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『ベター・マン』は、1990年代初頭にボーイズ・バンド「テイク・ザット」のメンバーに選ばれ、10代にして世界的なポップスターとなったロビー・ウィリアムスの物語。人気を獲得すると同時に常に他人の目にさらされる辛さに悩まされることに…。ロビーは「僕はサルのように踊っている」と自らを“パフォーミング・モンキー”と捉えており、その視点から描かれているため主人公はロビーの姿ではなく“サル”として描かれた。“生きづらさ”を感じている人に勇気を与えてくれる作品であると同時に、ロンドンのストリートでの500人以上のダンス、ロマンティックな船上でのパフォーマンス、3万人を超えるエキストラが参加した歴史的コンサートシーンなど、エンターテイメント作品としても極上の仕上がりになっているので必見だ。
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ティモシー・シャラメ主演の『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』では、生きる伝説にしてノーベル文学賞受賞者でもあるシンガーソングライター、ボブ・ディランの若き日々が描かれる。本作では、彼のデビュー直前からスターダムを駆け上る、活動初期の5年間が描かれている。ティモシー・シャラメが5年かけて歌とギターを習得し、見事にディランを演じ切った。恋人や音楽上のパートナー、才能を認める先輩との出会いを通じて、激動の時代に呼応するミュージックシーンの中でその才能を開花させ、いつしか“フォーク界のプリンス”“若者の代弁者”と呼ばれるようになる。その称号に違和感を覚えた彼は、エレキギターを手に「ニューポート・フォーク・フェスティバル」のステージに立つ。そんな若きディランの意志や葛藤が多くの場面で描かれており、非常に見応えがある。
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『ボヘミアン・ラプソディ』は、ラミ・マレックが伝説的ロックスター、フレディ・マーキュリーを演じた作品で、世界を熱狂させたロックバンド「クイーン」の栄光と、その裏にある影の部分を描いたエンターテインメント映画である。1970年のロンドンで、フレディがブライアン・メイとロジャー・テイラーのバンドに出会い、自らを売り込み、ボーカルとして参加。その後、ジョン・ディーコンが加入し、クイーンが結成された。革新的な挑戦で名曲「キラー・クイーン」「ボヘミアン・ラプソディ」などが生まれ、世界的な人気を誇るバンドへと成長した。その栄光の影で、メンバー間の確執や対立が生じ、病気も患い、フレディは孤立してしまう。特にラミ・マレックは、苦悩するフレディを繊細に演じており、再現度の高い「ライブ・エイド」シーンでは、史上最高のエンターテイナーとしての彼の姿を見事に体現している。
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『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』では、ホアキン・フェニックスがカントリー・ミュージック界の重鎮ジョニー・キャッシュを演じている。ジョニー・キャッシュはカントリー・ミュージック界の重鎮で、先に挙げた『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』にもボブ・ディランの盟友として登場している。本作は、ドラッグから奇跡の復活を果たしたキャッシュと、二人目の妻となるジューン・カーターの十数年間のドラマティックな愛の軌跡が情熱的に描かれている。キャッシュ役のフェニックスとカーター役のリース・ウィザースプーンは劇中の歌唱シーンを全て自分たちで行い、その高い表現力が評価された。リースはこの演技で「アカデミー賞主演女優賞」を受賞している。
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『ロケットマン』は、グラミー賞5度受賞のエルトン・ジョンの自伝的映画。「ユア・ソング(僕の歌は君の歌)」をはじめ多くのヒット曲を生み出してきたが、その半生はさまざまな苦労や困難に満ちていた。生涯の友となる作詞家バーニー・トービンとの運命的な出会いも含め、エルトンの赤裸々な姿が描かれている。タロン・エガートンがエルトンを演じ、吹き替えなして歌唱シーンも務めている。派手な衣装や幻想的な演出は、エルトンの音楽と人生の劇場性を際立たせており、エンタメ的要素も多く感じることができる。
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『ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY』は、タイトル通り、美しく力強い歌声で世界中を魅了した歌姫ホイットニー・ヒューストンの波乱に満ちた人生を描いた作品。2012年2月に48歳の若さでこの世を去ったホイットニーの知られざる物語を、ホイットニー役にナオミ・アッキーを起用して没後10年にあたる2022年に映画化された。音楽プロデューサーのクライヴ・デイヴィス役に実力派俳優スタンチー・トゥッチを起用し、二人のタッグによって数々のナンバーワンヒットソングを生み出した様子を描き出している。脚本を『ボヘミアン・ラプソディ』のアンソニー・マクカーテンが手がけ、ドラマティックに魅せてくれている。
どの作品もキャスト陣が主人公のミュージシャンの姿を見事に演じ切っており、その人柄も楽曲もリアルに再現している。描かれる人生と半生、そして素晴らしい楽曲の数々を楽しんでもらいたい。
(文・田中隆信)
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