OGのみんなにも出ていただいたりしました。退団した後のコンサートを1回はできたとしても、その後「5」まで続けられるのは本当にありがたいことです。これはファンの皆さまが『REON JACK』を愛してくださっているからこそで、本当に幸せです。ミュージカルなど、いろいろと挑戦していますが、退団したらここまでは踊れない作品が多いので、『REON JACK』で思いきり踊れるというのも、すごく好きなところです。今の自分をたくさん表現できますし、ファンの皆さまとコラボできるのも楽しみなので、感謝しています。

ー今回はどんな構成になりそうでしょうか。

REON JACK 5』を芸歴25周年のタイミングで開催したかったので、芸歴25周年の歩み、宝塚からの歩みを感じるような始まりにしようと思っています。ですので、いつもはモンスター級のスペシャルダンサーの方々とご一緒していましたが、今回は、懐かしの星組メンバーに出演していただきます。宝塚退団後、初めて共演するのですごく楽しみです。そして、素晴らしいダンサー、素敵な歌声を持っている男性2人にも出ていただいて、どんな『REON JACK』になるんだろうというところですが、やはり根本の「温かい」という『REON JACK』の良さは失わず、毎回楽しみにしていただいているダンスも大切にしたいですね。すごく踊って、すごくかっこいい、25年を振り返りながら、またこの先も楽しみだなと思っていただけるようなものになればいいなと思っています。

ー星組時代を一緒に歩まれた汐月しゅうさん、天寿光希さん、麻央侑希さん、綾凰華さんの4人とは、お久しぶりですか?

稽古初日に、麻央侑希は「想像するだけで、心が汗だくになる」と言っていました(笑)。『REON JACK』が始まると思っただけで汗が出るとドキドキしているみたいで(笑)。みんなも、私もドキドキしているんですが。

ー4人への思いなどぜひお聞かせください。

汐月しゅうちゃんは、宝塚にいるときから、特に『ロミオとジュリエット』のときから独特のかっこよさがあって。 『The Lost Glory ー美しき幻影ー』や『オーシャンズ11』のときもとてもかっこよかったですし、彼女なりのかっこよさを貫いていますよね。今も彼女なりの個性を歩んでいるので、出てもらいたかったんですよね。久々に、こんなに歌って踊るのではと思います。相変わらずかっこいい人なので、一緒にできるのが楽しみです。

ー天寿さんはいかがですか?

天寿光希ちゃんは研1で入ってきたときから、とても色気があってかっこよくて。私が演じたナポレオンの息子とかも演じてくれたりしました。退団後もいつか共演したいなと思っていて。宝塚の時も、「REON‼」シリーズに出てもらいたかったのですが、別の作品の出演だったのでそれが叶わなくて。ここにきて『REON JACK』か!と、きっと思っていると思いますが、一緒にできるのがとても楽しみですね。めちゃめちゃ喜んでくれました。しかも、すごく綺麗に女性らしくなって。

ー退団後すぐに、『ALL THAT ZZJA/ALL THAT ZZKA』にご出演されていて、男性と組んで踊っていたのですが、めちゃくちゃ素敵だったんですよ。

すごいじゃないですか!私なんて何年もかかったのに!最近はみんな早いんですよ。もう一気にスカートで踊ったり、髪もロングにしてね。私は「いつまでも髪が伸びませんね」と言われていましたから(笑)。

ーでは、そういう初めての新しさがあるかもしれませんね。

本当に楽しみです。麻央は天性のスター性があって、宝塚の頃から麻央ならではのスター性がずっと好きだったんです。私の後ろで踊ってくれることもよくあって、私に「こうだ、こうだ」と言われては汗だくになって……。やっぱり素敵だなと思いますので、今はどういう感じなのか、今回再び共演できること、とても嬉しいです。

ー綾さんは一番下級生ですね。

日本武道館でのコンサート『REON in BUDOKAN〜LEGEND〜』の時に下級生で出てもらって、これからをすごく見届けたいところで私が退団してしまって。星組から組替えで雪組に行って、さらに素敵に輝いて退団されたので、出てもらいたいけど、どうだろうと思いながらオファーしたら出演してくれることになったので、本当に嬉しいです。あやなだけ、少し学年が離れてますよね?

