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ーー深めていくこれからの時間の中で、肝だなと思っていることはありますか?
肝なのはイバンの存在で、作品には描かれていない部分ですね。この作品はイバンに振られるところから始まるので、イバンとどう生活してきたか、ペパにとってイバンはどういう人だったのか、イバンにとってペパはどういう存在で、イバンがペパの前でどうだったのかとか、そこがはっきり自分の中にないと始まらないので、まずはその部分を埋める作業に取り掛かっているところです。あとはなぜイバンに会いに行きたいのか、なぜイバンに電話をするのか、なぜイバンの電話を待っているのかなど、なぜイバンにこんなに執着しているのかというところは結構大事かなと思っています。
ーーその辺りはご自身で細かく設定されるとか、髙嶋さんと突き合わされたりされるんですか?
あまりしないです。ぺパがイバンにされたことやその時の感情が、自分の中のどの感情に近いんだろうとか、自分が今失って一番嫌なのはなんだろうとか、そういう感じで考えていってみて、イバンという人がペバにとってどういう存在なのかを見つけられたらいいなと思います。
でも髙嶋さんがイバンという人を序盤からすごく作られていらっしゃるので、髙嶋さんのイバンを見ているとあんまり細かく考えなくてもちゃんと存在しているなと思います。イバンという人が自分の中で成立するというか。それはやっぱり髙嶋さんのおかげでもあるなと思いますね。
ーー髙嶋さんのイバンのどんなところに惹かれたんでしょうか?
本当に理屈じゃないんだろうなと思います。なんて言ったらいいんでしょう。全部肯定してくれるみたいな。真っ直ぐな感じっていうんですかね。嘘がない人なのかもしれないと、髙嶋さんのイバンを見て感じますね。

ーー皆さんと一緒にお稽古していて面白かったところや、魅力的に映るだろうと思われるところはありますか?
1対1の会話というよりも部屋の中で起こる右往左往としたやりとりが面白かったりするのかなと思っています。メインキャストだけではなく、アンサンブルのメンバーもキャラクターがしっかり作られていていろんな人が出てくるので、それも見どころです。ペパが自分の問題を解決しようとする中で、いろんなキャラクターが押し寄せてくるので、絡み合っているようで絡み合っていないところも面白いと思います。
ーーひとつのシーンの中でも見どころがあちこちにありそうですね。
そうなんですよね。本当に映画を観ているような感覚なのかなと思います。でも映画と違って、タクシードライバーがストーリーテラーのようにお客様との橋渡しの役でもあるのが、面白いところだと思いますね。
ミュージカル『神経衰弱ぎりぎりの女たち』