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“ならず者たち”の演出のポイントを聞かれると、カン・ユンソン監督は「それぞれのキャラクターの性格というよりは、役者の性格をよく観察した。役者の言葉で演じた時にキャラクターが変わっていくところに注目して、役者の個性がキャラクターに反映されるように脚本を直した」と明かした。
“ならず者たち”がそれぞれどのような欲望を持っているかについて、リュ・スンリョンは「ソンジャは唯一心の宝物を探す役。あとのみんなはお金。作品を見ると、欲を満たそうとしても満たされない欲望の虚しさ、果てしない欲望がが描かれている」と、作品のテーマについて語る。
本作は、“海の財宝を探す”というテーマから、水中撮影が多かったとのこと。撮影についてカン・ユンソン監督は「3段階で撮影した。現地のロケ、ディティールは水槽、水中の掘り出すシーンは専門のセットがあった」と説明。
特に水中撮影が多かったというヤン・セジョンは、「最初は怖かったが、潜るレッスンを事前に受けていて、沈んだ後に静けさに浸る感覚の良さにも気づけた」と魅力を語った。
1977年の時代背景が描かれた本作。イム・スジョンは役作りについて「その時代の女性がおめかしできる最大限を表現した。ヘアスタイル・メイク・ジュエリーなど。それがヤン・ジョンスというキャラクターにピッタリだったので役作りの一貫になった」とコメント。
キム・ウィソンは、美術チームが作り込んだセットについて「オープンセットが作られたが、入った瞬間タイムスリップしたようだった」と語り、キム・ジョンスも「当時の空気感までセットしてもらったようだった。カメラに映らないところまで作り込まれていて演じやすかった」と、完成度の高さを絶賛した。
カン・ユンソン監督は、原作との違いについて聞かれると「原作を損なわない範囲内で、物語の骨組みはそのままに、少し空いている空白を自分が埋めるという作業だと思っていた。キャストと話し合いの過程でキャラクターがさらに豊かになっていった」と説明。
それに対してキム・ウィソンは、撮影中に疲れている中でも監督が休みなく状況を見て修正を反映してくれたと感謝し、完成度を高めてくれていったと語った。
作品を通じてどういうメッセージを伝えたいかという質問に対し、カン・ユンソン監督は「親世代が一生懸命生きた1970年代について作品作りを通してたくさん勉強した。多くの方々と共有できる時間になると良いなと思う。作品を作る際の目標としては1970年代をできるだけリアルに再現し、各人物の欲望や互いの思惑によって物語がどう変わっているかというところに集中した」と答えた。
最後に、キャスト陣からは「暑い中ベストを尽くして撮影したので期待して欲しい」「夏をこのドラマと楽しんでもらいたい」「胸を張ってお勧めできる」「温かい現場でできた幸せなエネルギーが届いてほしい」など、作品への熱い想いが語られた。そして監督は「楽しい雰囲気で作った作品。たくさんの方々にご覧いただきたい」と締めくくった。
財宝を巡る欲望と策略が渦巻く物語の期待感を高めつつ、制作発表会見は幕を閉じた。
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『パイン ならず者たち』(Disney+)
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