ーそうですね。90、91、94、98期ですね。

最後は組も離れていたから、緊張しているかもしれませんね。歌って踊れるし、本当に今どうなっているのかがすごく楽しみです。

ー今回どなたにご出演いただくか、きっといろいろな選択肢があったかと思いますが。

そうなんです! たくさん悩みました。

ーどういうポイントで4名の皆さんにお願いされたのですか?

本当にいろんなことを考えました。いつもコンサートのたびに考えるんですが、芸歴25周年ですし、自分よりも先輩のパターンや、もっと学年が近いパターンも考えたんです。でも、やはり一緒に歌ったり踊ったり、ともにやっていた男役さんたちがいいなと思って、そこから考えました。

ーともに作品を作ってきた仲間ですね。

そうなんです。だから、自分的には星組全体を思い出させるような、いつもこの子の周りには、この子がいたなとか、この4人以外も一緒にいたという気になるようなメンバーなんですよね。

ーなるほど。向こう側にたくさんの方々がいらっしゃるんですね。柚希さんが率いていた星組の時代を、体現してくれるようなメンバーということですね。メンバーが発表になったときに新鮮で驚きました。

この4人も驚いていました(笑)。

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ーそして、川本アレクサンダーさんと東島京さんも、素敵なおふたりですが、どういうポイントでのご出演でしょうか。

宝塚のメンバーは、本当に並びが素敵だなと思うんです。そこに並べる男性として、このおふたりは、すごくいいんですよね。

ーハマる、という感じですか。

そうなんです。ふたりとも色気があって、独特の自分というものがあって、例えば私と1対1でもいてくれるし、この6人でもいいし。そこはバランスを考えつつ決めました。アレクサンダーさんは踊りがすごく素敵で、「アラート feay.NAOTO」のミュージックビデオでご一緒したことがあって、1対1で踊ったことがあるんです。今回も1対1で踊りたいと思っています。東島さんは歌もお上手なので、踊りだけでなく、歌も楽しみにしていてください。

ープロデュース目線で考えていらっしゃるんですね。

『REON JACK』になると、プロデュースの方にスイッチが入るんですよね。何でもかんでも関わって、打ち合わせで忙しくなるんですが、なんとなく任せますと言ってやったものは、出来上がったときに「こだわればよかった」と思うことになるんです。『REON‼』コンサートの最初のときから思っていたので、やはりどれもこだわって自分色になっていないと、お客様にお渡しできないんだなと長年コンサートをやっていて思うので、今回もずいぶん前から取り組んでいます。

ータイトルが『REON』ですからね。

そして、お客様の心を「JACK」せねばなりませんから。

ー「柚希礼音をプロデュースする」という目線が主体となってコンサートの軸を考えている感じでしょうか。

そうです。今の自分が表現したいものと、25年間ずっと見てきた方にも、途中からの方にも、最近の方にも、みんなが楽しめる25年の歩みですね。ここがゴールではなく、これからを楽しみにしていただけるような作りにしたくて、みんなに協力してもらいながら、「ああかな、こうかな」と、一度決めたことを「やっぱりこうかな」と作っています。

ーそれを束ねていらっしゃるのが、演出・振付の大村俊介(SHUN)さんですね。

本当に私のことをわかってくださっているので。SHUN先生が宝塚に来たときは、「なんて新しい!」と思いました。『オーシャンズ11』で初めて宝塚にいらっしゃったんですが、モヒカンの人が宝塚に来て、まずレッスンだってタカラジェンヌにモヒカンの人がレッスンしていて(笑)。私たちは歌稽古でいなかったから途中から見たんですが、SHUN先生的には「トップスターはレッスンにも参加せず!」」と最初は思っていたそうで(笑)。私はすごく参加したかったんですが、歌稽古などを並行して行うので、「いいなー、どんなレッスンなんだろう」と思って稽古場の外からずっと見ていたのに、SHUN先生は「高みから見て!」って思ってたらしいです(笑)。

ーめちゃくちゃおもしろいお話ですね!

