そして、後編ではRakuten TVで配信している宝塚歌劇団の作品から、おすすめ作品をセレクトしてもらい、それぞれのおすすめポイントを語ってもらった。
(文・写真:岩村美佳)
https://news.tv.rakuten.co.jp/2023/03/manakireika01.html 【前編】愛希れいかさんインタビュー:『マリー・キュリー』出演
愛希さんのおすすめ作品はこれだ!
◆『エクスカリバー-美しき騎士たち-』(’98年宙組・宝塚)
◆『はいからさんが通る』(’17年花組・日本青年館ホール・千秋楽)
『はいからさんが通る』(’20年花組・東京・千秋楽)
◆『ダル・レークの恋』(’21年月組・TBS赤坂ACTシアター)
◆『Ray -星の光線-』(’20年星組・東京・千秋楽)
◆『ロミオとジュリエット』(’21年星組・東京・千秋楽)
――セレクトいただいた作品をご紹介ください。
まずは、『エクスカリバー-美しき騎士たち-』(’98年宙組・宝塚)です。私は全国ツアーが宝塚を初めて観た作品なのですが、ずんこ(姿月あさと)さんと、はなさん(花總まり)のこの作品は、絶対に大好きです!
『エクスカリバー-美しき騎士たち-』(’98年宙組・宝塚)
250947 (c) 宝塚歌劇団 https://tv.rakuten.co.jp/content/250947/
――宙組誕生の時ですね。
あとは、今同期(95期)がトップなので……。
――そうですよね。同期トップが3人いらっしゃるので、1作品ずつ選びますか?
いいですか?生で観れていない作品もあって、わりとライブ配信を観たりしています。れい(現花組トップ・柚香光)は、やはり『はいからさんが通る』(’17年花組・日本青年館ホール・千秋楽)(’20年花組・東京・千秋楽)がすごく印象的です。
『はいからさんが通る』(’17年花組・日本青年館ホール・千秋楽)
323623 (c) 宝塚歌劇団 https://tv.rakuten.co.jp/content/323623/
『はいからさんが通る』(’20年花組・東京・千秋楽)
405862 (c) 宝塚歌劇団 https://tv.rakuten.co.jp/content/405862/
――特にどこが好きでしたか?
やはり、まず扮装ですね。華ちゃん(華優希)との、夢、漫画の感じがたまらないし、ポスターの時点で「あ、これは、だろうな」って。
――間違いないと。
そういうイメージでした。
――予科時代からの柚香さんの印象を経て、『はいからさんが通る』はいかがですか?
れいを知っている身としては、「あのれいがこんな風にかっこよくなって!」って感じでした(笑)。でも、れいの人柄の大らかさが、どの舞台を観ても全部出ているなと思って、それが男役さんとしての包容力みたいなものに繋がっているのかなって。れい自身がすごく穏やかで優しくて大きな人なので、本当に若いですが、それは彼女の人柄なんだろうなと思いますね。
――柚香さんは、舞台から去っていく時に、舞台上の組子の皆さんのことを愛おしそうに振り返るのが印象的です。
そういうところだろうなと思いますね。
――月城かなとさんは、どの作品を選びますか?
れいこ(現月組トップ・月城かなと)は、『ダル・レークの恋』(’21年月組・TBS赤坂ACTシアター)にします。観たかったのに、劇場では観られなかったので、おすすめにします。これは絶対に合うだろうって。
『ダル・レークの恋』(’21年月組・TBS赤坂ACTシアター)
414547 (c) 宝塚歌劇団 https://tv.rakuten.co.jp/content/414547/
――その“絶対”は、どういうところでしょうか?
何だろう、ちょっと危ない、危うさと…れいこって王道じゃないですか。
――そうですね。古典作品がハマりますよね。
(古典が)ぴったりきますが、それだけじゃなくて、良い意味での危うさみたいなものがあるから、ルキーニ(『エリザベート』)もとても素敵だと思うし、こういう色っぽい役をやらせた時に、絶対に合うだろうなって。
――『グレート・ギャツビー』などもそうですよね。
ギャツビーも、れいこはぴったりだった。私も「デイジー、デイジー」って名前を呼ばれたいなって思いました(笑)。
――ぜひ呼んでいただいてください(笑)。続いて礼真琴さんの作品は?
琴ちゃん(現星組トップ・礼真琴)は『Ray -星の光線-』(’20年星組・東京・千秋楽)にしようかな。やはり彼女は、歌って踊るのが最高で……『ロミオとジュリエット』(’21年星組・東京・千秋楽)もある!
Ray -星の光線-』(’20年星組・東京・千秋楽)
424569 (c) 宝塚歌劇団 https://tv.rakuten.co.jp/content/424569/
宝塚歌劇『ロミオとジュリエット』(’21年星組・東京・千秋楽)
436241 (c) 宝塚歌劇団 https://tv.rakuten.co.jp/content/436241/
――沢山あって迷いますよね。
私は、ショーが彼女の魅力を最大限に活かせると思っているんです。『Ray -星の光線-』も映像で観たのですが、やはり、なこちゃん(舞空瞳)との感じが、すごくぴったりで素敵でした。こんなにふたりが踊れるんだと感動した記憶があります。でも、やはりロミジュリ(ロミオとジュリエット)は作品も好きだし、琴の新人公演のイメージがあって、本公演でやってもらいたいなという勝手な願望がありました。曲を歌ってほしいとか。
琴はいつまでも若いというか、フレッシュさがあります。しっかりした役もできますが、若さがあふれる、彼女が本来持っているキュートな部分もあって。だからいつまで経ってもロミオができるだろうなと思っています。
彼女はピュアで、ものすごく謙虚なんですよ。努力家だけど、その努力を見せないし。あんなにできるのに、本当にすごいなって尊敬するところです。
ロミジュリはなこちゃんもとてもかわいいし、二人にとても合うだろうなと思って観たら、やはりすごく素敵で。こんなに素敵な作品で、琴がやっているのを観て、いろいろな感情が溢れました。やはり、作品も好きだし、琴にも合うし、私は好きですね。
――『ロミオとジュリエット』がイチオシで、『Ray -星の光線-』も、という感じですね。ありがとうございました。
ぜひいっぱい観てください!
https://news.tv.rakuten.co.jp/2023/03/manakireika01.html 【前編】愛希れいかさんインタビュー:『マリー・キュリー』出演
作品情報
ミュージカル「マリー・キュリー」
19世紀末、マリーは、大学進学のため、パリ行きの列車に乗っていた。そこで出会ったアンヌと希望に胸を躍らせ、当時、少なかった女性科学者として、研究者のピエール・キュリーと共に新しい元素ラジウムを発見し、ノーベル賞を受賞する。ところが、ミステリアスな男・ルーベンが経営するラジウム工場では、体調を崩す工員が出てきて……。
●脚本
チョン・セウン
●作曲
チェ・ジョンユン
●演出
鈴木裕美
●翻訳・訳詞
高橋亜子
●出演
愛希れいか、上山竜治、清水くるみ
能條愛未、宇月颯、清水彩花、石川新太
坂元宏旬、聖司朗、高原紳輔、石井咲、大泰司桃子、屋良朝幸
【東京公演】
2023年3月13日(月)~3月26日(日) 天王洲 銀河劇場
【大阪公演】
2023年4月20日(木)~4月23日(日)梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
Rakuten TVで視聴する
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