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――現在RakutenTVで配信中の『黒い瞳』-プーシキン作「大尉の娘」より-(’98年月組・宝塚)についてお話を聞かせてください。再演も重ねられている作品で、名作として残った1作だと思います。観ていただきたいポイントや、当時の思い出を伺いたいと思います。
もう25年以上前ですよね。2019年に博多座で『黒い瞳』の上演があった時には、風花さんと一緒に観に行きました。懐かしい気持ちもあるのですが、とても新鮮でした。退団した後に博多座という土地で『黒い瞳』が観られたことも、感慨深かったですね。
351725 (c) 宝塚歌劇団 https://tv.rakuten.co.jp/content/351725/
――一緒にご覧になった思い出や、作品を改めてご覧になった印象はいかがですか。
自分で言うのも大変おこがましいですが、名作への一歩に貢献できたのかなと。素敵な物語を再演できるというのは、いくつかの要素がピッタリハマることが大切だと思っています。作品と曲と出演者の三位一体みたいな、もしかして私そこに入っているかもと。自惚れがちょっと出ました(笑)! というのも、『うたかたの恋』がまさにそうだと思っていたんですよ。当時、名作『うたかたの恋』再演をさせて頂きましたが、その魂を感じました。なので今回そういった名作になれるものの入口に来られたのかもと思いました。
――初演時には、名作になるとは思わなかったですか?
必死でしたしね。柴田侑宏先生の脚本で、謝珠栄先生が演出されるという初めての時でした。初めての方のエネルギーってすごいじゃないですか。それを目の当たりにできたのも嬉しいですし、一番印象に残っているのは、火の玉を赤い布で包んで飛ばすシーンです。本当に火の玉が飛んでいるように見えて。こういう演出がすごく斬新で、盆回りしながらの戦いの場面も良かったと思います。プガチョフ役の紫吹淳さんとの男役同士の場面も生まれました。風花さんとの芝居では、本来はふたりとも大人系ですが、青年と可憐な少女のお話が多くて、多分その決定版が『黒い瞳』なのかなと思います。風花さんも可憐だった!
――可愛らしくて素敵でしたね。
花月100周年の時に『黒い瞳』の曲を歌いましたが、その時に、風花さんがマーシャの白いケープとピンクのコートに似せるために、すごく努力していたんです。早替わりもできるようにしていて。その精神は当時から本当に変わらないなと。当時のものに近づけるってとても大変なことですが、彼女はほぼひとりでやり遂げるんです。
――再演でこの作品に出会った方々も多いかと思いますが、初演ならではの見どころやおすすめポイントはありますか。
これは「大尉の娘」という原作があるのですが、宝塚は歴史を勉強する扉にもなるので、ぜひそういう意味でもご覧いただきたいですね。あとは……あの……私の青年らしさを……(照)。「真琴さん、ちょっと個性強い」と思われがちですが、可愛い面もあったなって……(照)。
――ニコライにはノーブルな魅力がありますよね。
そうですね。そこに風花さんという、本当に雪の精みたいな、妖精のような彼女と、紫吹淳さん演じるプガチョフ、個性の強いこのトライアングルの面白さをぜひとも観ていただきたいと思います。そして、「黒い瞳」というロシアの有名な曲をアレンジしているので、高橋城先生のアレンジの素晴らしさも、ぜひ耳でも楽しんでください。
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