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――ライブツアー『One-man LIVE773“Crystal”』への思いをお聞かせください。
4月16日に3rdアルバム「Crystal」をリリースさせていただき、それを引っ提げての5月からのライブになります。このアルバムの新曲7曲と、これまでに出した「Dearest」と「夜の隨(まにま)」、今まで出してきた曲から構成を決めて、皆さんと楽しい時間を過ごしたいと思います。
今回このアルバムは、“無色透明”なんです。そこにいろいろな光が入ることによって、また違う輝きを見せるのが“Crystal”なので、アルバムの全曲を作っていく段階で、すごく多種多様なジャンルの楽曲が入っている1枚になりました。ライブも、1曲1曲、届けるニュアンスが結構違う曲になっていくと思うんです。それを皆さんに楽しんでもらいたいなと思います。
前回の『One-man LIVE773“DAYLIGHT”』のリハのときに、1曲1曲をお届けするにあたって、芝居の1シーンのように曲ごとに1つの役として歌うことで、自分の表現がすごく固まってきて、表現したいことが見えてきたような気がしているんです。この『One-man LIVE773“Crystal”』で、1曲1曲をどう違う光に染めていけるのかを、自分も楽しみながら、みんなも眩しい、輝くライブにしたいです!
――『One-man LIVE773“DAYLIGHT”』の際にお話を伺ったときに、曲ごとに思い描くシーンが違うというお話をなさっていましたが、やはり実際コンサートやライブでそのシーンの表現をしてみると、お客様の反応や、ご自身での手応えなど、実感するものがありましたか?
曲によってそれぞれです。例えば一番わかりやすいのが「ポラリス」で、しっとりとした空気感、切なさを感じ取ってくださっているのをすごく感じます。盛り上がる曲はそれとはまたちょっと違います。「Starting Over」や「DAYLIGHT」はみんなにエールを届けようと思い歌っているのですが、どの曲も、こういう反応をしてほしいと期待しているわけではなく、受け取り手のそれぞれの気持ちで聞いてもらえたらと思っています。ただ、自分の表現方法として、「こういう人が歌っている」とか、「こういう情景を思い描きながら」みたいなのを表現することがすごく楽しかったです。
――これまでのライブやコンサートを重ねてきて、前回を経ての発見ですか?
そうですね。『One-man LIVE773“DAYLIGHT”』で掴みかけていたものを、『One-man LIVE773“Crystal”』でより考えた上でお届けできたらと思います。
――「多種多様なジャンルの楽曲」とおっしゃいましたが、本当にバラエティーに富んでいますよね。いろんな表現をするのは難しくはないですか?
技術的なことをいえば、すごく細かくいろいろあって、全部難しい曲ですが、あまりそういうことに囚われずに歌えるようにとは思っています。
――高音からちょっと低めまで、曲によって声色もいろいろですね。
多分、3割くらいは意識していて、あとの7割ぐらいは、感覚というか。例えば「SASSOU」は戦国時代みたいなイメージ。合戦のことなどを考えると、ああいう声や歌い方にやはりなっていきますし、「BuZZ」はすごく明るくて、みんなでコーレス(コール&レスポンス)するイメージなので、明るく、アタリも高めをイメージするとか。そのあたりを多分3割ぐらい、何となく考えつつも、あとの7割はノリとか、勢いとか、情景とかを大切にしようかなと。
――ライブは、アルバムを収録したとき以上に、7割の感覚のところとかが強めになるのかなと想像します。
さらに振り切れて、10を超えるみたいになると、すごく楽しいんじゃないかなって。
――きっとお客様の力が大きいですよね。
そうですね。ひとりで練習して出てくるものじゃないなと思いますし、本番のテンションや、お客さんがいることによってアガるものがすごくあると思います。リハや稽古だと、やはりちょっと違うんですよね。
――練習ではまだハマっていない?
こんな感じかなというものはありますし、自分の気持ちとしてはリハと本番は同じなんです。でも、お客さんがいる、声が聞こえる、空気が変わることによって、全然違うものが出てくるんですよね。観られている意識なのか、良いものを届けようとか、そういういろんな意識が働くこともあるかと思うんですが、お客様が一緒に作ってくれる空間があってこそ「こうだったんだ!」としっくりくる感覚はあります。
七海ひろき『One-man LIVE773“Crystal”』
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