RECCOMENDイチオシ
SERVICE関連サービス
――今回も稽古からどうなるか楽しみですね。
七海:今回も「新しくいろいろやってみたいと思う。閃いたから楽しみにしていて」って豪さんが言ってました。
音波:「いろいろ仕掛けがいっぱいあるから」と伺って、その仕掛けとはなんだ!?って(笑)。実際に舞台でやっている時は前しか見ていないのでわからないのですが、映像を改めて見た時に、「こんなことになっていたんだ!すごく面白いじゃないか!」みたいな新たな発見が、後々また感想として生まれてくる。何度も楽しめます。
――野々花さんは、映像でその完成形をご覧になったんですね。
野々花:そこに本当に感動しました。映像と人が一体化するんだ、最新の技術を駆使して作っている舞台だなって。原作で平面だったものが、立体感のある音と映像で表現されていて、これがお客さんにすごく伝わっているんだろうなと、印象的な舞台でした。この作品の世界に入れるんだと思うと、すごくワクワクしながら見ていました。
――じゃあ今度は稽古場でチャレンジする番ですね。
野々花:1回わからないところを通るんだなって、今思いました(笑)。それを信じる心が大事だって。
音波:絶対すごそうだもんね!
七海:ねえ。多分、いろいろ駆使されそうな……後ろに何かを背負ったりしそうだもんね。
音波:纏うし、何か従えるし、すごいだろうなって。
野々花:そうですよね。まず、洋館がどう動くんだろうっていう。
七海:楽しみだよね。
――それぞれが演じるお役についてのご紹介と、今考えてらっしゃることなどを伺わせてください。
七海:この作品は、キャラクター性や敵側の心情も含めて、作品そのものが持っている力があると思っています。
初めてご覧になる方にも、前回ご覧になった方にも、どのタイミングからでも楽しんでいただけるので、そこは心配せずにと、第二弾から観る人も絶対に楽しめますとお伝えしたいです。
役については、島村ジョーはすごく優しさと強さを持っていますが、自分の出生のこともあり、少し悲しそうというか、みんなといるのにちょっと孤独を感じさせるところがあるキャラクターだと思います。第一弾の物語では、いきなり改造されて、サイボーグ戦士になってしまったところから始まって、ほかのサイボーグ戦士たちと出会って敵と戦っていくことによって、「人を守るために、平和な世界を作るために戦うぞ」と決めた思いがあります。今回はその決意を踏まえた上で演じることができるので、前作の心の動きを大切にして、さらに新キャストの方たちも加わるので、新たな気持ちで臨みたいと思っています。アクションでは、きっとスーパーガン(銃)も使うと思うので、どこまで俊敏に動けるか……。お稽古が始まる前から体力作りを始めました。
(現場全員笑)

――やはり筋肉が必要な作品ですか?
七海:第一弾では、階段の上り下りがとても多かったんです。
音波:(舞台のセットが)3階まであったので本当にすごかった。
七海:そのおかげで、公演中にすごく脚力がついたなと思いました。
音波:第一弾では、生身の人間であることを表現できる部分が少なかったのですが、初日に向けてブラッシュアップしていく中で、「このシーンならできるかな?」「皆さんから見えるかな?」という点が、実際に舞台に上がってからより明確になりました。
例えば、電撃を受けたシーンで、周りのサイボーグ戦士たちは改造されているため強く耐えたり、ピクピクと痙攣するような表現をしていたのですが、フランソワーズは生身の人間なのでそこまで耐えられないだろうと考え、気絶するような表現を取り入れました。
そしたら、周りの皆んながそれに気づいてくれて、「あっ、気絶している」と、私を引きずってくれたり、「ちゃんと守ってあげなければ」というような表現をしてくださったり。生身で、他のサイボーグよりは少し弱い存在、そして唯一の女性として、皆が少しずつ大切にしてくれているような表現を入れてくれました。
あとは、001/イワン・ウイスキーを抱きかかえているシーンでは、母性を表現するところなど、石ノ森章太郎先生がキャラクター設定の中で唯一なぜ女性を登場させたのかですね。
それは、戦いだけでなく守る強さも描きたかったからなのではと考えていて、女性ならではの強さや戦い方を、どこまで表現できるかなと思っています。
そして、フランソワーズはジョーに対して強い思いがありますし、ジョーとの思い出や仲間との絆も重要です。第一弾で、脚本の亀田(真二郎)さんが私たちは「兄弟」だと台詞で書いてくださいました。私たちは兄弟として、家族として、前作で皆んなで作り上げたその想いを胸に、今回も一丸となって作品を創り上げられたらと思っています。
――野々花さんはいかがですか?
野々花:私が演じる0012は“洋館”なんですが、まだ未知数です。
原作や過去の映像作品をを拝見した印象では、強さや美しい女性像が前面に出つつも、その裏側には孤独感や心の揺らぎがあって、この二面性が演じる上での鍵になるのではないかと思っています。
そこをどう演じていくか、お稽古期間にしっかり役作りしていきたいです。
原作では人間として描かれていない部分も多く、これをどう舞台で表現するのか、私も気になっています。
演出の植木さんと、皆さんと作り上げていくなかで、より深めていきたいなと思っています。わくわくどきどきという感じです。
舞台「サイボーグ009 -13番目の追跡者-」
521404,521405,521406