振り付けを受けさせてもらったら、もうあまりにもカウントが速くて。

ーどう違ったのでしょうか?

元々は「1・2・3・4(ゆっくりとイチ・ニー・サン・ンシ)」みたいな世界だった宝塚が、当時はもう少し早くなってはいましたが、SHUN先生の振りは「1・2・3・4(テンポ速く、イチッ・ニーイ・サンッ・シッ)」みたいな感じだったんですよ。

ー速いうえに、間に細かく何個もカウントがあるんですね。

度肝を抜かれて、「ちょっともう1回やってください」と言って。初めての大階段も、いきなりナンバーをつけられましたし、「それでは大階段を降りられません」「そこから銀橋に戻れません」とかいっぱい挑戦しながら、先生も初めてのことで。でも、そんなダメダメと言っていたら新しいことができないから、「やってみます」と言ってみたりしながら進んでいきました。そうしたら、すごくいいものが出来上がって、今まで男役として踊ってきたダンスとも違いますが、私の男役像をさらに大きくしてくださる方で、それ以降、いろいろな作品でSHUN先生がいいと思ってやってきました。
退団してからも、『REON JACK』で振付に関わっていただいていたら、『REON JACK2』から演出、そして出演もしていただくことになり、一緒に踊ったりすると、最初の出会いから思い出して、どうしてか涙が出てしまう。なんでだろうと思うような、すごい方なんですが、今回はモンスター級の方が出ないということで、SHUN先生に演出・振付のみをお願いしました。また新しいSHUN先生との関わりですが、本当に阿吽の呼吸でできるので、すごく楽しい現場になるだろうなと思います。
そして、このメンバーのことも、やはりSHUN先生はよくわかってくださっているので、この踊りはこの子にさせたいとか、宝塚でのみんなのことを知ってくださっているので、ありがたいです。男性陣のことも、すごくわかってくれているところが素晴らしいです。

ー最高のまとめ役ですね。振付には辻󠄀本知彦さんも入ってらっしゃいますよね。

大貫勇輔さんの師匠が辻󠄀本さんということもあり、『REON JACK3』で初めて振付をしていただいたのですが、本当に素晴らしくて挑戦してよかったと思えるものになりました。『REON JACK4』でも、また挑戦させていただき、上野水香ちゃんと、宮尾俊太郎さんと踊らせていただいて。また、SHUN先生とは違うダンスで、人間味というか。すごい、なんなんでしょうね。すごい振付をされるんですよね。今度も挑戦してみたくて、辻󠄀本さんの振付をひとりで踊ったらと、新たなコラボをお願いさせていただいたのですが、いい場面になればと思っています。

ー25周年への想いを改めてお聞かせください。

初舞台のラインダンスから始まって、もう四半世紀も舞台に立っているのかと思います。でも、振り返ってみたらあっという間でもないというか。あっという間なんですが、ものすごく中身の濃い時間を過ごしてきたなと思います。その25年の間に、いろいろなことを学び、まず宝塚で育てていただき、退団して、宝塚がすべてだったので退団したら何をするんだろうという感じでしたが、未だにこうして舞台に立ち、常に課題をいただいて、まだまだだと思って挑める環境においてくださっているのは、本当に皆さまのおかげだと思い、感謝の気持ちです。これから先も、どうなっていくかはまだまだわかりませんが、とにかく目の前のことを必死にやった先に、見えてくる何か風景があると思って25年やってきたので、これからもそうやって頑張っていけたらと思います。

ーRakuten TVで配信させていただく8月10日(土)18:00公演には、ゲストで黒羽麻璃央さんがご出演されますね。

『LUPIN ~カリオストロ伯爵夫人の秘密~』で共演させていただきました。東京公演だけでしたが、もう稽古場からスターな感じで、ゆりかちゃん(真風涼帆さん)と、「やっぱりスターだねー!」と言っていたんです。本当に何をやってもスターで素敵なんですよね。お芝居も説得力があるし、居方も素敵だし。もっともっと絡みたいと思っていたのですが、東京公演で終わってしまったので残念で。まさか『REON JACK』には出てもらえないだろうなと思っていたんですが、出てくださるということで、どんな場面をご一緒するのか楽しみにしていただきたいと思います。『LUPIN ~カリオストロ伯爵夫人の秘密~』では絡んでいる曲がなかったので、どうしようかなと悩みましたが、楽しみにしていてください。

ー配信をご覧いただく方にメッセージをお願いします。

配信を観ていただけるのは本当に嬉しいです。ほかの回も観て配信をご覧になる方もいらっしゃるでしょうし、配信だけを楽しみにしてくださっている方もいらっしゃると思います。その時間を割いて観てくださるということを、本当に感謝しております。コロナ禍で配信もたくさん増えて、私もいろいろな配信を観るのが好きになったのですが、また舞台で観るのとは違って落ち着いて、周りを気にせずに自分のペースで楽しめるんですよね。その辺りが配信の楽しみ方かなと思います。配信の方にまで「イェイ! イェイ!」と言わせないとは思いますので(笑)。ちょっと話しかけるかもしれませんが。

ー話しかけていただいた方が嬉しいかもしれませんね。

配信の良さは、お酒、お菓子、夜ご飯などをつまみながら楽しめるところにあると思います。家族と一緒になど、自分の楽しみたいように楽しんでいただけたら嬉しいです。配信の皆さまのためにも、すごく気合を入れて頑張りたいと思います。

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ーRakuten TVで配信されている宝塚作品がたくさんありますが、今回ご一緒している4人の皆さんが出演されている作品の中で、特におすすめの作品があれば教えてください。

ロミオとジュリエット』は本当に忘れられません。みんなの髪型まで思い出せるくらいです。初演を梅田芸術劇場と博多座で上演し、再演は宝塚大劇場でやりましたが、再演時には私もトップとして貫禄が出てきた頃でしたので、再びロミオ役を演じるにあたり、とても緊張したのを覚えています。大劇場での上演になったことで、フィナーレナンバーをSHUN先生に全部つけていただきました。あそこで「ハート・フー」の振りが生まれたんです。コンサートでもよく使わせていただいていますが、ロミジュリのフィナーレナンバーの振付で、SHUN先生に生み出してもらいました。

そして、『眠らない男・ナポレオン ―愛と栄光の涯(はて)に―』ですね。ナポレオンII世をやっているのが天寿光希ちゃんです。天寿光希ちゃんと英真なおきさんのシーンから始まるんですが、それでもうひと泣きしそうでした。

麻央を見て欲しいのは、本当は『ノバ・ボサ・ノバ』の新人公演なんです。あとは、『オーシャンズ11』を見て欲しいです。2幕頭の蛇のダンスの振付もSHUN先生ですが、フィナーレナンバーも、トランプみたいなものを使っているんですが、それもすごくかっこいいです。

『ノバ・ボサ・ノバ』を創られた鴨川清作さんは本当に天才だと思うんです。ブラジルにひとり渡って、何ヶ月もブラジルのクラブとかに行ってこの作品を創ったそうです。ストーリー性のあるショーってなかなかないので、本当に素晴らしい作品だと思っています。

ーそのあたりの作品をご覧いただきながら、『REON JACK 5』の配信をお待ちいただければと思います!


柚希礼音 25th Anniversary『REON JACK5』配信詳細

https://im.akimg.tv.rakuten.co.jp/content/03/10/483001/main.jpg   https://live.tv.rakuten.co.jp/content/483001/

ライブ配信日時
8月10日(土) 配信開始:17:30 / 開演予定:18:00

視聴チケット販売期間
~8月10日(土) 18:30

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